Final Cut Proユーザガイド
- ようこそ
-
- Final Cut Pro 10.5.3の新機能
- Final Cut Pro 10.5の新機能
- Final Cut Pro 10.4.9の新機能
- Final Cut Pro 10.4.7の新機能
- Final Cut Pro 10.4.6の新機能
- Final Cut Pro 10.4.4の新機能
- Final Cut Pro 10.4.1の新機能
- Final Cut Pro 10.4の新機能
- Final Cut Pro 10.3の新機能
- Final Cut Pro 10.2の新機能
- Final Cut Pro 10.1.2の新機能
- Final Cut Pro 10.1の新機能
- Final Cut Pro 10.0.6の新機能
- Final Cut Pro 10.0.3の新機能
- Final Cut Pro 10.0.1の新機能
-
- 用語集
- 著作権
Final Cut Proのキャプションの概要
「キャプション」はタイミングが設定されたテキストを表す一般的な用語です。ビデオメディアやオーディオメディアと同期して画面に表示されるテキストの行のことです。キャプションの最も一般的な用途は、字幕(外国語の映画やテレビ番組のダイアログの翻訳)またはクローズドキャプション(耳の不自由な方向けまたはミュートしたデバイスで表示するための、プログラムのオーディオの書き起こし)です。キャプションはカラオケ、スクロール表示のニュース項目、テレプロンプタなどにも使用されます。
多くの場合、規制当局、放送事業者、ストリーミングサービスには字幕とクローズドキャプションに関する固有の仕様があります。Final Cut Proでは、キャプションをプロジェクトに追加して、放送用のファイルを書き出したり、DVDを作成したり、プロジェクトをビデオ共有Webサイトに公開したりするときに出力ファイルに埋め込むことができます。キャプションは、関連するプロジェクトやメディアから独立させて、別個のファイルとして読み込んだり書き出したりすることもできます。
キャプションとタイトルの違い
キャプションには、タイトルと異なる一定の特徴があります:
キャプションは常に、タイトルも含めビデオフレーム内にあるほかのすべてのものの上にスーパーインポーズされて表示されます。
通常、視聴者はテレビ番組、映画、Webビデオやその他のプログラムの視聴中にキャプションのオン/オフを切り替えることができます。これに対し、タイトルは常に出力メディアファイルに恒久的に「焼き込まれ」ます。(ただし、Final Cut Proでは、キャプションを恒久的に焼き込むオプションも選択できます。)
キャプションにはファイルおよびフォーマットに関する業界標準があり、それらによってファイルの転送や交換が可能になっています。
「 Final Cut Pro」では、フォーマット固有のキャプションロールと、異なる言語バージョン用のサブロールがキャプションに割り当てられます。タイトルにはタイトルロールが割り当てられます。
キャプションフォーマット
Final Cut Proでは、キャプションに関する以下の業界標準がサポートされます:
CEA-608(別名 EIA-608): 放送およびWebビデオ用のキャプション標準です。CEA-608キャプション標準には、位置、書式、カラー、アニメーションに関するさまざまなオプションがあります。CEA-608キャプションは、メディアファイルに埋め込まれたトラックとして、または別個のファイルとして読み込んだり書き出したりできます。
iTT(iTunes Timed Text): キャプションコンテンツをiTunes Store、YouTube、Vimeoに配信するためのフォーマットです。iTT標準には書式、カラー、配置のオプションがあります。これにはより幅広い文字が含まれるため、iTTは欧米語以外の文字を使用する言語に最適な選択肢です。iTTキャプションは別個のファイルとして読み込んだり書き出したりできますが、CEA-608キャプションのように出力メディアファイルに埋め込むことはできません。
SRT(SubRipテキスト): Facebook、YouTube、Vimeoでサポートされる字幕フォーマットです。SRTフォーマットはシンプルで、各キャプションは、番号、開始/終了タイムコード(10進数のタイムコード)、HTMLタグ付きの1行以上のテキスト行で構成されます。SRTキャプションは別個のファイルとして読み込んだり書き出したりできますが、CEA-608キャプションのように出力メディアファイルに埋め込むことはできません。ほかのフォーマットとは異なり、書き出したSRTキャプションは標準テキストエディタで読み込んで編集できます。