
Mac用Logic Proでパターンの音楽的な長さを変更する
ステップシーケンサーのパターンの音楽的な長さ(パターンが繰り返される前の小節と拍の時間)は、複数の要素によって決まります。最も基本的な要素は、各行で使用できるステップの最大数を定義するパターンの長さと、音楽的ディビジョンの各ステップの長さ(音価)を定義するパターンのステップレートです。
パターンの音楽的な長さに影響するもう1つの重要な要素は、「ループ開始/終了」編集モードです。「ループ開始/終了」を使うと、各行のステップ数をパターンの長さやほかの行の長さとは無関係に設定できます。パターンの音楽的な長さは、実際には最長の行の長さです。例えば、パターンのすべての行が4ステップ後にループし、各ステップのステップレートが1/16の場合、パターンの長さが16ステップ以上でも、音楽的な長さは1拍(1/4)のみになります。
行の長さが互いに割り切れる場合は、全体の長さが最長の行に等しくなります。例えば、16ステップのパターンで複数の行を4ステップまたは8ステップ(どちらも16を割り切れる数)に短縮しても、パターンの長さは1小節のままです。ただし、行の長さが割り切れない場合は、すべての行が再度同時に開始されるまでパターンが繰り返されないため、音楽的な長さが(場合によっては大幅に)長くなります。
「スキップ」編集モードを使用しても、行の長さが変わることがあります。その場合、「ループ開始/終了」の設定を変更する場合と同じように、パターン全体の音楽的な長さに影響します。
再生モードもパターンの音楽的な長さに影響することがあります。再生モードとして「ピンポン」を選択するとパターンの長さが2倍になり、いずれかの行を「ランダム」再生モードに設定すると、パターンの音楽的な長さが実質的に無限になる可能性があります。
プロジェクト内のパターンの再生時間は、最終的にはパターンリージョンまたはパターンセルの長さによって決まります。パターンの音楽的な長さがリージョンまたはセルよりも長い場合は、リージョンまたはセルが終了するまでの間だけパターンが再生されます。パターンよりもリージョンまたはセルの方が長い場合は、リージョンまたはセルが終了するまでパターンが繰り返されるか、リージョンまたはセルがループしている場合はパターンが先頭から再生されます。パターンまたはいずれかの行の音楽的な長さがリージョンまたはセルの長さと異なる場合、パターン内の行が途中までしか再生されていなくても、それらの行が先頭から再生されます。