MainStageユーザガイド
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MainStage Sculptureでの従来のシンセサイザーのプログラミング
Sculptureのメリットの1つは、いつまでも継時的に変化していくパッドと空間系のサウンドを作成できることにあります。また、太いシンセベースや強力なリードをはじめとする典型的なシンセサイザーサウンドも作成できます。
Sculptureには従来のシンセサイザーでは得られないメリットがあります。コア合成エンジンからは、自然な音質と豊かさを備えた、多彩な基本トーンが出力されます。
以下の課題を通じて、Sculptureで従来のシンセサイザーのサウンドを作成する上で役に立つ、プログラミングのガイドライン、ヒント、コツ、各種情報を紹介します。
Sculptureで基本的なシンセサイザー・パッド・サウンドを作成する
MainStageで、「#default」(または出荷時設定を保存しておいた「vanilla」)設定ファイルを読み込みます。
「Voices」パラメータを16に設定します。
Object 1のタイプを「Bow」に設定します。
Object 2のタイプを「Bow wide」に設定します。
「Material」パッドのボールをドラッグしてパッドの左端に持っていき、垂直方向の「Material」ラベルのちょうど中間にあたる位置に置きます。
Cのコード(中央のC)を弾きます。
パッドサウンドが聞こえるはずです。
「Pickup A」をおよそ0.75の位置に移動させます。
パッドが少し甘い音になります。
Object 1の位置を値0.84まで移動させます。
Object 2の位置を値0.34まで移動させます。
5つの付点を備えたポイントアイコンを「Morph」パッドセクションでクリックします。
「Morph」パッドの「Randomize」セクションの「Int」スライダを、たとえば25 %の値までドラッグします。
「Morph」パッドの「Rnd」ボタンを一度クリックします。
設定ポップアップメニュー>「別名で保存」と選択し、新しい名前を入力します(たとえば「vanilla pad」)。
ほかの例でもこの基本パッドサウンドを使用します。気にせずに「vanilla pad」にどんどん手を加えてください。何をしてもかまいません。フィルタ、ディレイ、EQ、Waveshaperパラメータを使用して新しいサウンドを手軽に作ってみてください。
Sculptureで変化し続けるシンセサイザー・パッド・サウンドを作成する
MainStageで、「#default」(または「vanilla pad」)設定ファイルを読み込みます。
インターフェイス左下にある「LFO 1」ボタンをクリックします。
「1」ボタンをクリックして、キーボードを弾きます。
聞こえる違いはほんのわずかです。
コードを押さえたまま、「amt」スライダを左右にドラッグします。最後に、値0.15に設定します。
「1」ボタンの近くの「Target」ポップアップメニューから「Object 1 Strength」を選択します。
羽ばたくようなサウンドが聞こえるはずです。
「sync」ボタンをクリックして、「Rate」ノブを値1/8tに調整します。
「2」ボタンをクリックして2つ目のLFO 1オブジェクトを有効にし、「2」ボタンの隣にある「Target」ポップアップメニューから「Object1 Position」を選択します。
キーボードを弾いても、ほとんど違いはありません。
「2」ボタンの近くの「via」ポップアップメニューから「Velocity」を選択します。
ベロシティを変えてキーボードを弾きます。Object 1のピックアップ位置がシフトする効果を耳にできるはずです。
「Waveform」ポップアップメニューから「Sample&Hold」を選択し、異なるベロシティでキーボードを弾きます。サスティンペダルがあればそれを使いましょう。無限に継時変化していくサウンドに耳を傾けてください。
プロジェクトテンポとLFOレートを使って試してみるのもよいでしょう。
「Spread」の「Pickup」の値を変えて、LFO 2やほかのモジュレータも使ってみてるのもよいでしょう。
Sculptureでモーフィングしたシンセサイザーサウンドを作成する
MainStageで、「#default」(または出荷時設定を保存しておいた「vanilla」)設定ファイルを読み込みます。
モーフ・トリガ・セクションの「R」(記録)ボタンをクリックします。
キーボードでコードを弾き、「Morph」パッドのボールをサークル内にドラッグします。
終わったら、「R」(記録)ボタンをもう一度クリックします。
ここで「Morph」の「Mode」を「Env」のみに変更すると、モーフサークルが表示されるはずです。
キーボードを弾きます。モーフィングされたパッドのでき上りです。
「Morph Envelope」パラメータを自由に調整してみてください。
「基本的なシンセサイザー・パッド・サウンドを作成する」で説明した「vanilla pad」設定を作成および保存した場合は、モーフポイント数、「Int」、「Rnd」の各パラメータを設定するように指示されています。その目的は、モーフィング時にあらかじめ数個のモーフポイントを使用できる状態にしておくためでした。
モーフィングされたパッドのパスを保持したままで、「Rnd」ボタンをクリックして「Int」(Intensity)スライダを調整すれば、無限にバラエティに富んだサウンドを作り出すことができます。