音声コントロールコマンドを使ってiPadを操作する
iPadで音声コントロールをオンにしたあと、コマンドを言って画面上の要素を操作する、ジェスチャを実行する、ボタンを押す、テキストを入力したり編集したりするなどの操作ができます。
注記: 音声コントロールがオンのときには、テキストの音声入力には音声コントロールを使用し、標準のiPadOSの音声入力は利用できません。音声入力を使用してテキストの入力のみを行い、iPadを声でコントロールしない場合は、テキストを音声入力するを参照してください。音声コントロールは、言語によってはご利用いただけません。「iOSとiPadOSで利用できる機能」を参照してください。
音声コントロールを設定する
音声コントロールを初めてオンにする前に、iPadがWi-Fiネットワーク経由でインターネットに接続されていることを確認します。iPadがAppleからの1回限りのファイルのダウンロードを完了したあとは、音声コントロールを使うためにインターネット接続は必要ありません。
「設定」
>「アクセシビリティ」>「音声コントロール」と選択します。
「音声コントロールを設定」をタップしてから、「続ける」をタップしてファイルのダウンロードを開始します。
ダウンロードが完了すると、音声コントロールがオンになっていることを示す
がステータスバーに表示されます。
以下のようなオプションを設定します:
言語: 言語を設定して、オフラインでも使用できるように言語をダウンロードします。
コマンドをカスタマイズ: 使用可能なコマンドを表示し、新しいコマンドを作成します。
用語集: 音声コントロールに新しい単語や語句を教えて、これらを認識できるようにします。単語や語句を入力して、音声コントロールに発音方法を教えたり、用語集リストを読み込んだりすることができます。
注記: 一部の音声コントロールの言語は、カスタム用語集に対応していません。
確認を表示: コマンドが認識されると、画面の一番上に確認のメッセージが表示されます。
サウンドを再生: コマンドが認識されると、サウンドが鳴ります。
ヒントを表示: コマンドの候補とヒントが表示されます。
オーバーレイ: 画面要素の上に、番号、名前、またはグリッドを表示します。
画面注視認識: Face IDを搭載したiPadでは、iPadを見つめると音声コントロールが起動し、iPadから目を離すと音声コントロールがスリープ状態になります。
音声コントロールのオン/オフを切り替える
音声コントロールを設定したら、以下のいずれかの操作を行って機能のオン/オフを素早く切り替えることができます:
コントロールセンターに追加している場合は、コントロールセンターを使用する。
アクセシビリティのショートカットを設定してある場合は、ショートカットを使用する。
Siri: 次のように言います: 「音声コントロールをオンにして」または「音声コントロールをオフにして」。Siriを使う方法についてはこちらを参照してください。
コマンドの使用を開始する
iPadで音声コントロールを使用するには、コマンドを言います。
音声コントロール: 例えば、「コントロールセンターを開く」、「ホーム画面に移動」、「項目名をタップ」、または「音量を上げる」のように言います。
ヒント: インタラクティブな音声コントロールのチュートリアルを使用して、音声コントロールについて詳しく知り、重要なコマンドを練習できます。「設定」 >「アクセシビリティ」>「音声コントロール」と選択し、「音声コントロールチュートリアルを開く」をタップします。
音声コントロールを一時停止する/再開する
ユーザが言った単語がコマンドや音声入力として解釈されないようにする場合は、音声コントロールを一時停止します。再度コマンドや音声入力を聞き取る準備ができたら、音声コントロールを再開します。
音声コントロール: 「聞き取りを停止」または「聞き取りを開始」と言います。
どのコマンドを使用できるか確認する
利用可能なコマンドのリストを表示します。このリストは、開いているアプリや、行っている操作の内容によって異なります。例えば、書類の作成中にはテキストのフォーマット設定コマンドが表示されます。
音声コントロール: 「コマンドを表示」と言います。
対応しているコマンドすべてのリストを表示し、コマンドの使用法の例を確認するには、「設定」 >「アクセシビリティ」>「音声コントロール」>「コマンド」と選択します。
画面上の項目にラベルを付ける
項目の呼び方が分からない場合に、画面上の各項目の横に名前や番号を表示できます。これにより、項目の名前または番号を使ってその項目を操作できます。
音声コントロール: 「名前を表示」または「番号を表示」と言います。
項目を操作するには、その項目の名前や番号を言うか、コマンドを言ってから(例えば「長押し」)、項目の名前や番号を言います。コマンドを言ったあと、項目の名前または番号は表示されなくなります。
画面に番号付きのグリッドを表示する
グリッドを重ね合わせて表示することによって、画面の領域を正確に指定して操作しやすくすることができます。
音声コントロール: 「グリッドを表示」と言います。
グリッド上の位置を指定して操作する: 操作したい位置に番号が付いている場合は、「タップ」などのコマンドを言ったあと、グリッド番号を言います。コマンドを言ったあと、グリッドは表示されなくなります。
グリッドの特定の領域を詳細に表示する: より細かく位置を指定する必要がある場合は、グリッド番号を言って、より詳細なグリッドをその領域に表示します。
オーバーレイをオフにするには、「名前を非表示」、「番号を非表示」、または「グリッドを非表示」と言います。
テキストを入力する
テキスト入力領域で作業しているときに、音声入力を1単語ずつ行う(音声入力モード)か、1文字ずつ行う(スペルモード)ことができます。音声コントロールコマンドをテキストとして誤って入力することを避けるには、音声コントロールがコマンドにのみ反応するようにします(コマンドモード)。
テキスト入力領域で作業しているときに、画面上の項目に番号でラベルを付けている場合は、テキストの各行の横に番号が表示されます。テキストの行またはほかのセクションを選択すると、選択内容に含まれる各単語に番号が表示されます。1つの単語を選択すると、単語に含まれる各文字に番号が表示されます。テキスト項目(行や単語など)を操作するには、コマンドを言ってから、項目の名前や番号を言います。例えば、「削除[項目番号]」、または「大文字にする[項目番号]」のように言うことができます。
コマンド | 説明 |
---|---|
| 1単語ずつ音声入力します。 ユーザが言った音声コントロールコマンド以外のすべての単語がテキストとして入力されます。音声入力モードはデフォルトではオンになっています。 ユーザの発音に一致する単語が複数ある場合は、複数の候補が画面に表示されます。正しい単語をタップして選択してください。 |
| 1文字ずつ音声入力します。 スペルモードは、パスワード、Webアドレスなど、音声入力モードでは単語として認識されない文字の並びを入力する必要があるときに便利です。 スペルモードがオンのときは、 文字を入力する際の精度を高めるために、アルファベット文字にはフォネティックコードの単語を使用できます(例えば、「abc」と入力するには「アルファ、ブラボー、チャーリー」と言います)。 注記: スペルモードは、音声コントロールに対応する言語によってはご利用いただけません。 |
| 音声コントロールはコマンドにのみ反応します。 コマンド以外の単語や文字は無視され、テキストとして入力されません。コマンドモードは、一連のコマンドを言う必要があり、これらのコマンドが誤ってテキスト入力領域に入力されないようにしたい場合に便利です。 コマンドモードがオンのときは、音声入力でテキストを入力できないことを示す |