MainStageユーザガイド
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MainStageのES2でPWMサウンドを作成する
パルス幅変調(PWM: Pulse Width Modulation)は、アナログシンセサイザーには欠かせないものです。
ES2で基本的なPWMサウンドを設定する
MainStageで、「PWM Start」設定を選択し、波形コントロールを、矩形波とパルス波の間でゆっくり前後に動かしてみてください。どちらも目盛に付いているマークは緑色です。これが手動でパルス幅変調した音です。
「PWM Slow」設定を選択します。手動でモジュレートする代わりに、LFO1を変調波としてパルス幅変調します。聞こえる音は手動の場合と同様です。
LFO1のレートを、あらかじめ設定されている0.230から4.400に上げます。古典的な、速いPWMになります。
この設定および次の設定では、低音になるほどPWMが遅く、高音になるほど速く響くようになっています。シンセサイザーで合成した弦楽器系の音などでは、この特徴が顕著に表われます。まず、LFO1の「Rate」を3,800に減らしてください。
ルーターの2番モジュレーションチャンネル(モジュレーションターゲットはLFO1の「Rate」、モジュレーションソースは「Kybd」)のモジュレーションの強さを0.46に変更します。PWMの強さが音域によって変わり、高音域で速く響くようになります。「PWM Scaled」設定でも同じような音が聞こえます。
ヒント: PWM音にはオーバードライブや歪みを加えないようにしてください。
ES2で基本的なPWMサウンドの厚みを増すには
MainStageで、オシレータ3を追加します。これもパルス幅を変調できます。実際には、オシレータ1でもパルス幅変調をかけることは可能です。「PWM 2 Osc」設定では、2つのオシレータのチューニングはかなり外れています。これを出発点として、PWMによる独自の弦楽器音を作り出してください。
コーラスの強さを調整します。音の広がりが増すよう、大きめの値にします。
エンベロープ3は好みに応じて設定してください。少なくとも、アタック時間とリリース時間は長めに設定する必要があります。必要に応じ、ベロシティに反応するようにしてください。単なるパッドサウンドとして使用するのでなければ、ディケイ時間は短めに、サスティンレベルは低め(約80-90%)にするとよいでしょう。
フィルタ1のカットオフ周波数とレゾナンスを低めにして、音を柔らかくします。
でき上がった設定を保存しておいてください。
この結果を元の「PWM 2 Osc」の設定と聞き比べてみてください。音が大きく変わっているのが分かるはずです。
先の手順で作った「PWM Soft Strings」設定とも比べてみてください。若干似た点があることに気付くでしょう。