iPad用Logic Proユーザガイド
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- アレンジの概要
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- リージョンの概要
- リージョンを選択する
- リージョンをカット、コピー、およびペーストする
- リージョンを移動する
- リージョン間のギャップを削除する
- リージョンの再生をディレイする
- リージョンをトリムする
- リージョンをループさせる
- リージョンを繰り返す
- リージョンをミュートする
- リージョンを分割および結合する
- リージョンをストレッチする
- ノートピッチ別にMIDIリージョンを分離する
- リージョンを所定の場所にバウンスする
- オーディオリージョンのゲインを変更する
- トラック領域でリージョンを作成する
- MIDIリージョンをSession Playerリージョンまたはパターンリージョンに変換する
- リージョン名を変更する
- リージョンのカラーを変更する
- リージョンを削除する
- オーディオリージョンにフェードを作成する
- Stem Splitterを使ってボーカルや楽器のステムを抽出する
- フェーダーを使ってミキシング機能にアクセスする
- 著作権
iPad用Logic ProでLive Loopsセルを開始する/停止する
セルを個別に開始/停止することも、シーン(グリッドの列)内のすべてのセルを同時に開始/停止することもできます。1つのトラックで再生できるセルは常に1つのみです。異なるシーンから1つまたは複数のセルをキューに入れ、同時に再生されるようトリガすることもできます。セルの再生中は、セルの中央にある丸いインジケータに、現在の再生位置が示されます。セルのループをオフにすると、長方形のインジケータに現在の再生位置が示されます。
![図。セルの中央にある丸いインジケータに、現在の再生位置が示されています。](https://help.apple.com/assets/654E7E55D483D9553A0A190C/654E7E58D483D9553A0A1912/ja_JP/fd2764ed6acd3b5e91d1cb13de98a207.png)
セルが開始/停止する時間位置は、クオンタイズ開始値によって決まります。クオンタイズ開始の設定によって、セルが常に音楽的に意味のある位置(拍または小節)から開始されるため、ほかのセルやプロジェクトの再生ヘッド位置と同期が保たれます。クオンタイズ開始値は、グリッド、シーン、または個々のセルごとに変更できます。セルをトリガするとセルが点滅して、次のクオンタイズ開始位置で開始されるようにキューに入っていることを示します。
セルのトリガが遅すぎて目的のクオンタイズ開始位置で開始できない場合は、その次のクオンタイズ開始位置で再生が開始されます。その場合もセルはプロジェクトのテンポと同期しますが、音楽的に望ましくない結果になることがあります(特にセルのクオンタイズ開始値が小さい場合)。スマートピックアップ機能を使えば、トリガが多少遅れても、適切な位置でただちにセルを開始できます。ただし、セルの再生開始時にセルが正しい位置になるように、セルの先頭がスキップされる場合があります。これを防止して、セルインスペクタで設定した開始位置からセルの再生が開始されるようにするには、「スマートピックアップ」をオフにして、次のクオンタイズ開始位置までに十分な時間を取ってセルをトリガしてください。
Live Loopsグリッド内のセルはプロジェクトのテンポで再生されます。セルに追加したApple Loopsは、テンポ情報を含むオーディオファイルと同じように、自動的にプロジェクトのテンポで再生されます。テンポ情報のないオーディオファイルをセルに追加した場合は、オーディオファイルのテンポが自動的に解析され、プロジェクトのテンポに合わせてファイルが調整されます。リージョンとオートメーションはセルエディタで手動で編集できます。
デフォルトでは、トラック領域のリージョンを含むトラックでセルを再生すると、そのトラックのリージョンは無音になります。分割列のボタンを使ってこの動作を変更することもできます。iPad用Logic ProでLive Loopsグリッドとトラック領域を切り替えるを参照してください。
セルを開始する
Logic Proで、Live Loopsメニューバーの「セルトリガ」ボタン をタップしてセルトリガモードをオンにしてから、以下のいずれかの操作を行います:
セルを開始する: セルをタップします。
シーン内のすべてのセルを開始する: シーントリガ
をタップします。
選択したすべてのセルを開始する: iPadに接続されているキーボードで、Returnキーを押します。
キューに入れられたすべてのセルを開始する: キューに入れられた任意のセルをタップします。
セルを停止する
Logic Proで、以下のいずれかの操作を行います:
個々のセルの再生を停止する:
再生中のセルをタップします。
再生中のセルと同じトラックにある空のセルをタップします。
次のクオンタイズ開始位置ですべてのセルの再生を停止する:
分割列の一番下にある「グリッド停止」ボタン
をタップします。
セルの再生中に「グリッド停止」ボタンをタップすると、セルは次のクオンタイズ開始点で停止しますが、プロジェクトは引き続き再生を続けます。
空のシーンの下にあるシーントリガ
をタップします。
すべてのセルの再生をただちに停止する: コントロールバーにある「停止」ボタンをタップします。
選択したすべてのセルの再生を停止する: iPadに接続されているキーボードで、Returnキーを押します。
セルやシーンをキューに入れる
セルやシーンをキューに入れて、プロジェクトの再生開始と同時に再生を開始したり、異なるシーンのセルを同時に開始したりできます。プロジェクトの再生を停止すると、再生中のセルが自動的にキューに入れられます。セルがキューに入れられたら、プロジェクトの再生ヘッドを移動して、キューに入れられたセルをプロジェクト内の別の位置でトリガできます。
Logic ProでLive Loopsメニューバーの「セルキュー」ボタン
をタップしてから、以下のいずれかの操作を行います:
セルをキューに入れる: キューに入れたいセルをタップします。
シーンをキューに入れる: キューに入れたいシーンのシーントリガ
をタップします。
キューに入れられたセルが点滅し始めます。
キューに入れられたセルをトリガする
以下のいずれかの操作を行います:
セルキューモードで、Live Loopsグリッドの右下隅にある「再開」ボタン
をタップします。
セルトリガモードで、キューに入っているセルのいずれかをタップします。
「Play」ボタンをタップしてプロジェクトの再生を開始します。
クオンタイズ開始値を設定する
Live Loopsグリッド、シーン、個々のセルのクオンタイズ開始値を設定したり、セルの再生中にクオンタイズ開始値を変更したりできます。シーンをトリガしたときは、シーン内のすべてのセルで、そのシーンのクオンタイズ開始値が使用されます。個々のセルを開始または停止したときは、セルごとに独自のクオンタイズ開始値が使用されます。
Live Loopsグリッドのクオンタイズ開始値を設定するには: グリッドの右上隅付近にある「クオンタイズ開始」ポップアップメニューをタップしてから、メニューで新しい値を選択します。
シーンのクオンタイズ開始値を設定するには:
Live Loopsメニューバーのセル編集ボタン
をタップしてから、1つ以上のシーンを選択します。
「インスペクタ」ボタン
をタップしてシーンインスペクタを開きます。
「Q開始」の値をタップしてから、メニューで新しい値を選択します。
セルのクオンタイズ開始値を設定するには:
Live Loopsメニューバーのセル編集ボタン
をタップしてから、1つ以上のセルを選択します。
「インスペクタ」ボタン
をタップしてセルインスペクタを開いてから、「再生」開閉用矢印をタップします。
「Q開始」の値をタップしてから、メニューで新しい値を選択します。
拍や小節の値以外に、以下のクオンタイズ開始の値も選択できます:
グローバル: セルまたはシーンで、グリッドのクオンタイズ開始値が使用されます。これはセルとシーンのデフォルト設定で、ほとんどの場合に適しています。
セル終了: 同じ行の別のセルが再生中の場合は、そのセルがループの終了位置に達した時点で、トリガしたセルが開始されます。
オフ: クオンタイズ開始値に関係なく、セルをタップした時点で再生が開始/停止されます。この場合、タイミングによってはセルが同期しないことに注意してください。
スマートピックアップをオンにする
スマートピックアップがオンになっていると、クオンタイズ開始位置を多少過ぎてからセルまたはシーンをトリガしても、セルは次のクオンタイズ開始位置ではなく、正しい位置ですぐに開始されます。その結果、セルの再生開始時にセルが正しい位置になるように、セルの先頭がスキップされる場合があります。
グリッドの右上隅付近にある「クオンタイズ開始」ポップアップメニューをタップしてから、メニューで「スマートピックアップ」を選択します。
セルのトリガモードを設定する
トリガモードによって、セルをタップしたときのセルの開始/停止方法が決まります。どちらのアクションもクオンタイズ開始値に従います。3つのトリガモードのいずれかを選択できます:
開始/停止: セルトリガモードでセルをタップすると、再生が開始/停止します。
モメンタリ: セルは、タッチすると次のクオンタイズ開始の位置で再生が開始し、放すと再生が停止します。
再トリガ: 再生中のセルをもう一度タップすると、次のクオンタイズ開始の位置で先頭から再生が開始します。「再トリガ」に設定したセルを停止するには、同じ行の別のセルまたは空のセルをタップするか、分割列の進行状況インジケータをタップするか、グリッド全体を停止します。
セル編集ボタン
をタップしてから、セルをタップして選択します。
表示コントロールバーの「インスペクタ」ボタン
をタップして、セルインスペクタを開きます。
セルインスペクタで「再生」開閉用矢印をタップして、再生設定を表示します。
「トリガモード」ポップアップメニューをタップしてから、トリガモードを選択します。
セルの開始動作を変更する
「再生の開始位置」設定によって、セルの開始動作が決まります。デフォルトでは、開始位置からセルの再生が開始されます。楽曲の内容やタイミングに応じて、開始動作の設定を変更して、セル間に面白いトランジションを作ることができます。4つの設定から選択できます:
開始: 設定した開始位置からセルが開始します。
停止位置: 最後に停止した位置から再生が開始します(再生/一時停止の動作と同じです)。
再生中のセルの位置: 同じ行の別のセルが再生中の場合は、そのセルが停止した位置からセルの再生が開始します。そうでない場合は、開始位置からセルが開始します。
再生ヘッドの位置: プロジェクトの先頭から再生していた場合の再生ヘッドの位置からセルが開始します。そうでない場合は、開始位置からセルが開始します。
Logic ProでLive Loopsメニューバーのセル編集ボタン
をタップしてから、1つ以上のセルを選択します。
表示コントロールバーの「インスペクタ」ボタン
をタップして、セルインスペクタを開きます。
セルインスペクタで、「再生」開閉用矢印をタップします。
「再生の開始位置」ポップアップメニューをタップしてから、設定を選択します。