iPad用Logic Proユーザガイド
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iPad用Logic ProのVintage Clav
Vintage Clavは、Hohner社のビンテージ楽器、クラビネットD6をエミュレートします。D6といえばファンクの代名詞とも言えるサウンドですが、1970年代にはロック、ポップ、エレクトリックジャズの分野でもスティービーワンダー、ハービーハンコック、キースエマーソン、フォリナー、コモドアーズなどのアーティストによって広く知られるようになりました。スティービーワンダーの「迷信」(Superstition)や「ハイヤーグラウンド」(Higher Ground)を聴いたことがあるなら、D6の音にはなじみがあるはずです。D6クラビネットの歴史を参照してください。

Vintage Clavのコンポーネントモデリング合成エンジンは、実物のD6の基本的なサウンドだけでなく、その多彩な弦のうなりやキークリック、ピックアップのトーンなどもシミュレートします。Vintage Clavは、アタックフェーズでの弦の弾き具合や引っかかり、さらにはハンマーパッドの食い付きも正確にエミュレートします。D6クラビネットの機械構造の詳細を参照してください。
Vintage Clavの合成エンジンは、モノではなくステレオで出力できるため、Hohner社のクラビネットD6のサウンドをいっそう向上させます。また、実物のD6の音域はFからEまで全部で60鍵ですが、Vintage ClavではMIDI 127音の全音域に拡大されています。
Vintage Clavのトーンは大胆に変化させることができるため、往年のD6サウンドをシミュレートすることはもちろん、クラビネットの音にほとんど似ていない新しい音色を作り出すこともできます。「Click」および「Excite」コントロールおよび弦パラメータを参照してください。
また、Vintage Clavに内蔵されているエフェクトセクションは、実物の楽器でよく使用される古典的なワウ、ディストーション、モジュレーションプロセッサをエミュレートします。旧式のエフェクトペダルを使って作り出されるこれらのエフェクトは、Vintage Clavに最適化されて採用されています。
プロジェクトにVintage Clavを追加するには、音源チャンネルストリップの「音源」>「Vintage Keys」、またはプラグイン領域から選択します。プラグインの概要を参照してください。
ユーザガイドの表記規則
iPad用Logic Proプラグインの表示画面は大きく分けて2種類あります。
タイル表示。プラグイン領域に主なパラメータのみがいくつか表示されます
詳細表示。この画面からプラグインのすべてのパラメータにアクセスできます
このガイドでは、タイル表示で利用できるパラメータを で示します。