iPad用Logic Proユーザガイド
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iPad用Logic ProのES1のモジュレーションエンベロープを使用する
モジュレーションエンベロープでは、選択したパラメータを直接モジュレートできます。モジュレーションエンベロープによって、モジュレーションのフェードインまたはフェードアウトにかかる時間が制御されます。中央の位置(「Off」)に設定すると、モジュレーションの強さは変わらず、フェードインもフェードアウトも発生しません。「full」値に設定すると、モジュレーションの強さは一定のレベルに維持されます。
モジュレーションエンベロープでは、値を下げることでパーカッシブなディケイのエンベロープ、値を上げることでアタックのエンベロープを設定できます。
モジュレーションエンベロープパラメータ
「Time」スライダ/フィールド: モジュレーションのフェードイン(アタック)またはフェードアウト(ディケイ)タイムを設定します。上にドラッグするとフェードイン、下にドラッグするとフェードアウトが設定されます。中央の位置(「Off」)に設定を合わせると、モジュレーションエンベロープのフェードが無効になります。
「Destination」ポップアップメニュー: モジュレーションエンベロープのモジュレーションターゲットを選択します。
Pitch: オシレータのピッチ(周波数)をモジュレートします。
PW: パルス波のパルス幅をモジュレートします。
Mix: プライマリオシレータとサブオシレータのミックスをモジュレートします。
Cutoff: フィルタのカットオフ周波数をモジュレートします。
Res.: フィルタのレゾナンスをモジュレートします。
VCA: 主ボリュームをモジュレートします。
FM: 三角波形を使ってフィルタカットオフ周波数をモジュレートします。このモジュレーションにより、サウンドの擬似的な歪みが発生したり、金属的なFM形式のサウンドが生成されたりすることがあります。金属的なFM形式のサウンドは、聞き取り可能な信号が共鳴フィルタの自励発振だけの場合に生成されます。
LFO: LFO変調全体をモジュレートします。
「Vel. Min」/「Vel. Max」スライダ/フィールド: 「Vel Max」スライダでは、キーを最強音(ベロシティ= 127)で叩いたときの強度、つまりモジュレーションエンベロープの上限を設定します。「Vel Min」スライダでは、最弱音(ベロシティ= 1)での強度、つまり下限を設定します。スライダ間の距離は、モジュレーションエンベロープの強度を変更するベロシティ値の範囲を示します。
ベロシティでパラメータをモジュレートする
Logic Proで、「Destination」ポップアップメニューから、「PW」(パルス幅)などのモジュレーションターゲットを選択します。
「Time」スライダを中央(Off)の位置に設定し、必要に応じて「Vel. Min」/「Vel. Max」スライダを調整します。
これにより、オシレータのパルス幅はベロシティ値によって変動します。
さらに面白い使い方として、「Destination」ポップアップメニューで「LFO」を選択すると、LFOレベルを直接制御できます。
LFOモジュレーションをフェードイン/フェードアウトする
Logic Proで、LFOモジュレーションをフェードインするには、「Time」スライダを上方向にドラッグします。値が大きくなるほど、モジュレーションが聞こえるまでの時間が長くなります。
LFOモジュレーションをフェードアウトするには、「Time」スライダを下方向にドラッグします。値を小さくするほど、フェードアウト時間が短くなります。
エンベロープを使用したLFOの制御は、遅延ビブラートで最もよく使用されます。器楽奏者や歌手の多くは、この方法で持続音を発します。
遅延ビブラートを設定する
Logic Proで、「Time」スライダを上方向にドラッグします。
「Destination」ポップアップメニューで、LFOのターゲットとして「Pitch」を選択します。
「LFO」セクションで、「Wave」ポップアップメニューを使って、LFOの波形として三角波を選択します。
「LFO」の「Rate」ノブをおよそ5 Hzに設定します。
「LFO」の「Wheel Max」スライダを小さめの値、「LFO」の「Wheel Min」スライダを0に設定します。