Mac用Final Cut Proユーザガイド
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Mac用Final Cut Proのキャプションの概要
「キャプション」はタイミングが設定されたテキストを表す一般的な用語です。ビデオメディアやオーディオメディアと同期して画面に表示されるテキストの行のことです。キャプションの最も一般的な用途は、字幕(外国語の映画やテレビ番組のダイアログの翻訳など)またはクローズドキャプション(耳の不自由な方向けまたはミュートしたデバイスで表示するための、プログラムのオーディオの書き起こし)です。キャプションはカラオケ、スクロール表示のニュース項目、テレプロンプタなどにも使用されます。

多くの場合、規制当局、放送事業者、ストリーミングサービスには字幕とクローズドキャプションに関する固有の仕様があります。Final Cut Proでは、キャプションをプロジェクトに追加して、放送用のファイルを書き出したりビデオ共有Webサイトに投稿したりするときに出力ファイルに埋め込むことができます。クローズドキャプションは、関連するプロジェクトやメディアから独立させて、別個のファイルとして読み込んだり書き出したりすることもできます。
クローズドキャプションとタイトルの違い
クローズドキャプションには、タイトルと異なる一定の特徴があります:
クローズドキャプションは常に、タイトルも含めビデオフレーム内にあるほかのすべてのものの上にスーパーインポーズされて表示されます。
通常、視聴者はテレビ番組、映画、ウェブビデオやその他のプログラムの視聴中にクローズドキャプションのオン/オフを切り替えることができます。これに対し、タイトルは常に出力メディアファイルに恒久的に「焼き込まれ」ます。(ただし、Mac用Final Cut Proでは、キャプションを恒久的に焼き込むオプションや、クローズドキャプションをタイトルに変換するオプションも選択できます。)
クローズドキャプションにはファイルおよびフォーマットに関する業界標準があり、それらによってファイルの転送や交換が可能になっています。
Final Cut Proでは、フォーマット固有のキャプションロールと、異なる言語バージョン用のサブロールがクローズドキャプションに割り当てられます。タイトルにはタイトルロールが割り当てられます。字幕には字幕ロールが割り当てられます。
クローズドキャプションのフォーマット
Final Cut Proは、クローズドキャプションに関する以下の業界標準に対応しています:
CEA-608(別名EIA-608): 放送およびウェブビデオ用のクローズドキャプション標準です。CEA-608クローズドキャプション標準には、位置、書式、カラー、アニメーションに関するさまざまなオプションがあります。CEA-608クローズドキャプションは、メディアファイルに埋め込まれたトラックとして、または別個のファイルとして読み込んだり書き出したりできます。
iTT(iTunes Timed Text): クローズドキャプションのコンテンツをiTunes Store、YouTube、Vimeoに配信するためのフォーマットです。iTT標準には書式、カラー、配置のオプションがあります。これにはより幅広い文字が含まれるため、iTTは欧米語以外の文字を使用する言語に最適な選択肢です。iTTクローズドキャプションは別個のファイルとして読み込んだり書き出したりできますが、CEA-608クローズドキャプションのように出力メディアファイルに埋め込むことはできません。
SRT(SubRipテキスト): Facebook、YouTube、Vimeoでサポートされる字幕フォーマットです。SRTフォーマットはシンプルで、各キャプションは、番号、開始/終了タイムコード(10進数のタイムコード)、HTMLタグ付きの1行以上のテキスト行で構成されます。SRTクローズドキャプションは別個のファイルとして読み込んだり書き出したりできますが、CEA-608クローズドキャプションのように出力メディアファイルに埋め込むことはできません。ほかのフォーマットのクローズドキャプションとは異なり、書き出したSRTキャプションは標準テキストエディタで読み込んで編集できます。