iPad用Logic Proユーザガイド
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iPad用Logic ProのSculptureのLFO
Sculptureには、マルチ波形LFOが2つあります。どちらもポリフォニック、モノフォニック、またはその中間で使用することができます。
モノフォニックに使用する場合、モジュレーションはすべてのボイスで同一です。キーボードでコードが演奏される場合について考えてみましょう。例えばLFO 2がピッチのモジュレートに使用される場合、演奏されるコードのすべてのボイスのピッチが同期して上昇/下降します。これは位相固定のモジュレーションと呼ばれます。
同様の状況で、LFO 2がポリフォニックに使用される場合、つまり複数のボイスのモジュレーションに使っても、位相は固定されません。
ランダム(中間)の値を使用した場合には、同期してモジュレートされるノートとそうではないノートが混在します。
また、両方のLFOがキー同期でもあります。キーを押すごとに、LFOモジュレーションが0の位置から始まります。
位相が固定されないという特性を簡単に理解するために、キーボードでコードが演奏される場合について考えてみましょう。LFO 2をピッチのモジュレートに使用する場合、例えばあるボイスのピッチは上昇し、別のボイスのピッチは下降し、さらに別のボイスのピッチは最小値になるといったこともあり得ます。この例から、ボイス(ノート)ごとに独立したモジュレーションになることが分かります。
キー同期機能によりLFOの波形周期は常に0から始まるため、各ボイスのモジュレーションは均一になります。LFOの波形周期がこの方法で同期されないと、個別のノートのモジュレーションは均一になりません。
どちらのLFOも、内蔵のエンベロープジェネレータを使用することで、自動的にフェードイン、フェードアウトが可能です。SculptureのLFOをモジュレートするを参照してください。
LFOパラメータ
「Waveform」ポップアップメニュー: LFOモジュレーションで使用する波形を選択します。SculptureのLFO波形を参照してください。
「Curve」ノブ: モジュレーション波形の形状が変化します。選択したタイプの純粋な波形は、値0.0で有効です。+1位置と- 1位置では、波形が崩れます。例えばLFO波形タイプとしてSineを選択した場合:
「Curve」値が0.0の場合: 波形はサイン波です。
「Curve」値が0.0よりも大きい場合: 矩形波に近い波形にスムーズに変化していきます。
「Curve」値が0.0よりも小さい場合: ゼロクロシングでのスロープが小さくなり、+1と- 1の間の振幅が短いソフトパルスになります。
「Rate」ノブ: LFOモジュレーションのレートを設定します。Hz値を自由に定義することも(「free」ボタンが有効な場合)、拍子単位で指定することも(「sync」ボタンが有効な場合)できます。プロジェクトのテンポと同期する場合、レートの範囲は32小節の周期から64分の1音符の速度までです。3連符および付点音符の値も設定できます。
「Sync Mode」ボタン: 非同期LFOレート(「Free」)か同期LFOレート(「Sync」)を設定します。これらのボタンは「Rate」ノブと相互作用します。Logic Proのテンポとメーターに基づいて同期後の値が算出されます。
「Phase Vari」ノブ: モノフォニックなLFOモジュレーションからポリフォニックなLFOモジュレーションまでを選択できます。その選択によって、モジュレーションの位相は相似形の位相か、完全にランダムな関係の位相か、キーに同期した位相か、あるいはそれぞれの中間の位相になります。
ヒント: 「Phase Vari」ノブを「mono」の位置から少しだけずらすと、非常に近いが完全には同一ではない位相で動作する非ロックモジュレーションがすべてのボイスに対して得られます。これはストリングセクションのビブラートに理想的です。
「Rate Mod Amount」ノブ: LFOのレートモジュレーションの度合い(量)を設定します。
「Rate Mod Src」ポップアップメニュー: LFOの「Rate」パラメータのモジュレーションソースを選択します。
「EG」スライダ: LFOによるモジュレーションのフェードインまたはフェードアウトにかかる時間を設定します。SculptureのLFOをモジュレートするを参照してください。