Logic Proユーザガイド
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Logic Proの「テンポオペレーション」ウインドウでテンポチェンジを追加する
「テンポオペレーション」ウインドウでは、以下の操作によってテンポチェンジを作成できます:
テンポカーブを作成: わずかなパラメータを指定するだけで多数のテンポ・チェンジ・イベントを作成し、全体的にスムーズなテンポの変化を作り出すことができます。
一定のテンポを作成: 選択した領域に一定のテンポが作成されます。デフォルトでは、選択したプロジェクトのセクションの平均のテンポ(既存のテンポ・チェンジ・イベントに基づいて計算)が割り当てられます。
既存のテンポチェンジをスケール: 既存のテンポチェンジを一定の比率で変更(スケール)することができます。例えば、範囲内での後続のテンポチェンジとの関係を維持したまま、プロジェクトの全体のセクションのテンポを速くしたい場合などに使用します。スケールの度合いはパーセントで指定します。
既存のテンポカーブをストレッチ: 既存のテンポカーブを伸張または圧縮することができます。
既存のテンポチェンジを減少させる: 選択した領域のテンポチェンジの数が減ります。
テンポをランダムに変更する: 指定したパラメータに基づき、ランダムなテンポチェンジが追加されます。
既存のテンポチェンジを丸める: 指定した範囲の既存のテンポチェンジを整数BPM単位または1/10 BPM単位に丸めます。
「テンポオペレーション」ウインドウでテンポチェンジを作成する
Logic Proの「テンポオペレーション」ウインドウで、「オペレーション」>「テンポカーブを作成」と選択します。
「位置」または「タイム」フィールドを使用して、テンポチェンジが行われる範囲を定義します。左側のフィールドでカーブの開始位置、右側のフィールドで終了位置を設定します。
「テンポ」フィールドに開始ポイントと終了ポイントの各テンポを入力します。
カーブの種類を選択します。
「カーブの種類」ポップアップメニューでは3種類のテンポカーブから選択できます。いずれのカーブを選択した場合でも、曲率パラメータ(「カーブの種類」ポップアップメニューの右側のフィールド)を設定します。曲率に正の値を入力するとテンポが速くなり、負の値を入力するとテンポが遅くなります。
曲率パラメータを調整します。
「密度」パラメータで、テンポ・チェンジ・イベントのグラフの密度を設定します。
1/8以下の細かい値は、どうしても必要な場合(例えばテンポチェンジが非常に緩慢または急速な場合)に限り、使用してください。テンポカーブを滑らかにしたいという理由だけで1/8以下の細かい密度を選択することは避けてください。そのような設定をすると、無駄な処理量が増え、必要以上に多くのテンポ・チェンジ・イベントが作成されることになります。
値を変更すると、テンポ設定の値に基づいて計算されたテンポカーブがグラフに赤で表示されます。
注記: 「新しいテンポで続ける」チェックボックスの選択を解除するとテンポカーブの終了後に元のテンポに戻り、チェックボックスを選択すると新しいテンポ(テンポカーブの最後のテンポ・チェンジ・イベント)がそのまま維持されます。
最後に「適用」をクリックします。
一定のテンポカーブを作成する
Logic Proの「テンポオペレーション」ウインドウで、「オペレーション」>「テンポカーブを作成」と選択し、以下のいずれかの操作を行います:
最右端の位置のSMPTE時間を変更せずに2点間のテンポの変動をすべて削除するには: 「適用」ボタンをクリックします。
新しいテンポを維持する/元のテンポに戻るには: 「新しいテンポで続ける」チェックボックスを選択します。
テンポチェンジを比率で設定する
Logic Proの「テンポオペレーション」ウインドウで、「オペレーション」>「既存のテンポチェンジをスケール」と選択します。
「スケール」値スライダを使って、比率をパーセントで設定します。
正のパーセントを設定するとセクション全体のテンポが速くなり、負のパーセントを設定するとテンポが遅くなります。
テンポカーブを引き伸ばす/縮める
Logic Proの「テンポオペレーション」ウインドウで、「オペレーション」>「既存のテンポカーブをストレッチ」と選択します。
「位置」または「タイム」パラメータでテンポチェンジの開始位置を定義します。
以下のいずれかの操作を行います:
テンポカーブの新しい終了位置を小節位置またはSMPTEの値で入力します。
テンポカーブの「ストレッチ」の値をパーセントで設定します。
テンポチェンジを控えめにする(減らす)
Logic Proの「テンポオペレーション」ウインドウで、「オペレーション」>「既存のテンポチェンジを減少させる」と選択します。
「位置」または「タイム」フィールドで処理対象の領域の開始ポイントと終了ポイントを定義します。「密度」では、処理実行後の1小節当たりのテンポ・チェンジ・イベントの数を設定します。1小節当たりのテンポ・チェンジ・イベントを、1(1/1)から32(1/32)までの範囲で選択できます。
テンポチェンジをランダマイズする
Logic Proの「テンポオペレーション」ウインドウで、「オペレーション」>「テンポをランダムに変更する」と選択します。
「位置」または「タイム」パラメータでテンポチェンジの開始位置と終了位置を定義します。
「ランダマイズ」パラメータを使って、現在のテンポからの偏差をbpm(1分当たりの拍数)で設定します。
「密度」パラメータで、新しいテンポ・チェンジ・イベントの発生頻度を定義します。1小節当たり1イベント(1/1)から32イベント(1/32)までの値を選択できます。