iPad用Logic Proユーザガイド
-
- アレンジの概要
-
- リージョンの概要
- リージョンを選択する
- リージョンをカット、コピー、およびペーストする
- リージョンを移動する
- リージョン間のギャップを削除する
- リージョンの再生をディレイする
- リージョンをトリムする
- リージョンをループさせる
- リージョンを繰り返す
- リージョンをミュートする
- リージョンを分割および結合する
- リージョンをストレッチする
- ノートピッチ別にMIDIリージョンを分離する
- リージョンを所定の場所にバウンスする
- オーディオリージョンのゲインを変更する
- トラック領域でリージョンを作成する
- MIDIリージョンをSession Playerリージョンまたはパターンリージョンに変換する
- リージョン名を変更する
- リージョンのカラーを変更する
- リージョンを削除する
- オーディオリージョンにフェードを作成する
- Stem Splitterを使ってボーカルや楽器のステムを抽出する
- フェーダーを使ってミキシング機能にアクセスする
- 著作権
iPad用Logic Proでリージョンを所定の場所にバウンスする
リージョンを所定の場所にバウンスして、作成されたオーディオファイルがオリジナルのリージョンと同じトラック領域内の位置に配置されるようにできます。「所定の場所にバウンス」では、どのタイプのリージョンでもバウンスすることができます。バウンスの作成時には、バウンスのオーディオファイルフォーマットを設定し、「所定の場所にバウンス」ダイアログで追加のオプションを設定します。
複数のリージョンを選択した場合は、(トラックごとに)1つのオーディオファイルが生成されます。その範囲は、選択した最初のリージョンの先頭から、選択した最後のリージョンの末尾までにわたり、さらに選択した最後のリージョンに続くすべてのオーディオテールも含まれます。
「所定の場所にバウンス」はフリーズ機能に似ています。両者とも、トラックのすべてのエフェクト(または音源)プラグインをレンダリングすることによってCPUリソースを節約しますが、いくつかの違いがあります:
フリーズ機能を使うと、元の状態のトラックとオートメーションデータに戻ることができます。この点は所定の場所へのバウンス機能とは異なります。
フリーズ機能(32ビットフロート)を使うと、ボリュームのクリッピングが回避されます。
注記: 所定の場所へのバウンスは、リアルタイムではなくオフラインで実行されます。サウンドソースが内蔵されているオーディオ音源トラックおよびソフトウェア音源トラックは、所定の場所へバウンスできます。
1つまたは複数のリージョンを所定の場所にバウンスする
Logic Proで、1つまたは複数のリージョンを選択します。
選択したリージョンのいずれかをタップしてから、「バウンスして結合」をタップします。
「所定の場所にバウンス」をタップします。
「所定の場所にバウンス」ダイアログで、以下のパラメータのいずれかを編集します:
「名前」フィールド: 名前をタップしてから、バウンスファイルの新しい名前を入力します。デフォルトの名前は、最初に選択したリージョンのリージョン名です。末尾に_bipという拡張子が付けられています。
「Destination」ポップアップメニュー: バウンスファイルを配置するトラックのタイプを選択します。以下のいずれかを選択できます:
新規トラック: 選択中のトラックの下に新しいオーディオトラックが作成され、そのトラックにバウンスセルが配置されます。
選択したトラック: 選択したトラックにバウンスセルを配置します。このオプションは、オーディオトラックが選択されている場合にのみ利用できます。
「ソース」ポップアップメニュー: ソースリージョンをミュートする、削除する、所定の位置に残す、のいずれかを選択します。
「エフェクトプラグインを含める」スイッチ: 選択すると、バウンス処理中にソーストラックのすべてのプラグインが含まれます。
「ファイルにオーディオテールを含める」スイッチ: 選択すると、バウンス範囲(サイクルの最後、または直前に選択したリージョンの最後まで)を過ぎても、信号がなくなるまではバウンス処理が続きます。このチェックボックスを選択しない場合、バウンス範囲のみがバウンスされます。
「リージョンにオーディオテールを含める」スイッチ: 選択すると、バウンスリージョンにバウンスファイル全体が取り込まれます。このチェックボックスを選択しない場合、バウンスリージョンにはバウンス範囲のみが取り込まれます。
注記: 「リージョンのオーディオテール」スイッチは、「ファイルのオーディオテール」スイッチがオンになっている場合にのみ表示されます。
「ボリューム/パンのオートメーションを含める」スイッチ: 選択すると、バウンス処理中にボリュームとパンのオートメーションが実行され、バウンスファイルに影響します。このチェックボックスを選択しない場合、ボリュームとパンのオートメーションはコピーされるだけで、実行はされません。
「ノーマライズ」ポップアップメニュー: いずれかのノーマライズのオプションを選択します:
オン: バウンスファイルがノーマライズされ、上下の両方向にレベルが調整されます。
オフ: バウンスファイルはノーマライズされません。
オーバーロード回避: オーバーロード(レベルが0 dBを超えて、クリッピングが発生します)の場合に、レベルを下げるようバウンスファイルがノーマライズされます。信号レベルが低い場合はノーマライズされません。
ダイアログの上部にある「バウンス」をタップします。