iPad用Logic Proユーザガイド
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- アレンジの概要
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- リージョンの概要
- リージョンを選択する
- リージョンをカット、コピー、およびペーストする
- リージョンを移動する
- リージョン間のギャップを削除する
- リージョンの再生をディレイする
- リージョンをトリムする
- リージョンをループさせる
- リージョンを繰り返す
- リージョンをミュートする
- リージョンを分割および結合する
- リージョンをストレッチする
- ノートピッチ別にMIDIリージョンを分離する
- リージョンを所定の場所にバウンスする
- オーディオリージョンのゲインを変更する
- トラック領域でリージョンを作成する
- MIDIリージョンをSession Playerリージョンまたはパターンリージョンに変換する
- リージョン名を変更する
- リージョンのカラーを変更する
- リージョンを削除する
- オーディオリージョンにフェードを作成する
- Stem Splitterを使ってボーカルや楽器のステムを抽出する
- フェーダーを使ってミキシング機能にアクセスする
- 著作権
iPad用Logic ProのMultipressorを使う
「Gain Reduction」フィールドには、標準的なコンプレッサーのようにゲインの減少が示されるほか、全体的なゲインの変化量が示されます。これは、圧縮の低減、伸張の低減、オートゲインによる補正、「Gain Make-up」の複合的な値となります。
「Comp. Threshold」および「Comp. Ratio」パラメータは圧縮を制御する上で重要です。通常、これら2つの設定の最も使いやすい組み合わせは、「Compr Thrsh」(低)と「Ratio」(低)、または「Compr Thrsh」(高)と「Ratio」(高)のいずれかです。
「Expnd Thrsh」、「Ratio」、および「Reduction」パラメータは、ダウンワードエクスパンドを制御するための重要なパラメータです。選択した範囲に適用する伸張の強度を調整します。
「Response」パラメータを「Peak」(0 ms、最小値)と「RMS」(二乗平均平方根- 200 ms、最大値)のどちらに近づけるかは、圧縮する信号の種類によります。きわめて短い検出設定(50 ms未満)は、低出力での短く高いピークの圧縮には適合しますが、これは音楽では通常発生しません。200 ms前後の長い値では、オーディオ素材の長時間にわたる出力が測定されるため、音楽を扱うのに有効です。これは、人間の聴覚が、1つのピークよりも信号全体の出力に対して敏感であるためです。ほとんどの用途に合う基本設定として、100 msに設定することをおすすめします。
「Master Gain」ノブは全体的な出力レベルを設定します。「Response」パラメータが高めの値(200 ms前後)に設定されている場合は、「Lookahead」の値を高めに設定します。「Auto Gain」をオンにすると、0 dBまでの処理全体を参照するため、出力が強められます。