目の動きでiPadを制御する
視線トラッキングにより、目だけを使ってiPadを制御できます。画面上のポインタは目の動きに従って移動します。また、特定の項目を注視し続けていると(滞留)、タップなどのアクションが実行されます。視線トラッキングの設定と制御に使用されるデータはすべて、デバイス上で処理されます。
はじめに
視線トラッキングは、iPadに内蔵されている前面カメラを使用します。最適な結果が得られるように、カメラから自分の顔がはっきり見えることと、顔に十分な光が当たっていることを確認してください。iPadは、顔から約1.5フィート(約50センチメートル)離れた安定している面に置く必要があります。
視線トラッキングは、対応しているiPadのモデルで利用できます。
視線トラッキングをオンにする
「設定」
>「アクセシビリティ」>「視線トラッキング」と選択してから、「視線トラッキング」をオンにします。
画面に表示される指示に従って視線トラッキングを調整します。画面のさまざまな場所に点が表示されたら、その点の動きを目で追います。
注記: 視線トラッキングをオンにするときには、毎回調整を行う必要があります。
視線トラッキングを使う
視線トラッキングをオンにして調整したあと、画面上のポインタが目の動きに従って移動します。画面上の項目に注目すると、その項目の周囲に輪郭線が表示されます。
画面上の特定の位置を注視し続けていると、滞留ポインタ が見ている場所に表示され、滞留タイマーが始まります(滞留ポインタの円が塗りつぶされ始める)。滞留タイマーが終了すると、アクション(デフォルトではタップ)が実行されます。
その他の画面上のジェスチャや物理的にボタンを押す操作を実行するには、AssistiveTouchメニュー を使用します。AssistiveTouchを使用するを参照してください。
視線トラッキングを再調整する
顔やiPadの位置が変わると、再調整が必要な場合は視線トラッキングの調整が自動的に開始されます。視線トラッキングの調整を手動で開始することもできます。
画面の左上隅を見つめて、そのまま注視し続けます。
滞留ポインタ
が表示され、滞留タイマーが始まります(滞留ポインタの円が塗りつぶされ始める)。滞留タイマーが終了すると、視線トラッキングの調整が開始されます。
画面に表示される指示に従って視線トラッキングを調整します。画面のさまざまな場所に点が表示されたら、その点の動きを目で追います。
再調整を開始するために注視する必要がある画面の隅を変更したり、ほかの隅にアクションを割り当てたりすることができます。滞留コントロールを設定するを参照してください。
視線トラッキングのオプションを設定する:
視線トラッキングのポインタが視線に反応する方法のオプションを設定できます。
「設定」
>「アクセシビリティ」>「視線トラッキング」と選択して、以下のいずれかを調整します:
滑らかさ: この値を増やすと、ポインタの動きがより滑らかになります。また、この値を減らすと、ポインタの反応がより速くなります。
項目にスナップ: 視線トラッキングのポインタが、見ている場所に最も近い画面上の項目に自動的に移動するようにします。
キーボードのキーでズーム: キーボードに滞留すると、注視しているキーボードのセクションが拡大表示されます。いずれかのキーに再び滞留して、そのキーをタップします。
自動的に非表示: 指定した長さの時間にわたって注視し続けたときに、視線トラッキングのポインタを表示します。視線が移動している場合、ポインタは自動的に消えます。
滞留コントロール: 滞留コントロールのオン/オフを切り替えます。デフォルトの滞留アクション、滞留タイマーの時間など、滞留コントロールの設定を調整するには、滞留コントロールを設定するを参照してください。
視線トラッキングのポインタのサイズや色を変更するには、「設定」>「アクセシビリティ」>「ポインタコントロール」と選択します。ポインタを見やすくするを参照してください。
iPadで外部視線追跡デバイスを使用する
Made for iPhone(MFi)視線追跡デバイスを使用してiPadを操作することもできます。
視線追跡デバイスの製造元の指示に従って、デバイスをiPadに接続します。iPadのモデルにより、LightningコネクタまたはUSB-Cコネクタを使用します。
視線追跡デバイスのコンパニオンアプリを使ってデバイスを設定します。
「設定」
>「アクセシビリティ」>「タッチ」>「AssistiveTouch」と選択してから、「AssistiveTouch」をオンにします。
画面の項目を注視し続けたときに項目を操作したい場合は、「滞留コントロール」をオンにします。
デフォルトの滞留アクション、滞留タイマーの時間など、滞留コントロールの設定を調整するには、滞留コントロールを設定するを参照してください。
視線追跡デバイスのその他のオプションを設定するには、「デバイス」(「ポインティングデバイス」の下)をタップしてから、デバイスの名前をタップして、以下のいずれかを調整します:
追加のボタンをカスタマイズ: 物理スイッチを使用してアクションを実行します(視線追跡デバイスが対応している場合)。
項目にスナップ: ポインタが、見ている場所に最も近い画面上の項目に自動的に移動するようにします。
自動的に非表示: 指定した長さの時間にわたって注視し続けたときに、ポインタを表示します。視線が移動している場合、ポインタは自動的に消えます。
ポインタの色やサイズを変更するには、「設定」>「アクセシビリティ」>「ポインタコントロール」と選択します。iPadでマウスまたはトラックパッドを使用しているときにポインタを見やすくするを参照してください。