MainStageユーザガイド
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MainStageのVintage Tube EQ
Vintage Tube EQは、互いに補完する関係であるため組み合わされることが多かった2つのレトロなEQユニットをエミュレートします。これらのユニットは、製造終了から数十年経っているにもかかわらず、現在も使用されています。
Vintage Tube EQのベースとなったメインのオリジナルユニット(上)は、バルブ式のアナログ設計です。これはロスレスのパッシブイコライザです。つまり、EQがオフのときも信号レベルが一定に保たれます。オリジナルユニットはそのフィルタの「音楽的」品質が高いことで有名で、汎用性の高いミキシング/マスタリングツールとなっています。
Vintage Tube EQの低周波部分は、20~100 Hzのスイープ可能な周波数帯域を備えたシェルビングEQです。これらの周波数は13.5 dBのブーストまたは17.5 dBのカットが可能です。重なっている周波数のブーストとカットを同時に行って、特殊なEQカーブを作り出すことができます。
Vintage Tube EQの高周波部分では、3 kHzから16 kHzまでのスイープ可能な周波数で最大18 dBブーストできます。「Bandwidth」のコントロールをドラッグするとQ値を変更できます。シェルフカットEQにより、5~20 kHzで最大16 dBの減衰ができます。
エミュレートされた2つ目(下)のEQモデルは、多くの場合オリジナルユニットと組み合わされます。中域の信号を微調整できるという柔軟性があり、音の特徴が見事に一致しているこのユニットは、上のユニットのパートナーに最適です。
コンサートにVintage Tube EQを追加するには、チャンネルストリップのオーディオエフェクトプラグインメニューで「Equalizers」>「Vintage EQ Collection」>「Vintage Tube EQ」と選択します。MainStageでプラグインを追加する/削除するを参照してください。
Vintage Tube EQの上のユニットのパラメータ
「In/Out」スイッチ: EQ回路のオン/オフを切り替えます。
「Low Boost」ノブ: 低周波数のブーストの量(最大13.5 dB)を設定します。
「Low Atten」ノブ: 低周波数の減衰(カット)の量(最大17.5 dB)を設定します。
「Low Freq」ノブ: 低域の中心周波数を20、30、60、100 Hz、またはそれらの増分の間の値に設定します。
「High Boost」ノブ: 高周波数のブーストの量(最大18 dB)を設定します。
「High Bandwidth」ノブ: 高周波数範囲のQ(帯域幅)を狭い幅から広い幅までに設定します。
「High Freq」ノブ: 高域の中心周波数を1、2、3、4、5、6、8、10、12、14、16 kHz、またはそれらの増分の間の値に設定します。
「High Atten」ノブ: 高周波数の減衰(カット)の量(最大16 dB)を設定します。
「High Atten Sel」ノブ: 高域のシェルビング周波数を5、10、20 kHz、またはそれらの増分の間の値に設定します。
Vintage Tube EQの下のユニットのパラメータ
「In/Out」スイッチ: EQ回路のオン/オフを切り替えます。
「Low Freq」ノブ: 低域の中心周波数を0.2、0.3、0.5、0.7、1.0 kHz、またはそれらの増分の間の値に設定します。
「Low Peak」ノブ: 低周波数のブーストの量(最大10 dB)を設定します。
「Dip Freq」ノブ: ディップ(減衰)の中心周波数を0.2、0.3、0.5、0.7、1.0、1.5、2、3、4、5 kHz、またはそれらの増分の間の値に設定します。
「Dip」ノブ: 選択したディップ周波数の減衰(カット)の量(最大10 dB)を設定します。
「High Freq」ノブ: 高域の中心周波数を1.5、2、3、4、5 kHz、またはそれらの増分の間の値に設定します。
「High Peak」ノブ: 高周波数のブーストの量(最大8 dB)を設定します。