iPad用Logic Proユーザガイド
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iPad用Logic ProのES2のベクトルエンベロープのループコントロールを使う
ノートが持続している間、ベクトルエンベロープはワンショットモードで動作します。LFOのモジュレーションと同様に、これを一定の回数だけ、または無限に繰り返すように設定できます。ループ機能を使用することで、繰り返しを作成できます。
ループパラメータと聞くと、サンプルで使用可能なループパラメータのことを思い浮かべるかもしれませんが、これらには大きな違いがあります。ベクトルエンベロープでできるのは、「Oscillator Mix」パッドやMod Padの灰色の点を動かす制御信号を生成することだけです。ES2から出力される音声信号がループされるわけではありません。
任意のポイントをループポイントに設定できます。あるノートが適当な時間ホールドされる場合、エンベロープの一部を繰り返す(ループする)ことができます。
繰り返されるのは、サスティンポイントとループポイントで挟まれた時間範囲です。この範囲内にポイントをいくつか設定して、「Oscillator Mix」パッドやMod Padのコントロールポイント(灰色の点)の動きを変化させることができます。
ベクトルエンベロープのポイントをループポイントに設定する
Logic Proで、「Loop Seg」スライダをドラッグし、ループポイントとして使いたいポイントの値に設定します。
ベクトルエンベロープのループモードを設定する
Logic Proで、ループモードのボタンをタップします。
Off: ループモードが「Off」の場合、ノートがエンベロープの全段階の長さだけ持続すると、ベクトルエンベロープは最初から最後までワンショットモードで動作します。ほかのループパラメータは無効になります。
Fwd: ループモードを「Forward」に設定した場合、ベクトルエンベロープは最初からサスティンポイントまで動作したあと、サスティンポイントとループポイントの間のセクションを定期的に繰り返します。この際、方向は常に順方向です。
Bwd: ループモードを「Backward」に設定した場合、ベクトルエンベロープは最初からサスティンポイントまで動作したあと、サスティンポイントとループポイントの間のセクションを定期的に繰り返します。この際、方向は常に逆方向です。
Altern: ループモードを「Alternate」に設定した場合、ベクトルエンベロープは最初からサスティンポイントまで動作したあと、定期的にループポイントに切り替えられ、再度サスティンポイントに到達します。この際、方向は逆方向と順方向が交互に繰り返されます。
ベクトルエンベロープのループ速度を設定する
ベクトルエンベロープのループサイクルの定義済み速度を設定できます。ループ速度をプロジェクトのテンポと同期させることもできます。
Logic Proで、「Loop Rate」ノブを回して、以下のいずれかを選択します:
as set: ループサイクルの長さはサスティンポイントとループポイント間の時間の合計になります。
Rhythmic: 「Loop Rate」を左に回して拍子単位を選択します。ループ速度はプロジェクトのテンポに従います。32小節から64分音符の3連符までの範囲で指定できます。
free: 「Loop Rate」を右に回して値(Hz単位で表示されています)を設定します。これは、1秒当たりのサイクル数を示します。
注記: 「Loop Rate」が「as set」ではなく、ループモード(「Forward」、「Backward」、または「Alternate」)が有効な場合、ループポイントとサスティンポイントの間にあるポイントの時間(および「Loop Smooth」の値)が、ミリ秒単位ではなくループ継続時間に対する割合で表示されます。
ベクトルエンベロープのループを滑らかに遷移させる
Logic Proで、「Forward」または「Backward」ループモードで、「Loop Smooth」ノブを使ってサスティンポイントからループポイントに均一に遷移します。
「Loop Rate」パラメータが「sync」または「free」に設定されている場合、ループのスムーシング時間はループサイクルの継続時間に対する割合として表示されます。
「Loop Rate」パラメータが「as set」に設定されている場合、ループのスムーシング時間はミリ秒単位(ms)で表示されます。
ベクトルエンベロープのループ回数を指定する
Logic Proで、「Loop Count」スライダを使って、ベクトルエンベロープのループサイクルを繰り返す回数を指定します。
指定した回数を繰り返したあと、ベクトルエンベロープはサスティンポイントの先へと進みます。設定可能な値は、「1-10」、および「Infinite」です。