iPad用Logic Proユーザガイド
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- アレンジの概要
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- リージョンの概要
- リージョンを選択する
- リージョンをカット、コピー、およびペーストする
- リージョンを移動する
- リージョン間のギャップを削除する
- リージョンの再生をディレイする
- リージョンをトリムする
- リージョンをループさせる
- リージョンを繰り返す
- リージョンをミュートする
- リージョンを分割および結合する
- リージョンをストレッチする
- ノートピッチ別にMIDIリージョンを分離する
- リージョンを所定の場所にバウンスする
- オーディオリージョンのゲインを変更する
- トラック領域でリージョンを作成する
- MIDIリージョンをSession Playerリージョンまたはパターンリージョンに変換する
- リージョン名を変更する
- リージョンのカラーを変更する
- リージョンを削除する
- オーディオリージョンにフェードを作成する
- Stem Splitterを使ってボーカルや楽器のステムを抽出する
- フェーダーを使ってミキシング機能にアクセスする
- 著作権
iPad用Logic Proの「録音」設定
iPad用Logic Proの「録音」設定を使って、録音モード時の動作を設定できます。
オーディオ録音
新たに録音されるオーディオファイルのファイルタイプとビット数は、以下の設定で決まります。既存のプロジェクトでは、必要に応じてこれらの設定を変更できます。変更した場合、新しいオーディオファイルはすべてそのフォーマットで作成されますが、そのプロジェクトで以前に録音されたオーディオファイルには影響しません。
「ファイルタイプ」ポップアップメニュー: 録音のオーディオファイルフォーマットを選択します。
AIFF: Macプラットフォームで主に使用されるオーディオファイルフォーマットです。
WAVE(BWF): 最も互換性の高いオーディオファイルフォーマットです。
CAF: 半日以上連続して録音するオーディオファイルを作成する予定の場合に、非常に長い録音が可能です。
「ビット数」ポップアップメニュー: 新たに録音されるオーディオファイルのビット数を設定します。ビット数が大きいほど、取り込めるダイナミックレンジが広くなります。
注記: Logic Proで録音するときのビット数は、オーディオデバイスのビット数に合わせて選択してください。各オーディオデバイスのビット数は固定されているか、ユーザが選択できるようになっています。どちらかのビット数で、デジタルオーディオ信号をLogic Proに送信することができます。
16ビット: オーディオファイルのサイズを小さく保ちたい場合、またはお使いのオーディオデバイスが16ビットに対応している場合にのみ使用します。16ビットのオーディオファイルのダイナミックレンジは96 dB(ディザリングなし)しかないため、信号レベルが非常に低い場合、クオンタイズディストーションが発生します。
24ビット: 最もよく使用されるビット数です。ファイルサイズは16ビットオーディオファイルより50%大きいが、ダイナミックレンジは144 dBと良好で、量子化歪みもほとんどありません。
適切な外部ゲインステージングを行えば、最高級のマイクでもダイナミックレンジが140 dBを超えることはないため、どのようなアコースティック録音でも24ビットで十分です。
32ビットフロート: 32ビット浮動小数点演算を使用して、24ビットオーディオファイルより33%大きいオーディオファイルを作成します。
ヒント: 録音に32ビットフロートを使用する利点は、オーディオリージョンのゲインを下げるだけで録音時に発生するデジタルクリッピングを除去できるという点です。また、レベルの低い録音データのゲインを上げてもノイズフロアが上がらなくなります。
MIDI録音が重複する場合
既存のMIDIリージョンに録音するときの動作を設定します。録音中にサイクルモードのオン/オフを切り替えた場合は、以下の2つのオプションから個別に選択できます:
テイクフォルダを作成: それぞれの録音パスで、1つのテイクフォルダ内に保存される別々のテイクリージョンが作成されます。テイクの概要を参照してください。
結合: 新規に録音するMIDIデータが同じMIDIリージョン内の既存のMIDIデータと結合されます。境界を超えて録音すると、リージョンは既存のMIDIリージョンの長さを延長します。
重要: コントロールバーの「置き換える」ボタン がオンになっている場合、「MIDI録音が重複する場合」設定は無視されます。置き換えモードでは、既存のMIDIデータが上書きされます。