iPad用Logic Proユーザガイド
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iPad用Logic ProのES2のLFO
ES2には、2つのマルチ波形LFOが搭載されています。どちらもMod Matrixスロット1~10内でソースとして使用できます。
LFO 1はポリフォニックです。すなわち、複数のボイスのモジュレーションに使っても、位相は固定されません。また、LFOはキー同期でもあります。キーを押すたびに、そのボイスのLFO 1モジュレーションが0の位置から始まります。
位相が固定されないという特性を詳しく理解するために、キーボードでコードが演奏される場合について考えてみましょう。LFO 1をピッチのモジュレートに使用する場合、例えばあるボイスのピッチは上昇し、別のボイスのピッチは下降し、さらに別のボイスのピッチは最小値になるといったこともあり得ます。つまり、ボイス(ノート)ごとに独立したモジュレーションになります。
キー同期機能によりLFOの波形周期は常にゼロから始まるため、各ボイスのモジュレーションは均一になります。LFOの波形周期がこの方法で同期されないと、個別のノートのモジュレーションは均一になりません。
LFO 1は、3つすべてのオシレータのピッチを制御するようにあらかじめ設定されています。この機能は、ほかのパラメータのモジュレーションと同時に使用できます。
LFO 1は、内蔵のエンベロープジェネレータを使用することで、自動的にフェードイン、フェードアウトが可能です。
LFO 2は単声(モノフォニック)であり、すべてのボイスでモジュレーションが同じです。例えば、キーボードでコードが演奏される場合について考えてみましょう。LFO 2がピッチのモジュレートに使用される場合、演奏されるコードのすべてのボイスのピッチが同期して上昇/下降します。LFO 2は、プロジェクトのテンポが変化する間も完全に拍に同期する、律動的なモジュレーションエフェクトを作成するのに最適です。
LFOパラメータ
LFO 1の「EG」スライダ/フィールド: LFOによるモジュレーションのフェードインまたはフェードアウトにかかる時間を設定します。スライダの下に値がミリ秒単位で表示されます。
LFO 1の「Rate」ノブ/フィールド: LFO 1でのモジュレーションの周波数(速度)を設定します。値はヘルツ単位で表示されます。
LFO 1の「Waveform」ポップアップメニュー: LFO 1で使用する波形を選択します。ES2のLFO波形を参照してください。
LFO 2の「Rate」ノブ/フィールド: LFO 2でのモジュレーションの周波数を設定します。LFO 2は、中央(DC)位置より左側の値を選択することで、Logic Pro のテンポに同期できます。
LFO 2の「Waveform」ポップアップメニュー: LFO 2で使用する波形を選択します。