用語集
- 「エフェクト」ブラウザ
Final Cut Proのメディアブラウザの1つ。ビデオクリップとオーディオクリップのエフェクトが含まれます。
- 「オーディオアニメーション」エディタ
「タイムライン」でクリップの「オーディオ・アニメーション・エディタ」を表示して、エフェクトパラメータを調整したり、フェードイン/フェードアウトを設定したり、キーフレームを使ってエフェクトの変化を調整したりできます。キーフレーム、ビデオ・アニメーション・エディタも参照してください。
- 「カラー」インスペクタ
「カラー」インスペクタは、「カラーボード」、「カラーホイール」、「カラーカーブ」、および「ヒュー/サチュレーションカーブ」の4つの色補正エフェクトを使って手動での色補正を実行するために使用します。
- 「ズーム」ツール
「タイムライン」を拡大/縮小表示するための編集ツール。Zキーを押すことによって「ズーム」ツールを選択できます。
- 「タイトルとジェネレータ」サイドバー
Final Cut Proのサイドバーにあるパネルの1つ。Final Cut Proに付属のすべてのタイトルエフェクトおよびビデオジェネレータにアクセスできます。サイドバーで項目を選択すると(3Dタイトルのカテゴリなど)、その項目の内容がブラウザに表示されます。
- 「トリム」ツール
「タイムライン」の項目をトリムするための編集ツール。Tキーを押すことによって「トリム」ツールを選択できます。
- 「バックグラウンドタスク」ウインドウ
バックグラウンドで実行されている読み込み、トランスコード、解析、レンダリング、共有などのタスクの進行状況が表示されるFinal Cut Proのウインドウ。
- 「ブレード」ツール
タイムラインのクリップをカットするための編集ツール。Bキーを押すことによって「ブレード」ツールを選択できます。
- 「ライブラリ」サイドバー
Final Cut Proサイドバーにあるパネル。ここには、読み込んだメディア(ビデオ、オーディオ、静止画像)とプロジェクトが含まれたライブラリとイベントが表示されます。「ライブラリ」サイドバーでイベントまたはライブラリを選択すると、ブラウザにメディアがクリップとして表示され、プロジェクトはサムネールとして表示されます。「ライブラリ」サイドバーには、Final Cut Proのキーワードコレクションとスマートコレクションも表示されます。キーワードおよび保存した検索フィルタは、メディアの強力な整理手段として利用できます。詳しくは、イベント、キーワードコレクション、スマートコレクションも参照してください。
- 「位置」ツール
「タイムライン」に項目を配置するための編集ツール。Pキーを押すことによって「位置」ツールを選択できます。
- 「写真とオーディオ」サイドバー
Final Cut Proのサイドバーにあるパネルの1つ。すべての写真およびオーディオコレクションにアクセスできます。サイドバーで項目を選択すると(「写真」のアルバムや、サウンドエフェクトのカテゴリなど)、その項目の内容がブラウザに表示されます。使用しているアプリケーションおよびmacOSバージョンによって、「写真」などの写真アプリケーションのフォトライブラリや、ミュージック、GarageBand、またはLogic Proのミュージックおよびサウンドライブラリが表示されます。
- 「情報」インスペクタ
ブラウザまたはタイムラインで選択した1つ以上のクリップに関する情報(「メタデータ」とも呼ばれます)が表示されるFinal Cut Proのインスペクタ。コーデック、メディアの開始時間と終了時間、リール、シーン、テイク、EXIF情報、IPTC情報など、クリップに関するメタデータをさまざまな組み合わせで表示できます。「情報」インスペクタでは、選択した1つ以上のクリップのメタデータを変更することもできます。さらに、「情報」ウインドウから「メタデータ表示」ウインドウを開いて、表示するメタデータのカスタムセットを作成することもできます。「情報」インスペクタでも、プロジェクトの設定を表示したりプロジェクトの設定にアクセスしたりできます。詳しくは、インスペクタも参照してください。
- 「選択」ツール
「タイムライン」で項目を選択するための、デフォルトの矢印型ポインタ。たとえば、クリップまたは編集点の選択にこれを使用します。Aキーを押すことによって「選択」ツールを選択できます。
- 「範囲選択」ツール
「タイムライン」で範囲を選択するための編集ツール。Rキーを押すことによって「範囲選択」ツールを選択できます。
- 16:9
ビデオのワイドスクリーンアスペクト比。ビデオフレーム表示領域の幅と高さの比率が16:9、つまり1.78という意味です。16:9のアスペクト比はHD(高精細度)ビデオで使用されます。HD(高精細度)も参照してください。
- 3ポイント編集
ソース選択またはプロジェクトで、4つの編集点のうち3つを設定する編集技法。編集を実行すると、Final Cut Proによって4番目の編集点が自動的に計算されます。詳しくは、編集点も参照してください。
- 4:3
SD(標準精細度)の放送用ビデオに使用されるアスペクト比。ビデオフレーム表示領域の幅と高さの比率が4:3、つまり1.33という意味です。SD(標準精細度)も参照してください。
- AAC(Advanced Audio Coding)
MPEG-4 Audioとも呼ばれます。デジタルオーディオの標準的な圧縮およびエンコード方法です。AAC形式でエンコードされたファイルの品質はオーディオCDに匹敵し、一般には同じレートまたはより高いレートでエンコードされたMP3と同等以上の音質になります。
- AC3(Audio Codec 3、Advanced Codec 3、Acoustic Coder 3)
サラウンドサウンドのエンコードによく使用されるドルビーデジタルの圧縮オーディオ形式。
- AIFF(Audio Interchange File Format)
Appleが開発した、プラットフォームに依存しないオーディオファイル形式。WAVファイルと同様、AIFFファイルには情報の「チャンク」が含まれます。たとえば、Sound Data Chunkには実際のサンプルデータ、Common Chunkにはサンプルレートとビット深度情報が含まれます。
- Apple ProRes
マルチストリームのリアルタイム編集での高いパフォーマンス、非常に優れたイメージ品質、小さい保存サイズという無類の組み合わせを実現するAppleコーデック。Apple ProResコーデックは、マルチコアプロセッサを最大限に活用し、高速の低解像度デコードモードを特長としています。すべてのApple ProResコーデックが任意のフレームサイズ(SD、HD、2K、4K、6Kを含む)をフル解像度でサポートします。データレートは、コーデックタイプ、イメージ内容、フレームサイズ、フレームレートによって異なります。フレームレート、解像度も参照してください。
- Apple ProRes 422
Apple ProRes 422 HQのほぼすべての利点を提供する高品質圧縮コーデックですが、データレートがApple ProRes 422 HQの66% と低いため、マルチストリームでのリアルタイム編集のパフォーマンスが向上します。Apple ProRes 422のターゲット・データ・レートは、1920 x 1080および29.97 fpsのソースで約147 Mbpsです。
- Apple ProRes 422 HQ
4:2:2イメージソース用でありながら、Apple ProRes 4444と同じレベルの視覚品質を保持します。ビデオのポストプロダクション業界で広く採用されているApple ProRes 422 HQでは、シングルリンクのHD-SDI信号で搬送できる最高品質のプロフェッショナルなHDビデオを視覚的にロスレスで保持できます。このコーデックは、フルワイドでピクセル深度10ビットの4:2:2ビデオソースをサポートすると共に、デコードと再エンコードを繰り返しても視覚的にロスレスなイメージ品質を維持します。Apple ProRes 422 HQのターゲット・データ・レートは、1920 x 1080および29.97 fpsのソースで約220 Mbpsです。
- Apple ProRes 422 LT
データ・レートは約70%で、ファイルサイズは30 %小さくなります。このコーデックは、保存容量およびデータレートが重視される環境に最適です。Apple ProRes 422 LTのターゲット・データ・レートは、1920 x 1080および29.97 fpsのソースで約102 Mbpsです。
- Apple ProRes 422プロキシ
低データレートでありながらフル解像度ビデオを必要とするオフラインワークフローで使用されることを想定しています。Apple ProRes 422 Proxyのターゲット・データ・レートは、1920 x 1080および29.97 fpsのソースで約45 Mbpsです。
- Apple ProRes 4444
4:4:4:4イメージソース(アルファチャンネルを含む)用Apple ProResの高品質版。このコーデックは、フル解像度、マスタリング品質4:4:4:4 RGBAカラー、視覚的にオリジナル素材と見分けられないほどの視覚的忠実性を特長としています。Apple ProRes 4444は、複数世代にわたって優れたパフォーマンスを提供し、最大16ビットの数学的にロスレスなアルファチャンネルをサポートする、モーショングラフィックスおよびコンポジットを保存/交換するための高品質ソリューションです。このコーデックでは、無圧縮の4:4:4 HDに比べ、データレートがきわめて低くなります(ターゲット・データ・レートは、1920 x 1080および29.97 fpsの4:4:4ソースで約330 Mbps)。また、RGBおよびY'CbCrピクセル形式の直接エンコード、これらへの直接デコードを提供します。
- Apple ProRes 4444 XQ
4:4:4:4イメージソース(アルファチャンネルを含む)用Apple ProResの最高品質版です。高速データレートでありながら、最高品質のデジタル・イメージ・センサーによって生成される高ダイナミックレンジイメージの詳細を保持します。Apple ProRes 4444 XQは、Rec. 709イメージのダイナミックレンジより数倍大きなダイナミックレンジを保持しており、トーンスケールの黒またはハイライトが非常に広い、高度な視覚エフェクト処理の厳しい要求にも対応できます。標準のApple ProRes 4444と同様に、このコーデックは各イメージチャンネルで最大12ビット、アルファチャンネルで最大16ビットをサポートします。Apple ProRes 4444 XQのターゲット・データ・レートは、1920 x 1080および29.97 fpsの4:4:4ソースで約500 Mbpsです。
- Apple ProRes RAW
Apple ProRes RAWおよびApple ProRes RAW HQコーデックでは、カメラセンサーの未加工のRAWデータがすべて保持されるため、きわめて高品質なイメージが得られます。ProRes RAWを使えば、ProResが従来のビデオにもたらした高パフォーマンス、高品質、および使いやすさを維持しながら、HDRコンテンツの作成に最適なフォーマットでRAWビデオを処理できます。ポストプロダクション時にイメージセンサーのRAWデータをFinal Cut Proで直接使用できるため、デモザイク処理、線形対数変換、カスタムLUTなどのイメージ処理をより詳細に制御できます。
- Audio Units
macOSで使われるオーディオアプリケーション用の標準リアルタイム・オーディオ・エフェクト形式。
- AVCHD
AVC(Advanced Video Coding)圧縮を使用するHD(高精細度)ビデオ形式。MPEG-4 part 10またはH.264とも呼ばれます。Blu-rayプレーヤーの多くでは赤色レーザーディスクに収録されたAVCHD形式のコンテンツを再生できるため、短時間のHDビデオプロジェクトは標準の赤色レーザーディスクを使ってこの形式で配布するのが一般的になっています。
- BWF(Broadcast Wave Format)
WAVファイル形式の拡張仕様。タイムコードや制作情報などの追加のメタデータが含まれます。
- Bロール
作品で主となるショットに対して、それと部分的に入れ替える別のショットを表す用語。Bロールは、カットアウェイショットによく使用されます。詳しくは、カットアウェイショットも参照してください。
- CAF(Core Audio Format)
AppleのCAF(Core Audio Format)は、デジタル・オーディオ・データを保存および操作するための柔軟なファイル形式です。Mac OS X 10.4以降、またはQuickTime 7以降がインストールされたMac OS X 10.3で、Core Audio APIによって完全にサポートされます。CAFは、高いパフォーマンスおよび柔軟性と、将来の超高分解能のオーディオ録音、編集、および再生に対応するスケーラビリティを備えています。
- CEA-608
EIA-608とも呼ばれます。放送およびWebビデオ用のキャプション標準です。CEA-608キャプション標準には、位置、書式、カラー、アニメーションに関するさまざまなオプションがあります。CEA-608キャプションは、別個のファイルとして、またはメディアファイルに埋め込まれたトラックとして読み込んだり書き出したりできます。CEA-608キャプションファイルにはファイル名拡張子.sccが付きます。
- DV
4:1:1のカラーサンプリング(PALは4:2:0)を使用して、8ビットの5:1圧縮コンポーネントビデオ信号を録画する、SD(標準精細度)のデジタル・ビデオテープ・レコーダー形式。DVは、16ビット、48 kHzのオーディオサンプリングを使用した2トラックのオーディオ、または12ビット、32 kHzオーディオサンプリングを使用した4トラックのオーディオに対応しています。
- DVCAM
4:1:1のカラーサンプリング(PALは4:2:0)を使用して、8ビットの5:1圧縮コンポーネントビデオ信号を録画する、SD(標準精細度)のデジタル・ビデオテープ・レコーダー形式。DVCAMは、16ビット、48 kHzのオーディオサンプリングを使用した2トラックのオーディオ、または12ビット、32 kHzオーディオサンプリングを使用した4トラックのオーディオに対応しています。
- DVCPRO
4:1:1のカラーサンプリング(PALは4:2:0)を使用して、8ビットの5:1圧縮コンポーネントビデオ信号を録画する、SD(標準精細度)のデジタル・ビデオテープ・レコーダー形式。DVCPROは、16ビット、48 kHzオーディオサンプリングを使用した、2トラックのオーディオに対応しています。
- DVCPRO HD
4:2:2のカラーサンプリングを使用して、8ビットの圧縮コンポーネントビデオ信号を録画する、HD(高精細度)ビデオ形式。720pと1080iの両方がサポートされています。DVCPRO HDは、16ビット、48 kHzオーディオサンプリングを使用する、最高で8つのオーディオトラックを含みます。データレートの合計は115 Mbpsです。
- DVCPRO50
4:2:2のカラーサンプリングを使用して、8ビットの3.3:1圧縮コンポーネントビデオ信号を録画する、SD(標準精細度)のデジタル・ビデオテープ・レコーダー形式。DVCPRO50は、16ビット、48 kHzオーディオサンプリングを使用した、4トラックのオーディオに対応しています。
- DVD
CDと同じサイズで、高密度の記録法を採用することで記憶容量を大幅に高めたディスク。一般的にビデオの配布に使用されますが、DVD-ROMディスクはコンピュータのデータを保管するのにも使用されます。
- FireWire
AppleのIEEE1394規格の商標。DVビデオカメラをコンピュータに接続するのに使われる、高速かつ汎用のインターフェイスです。FireWireはまた、大量のデータを処理するアプリケーションに適していて、外部ストレージデバイス、スキャナおよびその他のコンピュータ周辺機器の接続にも使用できます。詳しくは、Thunderboltも参照してください。
- H.264
AVC(Advanced Video Coding)とも呼ばれるH.264/MPEG-4 Part 10は、HD(高精細度)ビデオの録画、配信、およびインターネットでのストリーミングに広く使用されているビデオ圧縮規格です。
- HDCAM
3:1:1のカラーサンプリングを使用して、7.1:1でDCT圧縮した8ビットのコンポーネントビデオ信号を記録する、HD(高精細度)デジタル・ビデオテープ・レコーダー形式。HDCAMは4トラックのオーディオに対応しています。1/2インチテープを使用して記録します。
- HDV
HD(高精度)ビデオをDVテープに録画するための形式。HDVでは、8ビットサンプルおよび4:2:0のクロマサブサンプリングによるMPEG-2ビデオ圧縮が使用されます。HDVのビデオ・ビット・レートは、720p(1280 × 720)で18.3 Mbps、1080i(1440 × 1080)で25 Mbpsです。
- HEIF(High Efficiency Image File Format)
静止画像およびイメージシーケンスを保存するためのコンテナ形式で、MPEG-H Part 12(ISO/IEC 23008-12)で定義されています。HEIFはMoving Picture Experts Group(MPEG)によって開発され、HEVC(High Efficiency Video Coding)圧縮規格を使用してエンコードされたイメージを保存できます。
- HEVC(High Efficiency Video Coding)
ビデオ圧縮規格で、H.265またはMPEG-H Part 2とも呼ばれます。
- HLG(ハイブリッドログガンマ)
ハイダイナミックレンジ(HDR)ビデオのITU-R Rec. 2100規格でサポートされる2つのシステムの1つです。HLG伝達関数はイメージの信号レベルをシーンの相対輝度レベルに関連付けるため、メタデータがなくても標準ダイナミックレンジ(SDR)ディスプレイと互換性があります。HLGはBBCおよびNHKの放送ネットワークによって開発されました。
- IMX
テープ、XDCAM光学ディスク、またはストレージデバイスに保存される、すべてIフレームのSD(標準精細度)MPEG-2形式。一部のIMXデッキでは、Digital Betacam、Betacam SX、Betacam SPなどの形式を再生し、それをIMXに変換することができます。IMXのデータレートは、30 Mbps、40 Mbps、または50 Mbpsに設定できます。
- IRE
無線技術者協会が規定した、アナログビデオ信号のルミナンスを表す単位。詳しくは、ルミナンスも参照してください。
- iTT(iTunes Timed Text)
キャプションコンテンツをiTunes Storeに配信するためのフォーマットです。iTTキャプション標準には書式、カラー、配置のオプションがあります。これにはより幅広い文字が含まれるため、iTTは欧米語以外の文字を使用する言語に最適な選択肢です。iTTキャプションは別個のファイルとして読み込んだり書き出したりできます。iTTキャプションファイルにはファイル名拡張子.ittが付きます。
- JPEG
高い圧縮率で圧縮されたグラフィックスファイルを作成できる一般的なイメージファイル形式。使用する圧縮の大きさはさまざまに変えることができます。圧縮を小さくすると、高品質なイメージになります。
- Jカット
スプリット編集を参照してください。
- Lカット
スプリット編集を参照してください。
- MP3
MPEG-1またはMPEG-2 Audio Layer 3の圧縮規格およびファイル形式を指します。AACと同様、MP3では知覚オーディオコーディング技術と音響心理学に基づく圧縮技術を使って、人間の耳では聞き取れない不必要な情報を取り除きます。
- MPEG(Moving Picture Experts Group)
ビデオおよびオーディオの圧縮に関する標準化団体。標準化の形式にはMPEG-1、MPEG-2、およびMPEG-4があります。
- MXF
ビデオおよびオーディオ用の業界標準ファイル形式。MXFファイルには、「QuickTime」のファイルと同様に、メディアの内容に関する情報が含まれています。この情報はメタデータとも呼ばれ、フレームレート、フレームサイズ、作成日のほか、カメラオペレータ、アシスタント、アーカイブ担当者などが作成したカスタムデータを含めることができます。フレームレート、解像度も参照してください。
- NLE
ノンリニアエディタ(nonlinear editor)の略。詳しくは、ノンリニア編集も参照してください。
- NTSC方式
北米の放送規格を最初に制定した米国テレビジョン方式委員会(National Television Standards Committee)が定義したビデオ規格。アナログNTSCビデオは、インターレース方式で、フレームあたりの走査線が525本、フレームレートが29.97 fpsで、色域に制限があります。デジタルのNTSCビデオは、フレームサイズが720 × 486ピクセル(DVおよびDVDの場合は720 × 480)で、フレームレートが29.97 fpsです。詳しくは、PAL方式も参照してください。
- PAL方式
Phase Alternating Lineの頭文字。ヨーロッパの多くの国で使用されているインターレース方式のビデオ規格で、再生速度は25 fps(フレーム当たりの走査線数は625本)です。デジタルPALビデオのフレームサイズは720 × 576です。詳しくは、NTSC方式も参照してください。
- PQ(Perceptual Quantizer)
イメージ信号値をディスプレイよって生成される絶対輝度レベルに関連付けるハイダイナミックレンジ(HDR)伝達関数です。PQはSMPTE ST 2084で標準化されていて、HDRビデオのITU-R Rec. 2100規格でサポートされる2つの伝達関数の1つです。PQはHDR10、HDR10+、Dolby Visionなどのフォーマットで使用されます。
- QuickTime
Appleが開発したクロスプラットフォームのマルチメディアテクノロジー。ビデオ、オーディオ、およびインタラクティブ作品の制作、ポストプロダクション、配信に幅広く使用されています。
- Rec. 2020
Rec. ITU-R Recommendation BT.2020の略。非常に色域の広い(広い範囲の色を再現できる)標準色空間です。
- Rec. 709
ITU-R Recommendation BT.709の略。HD(高精細度)テレビの標準放送形式。
- RF64
WAVファイル形式の拡張仕様です。サイズが4GBを超えるファイルを作成できます。
- RGB
Red(赤)、Green(緑)、Blue(青)の略。色空間は普通、赤、緑、青の各要素の強さで色が定義されるコンピュータで使われます。この色空間はディスプレイの赤、緑、青の蛍光物質の発光量に直接変換されます。RGB色空間は色域が非常に広く、非常に広い範囲の色を再現することができます。この範囲は、放送で再現できる範囲より大きいのが普通です。
- SD(標準精細度)
従来のNTSCおよびPALビデオ・フレーム・サイズを指します。フレーム当たりの有効走査線は、NTSCが480本または486本、PALが576本になります。HD(高精細度)も参照してください。
- SRT(SubRipテキスト)
Facebook、YouTube、Vimeoでサポートされる字幕フォーマットです。SRTフォーマットはシンプルで、各キャプションは、番号、開始/終了タイムコード(10進数のタイムコード)、1行以上のテキスト行で構成されます。SRTキャプションは別個のファイルとして読み込んだり書き出したりできます。ほかのフォーマットとは異なり、書き出したSRTキャプションは標準テキストエディタで読み込んで編集できます。SRTキャプションファイルにはファイル名拡張子.srtが付きます。
- Thunderbolt
1つのコンパクトなポートだけで、高解像度ディスプレイや高性能データデバイスに対応できるI/O技術。
- TIFF(Tagged Image File Format)
AldusとMicrosoftにより開発され、広く利用されているビットマップ・グラフィックス・ファイル形式。モノクロイメージ、グレイスケール、8ビットカラー、24ビットカラーに対応しています。TIFFはアルファチャンネルに対応しています。アルファチャンネルも参照してください。
- UHD(超高精細度)
解像度が3840 x 2160ピクセル以上のビデオを指します。HD(高精細度)も参照してください。
- VCR
ビデオカセットレコーダー(videocassette recorder)の略。一般に、さまざまなソースからビデオを記録する家庭用機器を指します。VTRとも言います。詳しくは、VTRも参照してください。
- VTR
ビデオテープレコーダー(videotape recorder)の略。一般に、さまざまなソースからビデオを記録する業務用機器を指します。
- WAVE(またはWAV)
無圧縮のLPCM(リニアパルス符号変調)オーディオデータを保存するために広く使用されているオーディオファイル形式。
- XDCAM
MXFコンテナファイル内にDVCAMおよびIMXビデオを記録するためにSonyが開発した光ディスク形式。DVCAM、IMX、MXF も参照してください。
- XDCAM EX
4:2:0のクロマサンプリングによるMEPG-2ビデオ圧縮を使用するSony XDCAM製品ファミリーのメンバー。XDCAM HDと異なり、XDCAM EXは720pをサポートし、フルHDの解像度(1920 × 1080または1280 × 720)で録画できます。最大ビットレートは35 Mbpsです。XDCAM EXビデオカメラでは、光ディスクの代わりに、SxSカードと呼ばれるソリッド・ステート・メモリが使用されます。詳しくは、クロマ、HDV も参照してください。
- XDCAM HD422
4:2:2のクロマサンプリングと50 Mbpsのビデオ・ビット・レートを使用するSony XDCAM製品ファミリーのメンバー。XDCAM EXと同様、フルHDの解像度(1920 × 1080または1280 × 720)でのMPEG-2ビデオ圧縮が使用されます。詳しくは、クロマ、HDV も参照してください。
- Y'CbCr
多くのデジタルビデオ形式でデータの保存に使われる色空間。ピクセルごとに、1つのルミナンス(Y)と2つの色情報(青色差信号Cbおよび赤色差信号Cr)の、3つの成分が保存されます。YUVとも言います。詳しくは、ルミナンス、ピクセルも参照してください。
- アウト点
編集点を参照してください。
- アスペクト比
フィルムまたはビデオフレームのスクリーン上の横と縦の比率。SD(標準精細度)ビデオ(従来のテレビ画面で使用)のアスペクト比は4:3、HD(高精細度)ビデオのアスペクト比は16:9です。
- アップストリーム
「タイムライン」上の現在のクリップの左側にあるクリップを指します。プロジェクトをリップルする操作を実行しても、アップストリームクリップは影響されません。詳しくは、ダウンストリーム、リップル編集も参照してください。
- アニメーションエディタ
「オーディオアニメーション」エディタ、ビデオ・アニメーション・エディタを参照してください。
- アルファチャンネル
R、G、B(赤、緑、青)のカラーチャンネルに加えるイメージチャンネルで、合成用の透明度情報を保管するのに使用されます。アルファチャンネルは多くの場合8ビットですが、アプリケーションによっては16ビットのアルファチャンネルに対応しています。Final Cut Proでは、黒は100 %透明、白は100 %不透明を表します。アルファチャンネルに対応している形式は、一部のものに限られます。たとえば、Targa、TIFF、PNG、PSD、Apple ProRes 4444、QuickTimeアニメーションコーデックなどです。合成、RGBも参照してください。
- アングルエディタ
アングルエディタでマルチカムクリップを開いて、同期やアングルの順序を調整したり、アングルを追加または削除することができます。また、「アングルエディタ」を使用して、マルチカムクリップ内の個々のクリップの編集(トリミング、色補正、トランジションの追加など)を行うこともできます。マルチカムクリップも参照してください。
- アングルビューア
マルチカムクリップのすべてのアングルを同時に視聴しながら、さまざまなアングルをリアルタイムで切り替えたりカットしたりするために使用するビューア。ビデオとオーディオのカットや切り替えは、一度に行うことも個別に行うこともできます。たとえば、アングル1のオーディオを使用しながら、アングル1から4までのビデオを切り替えることができます。詳しくは、マルチカムクリップも参照してください。
- イーズアウト
物体が最初から全速力で動き出すのではなく、開始位置から徐々に加速していく効果。これは現実世界の慣性力と摩擦をシミュレートしており、一般に、直線的な動きよりも自然で有機的に見えるという効果をもたらします。
- イーズイン
動いている物体が急に動きを止めるのではなく、徐々に減速しながら止まる効果。これは現実世界の摩擦をシミュレートしており、一般に、直線的な動きよりも自然で有機的に見えるという効果をもたらします。
- イコライゼーション
イコライザ(通常はEQと略されます)を使って、入力オーディオに含まれる特定の周波数帯のレベルを変更することによってサウンドを形作ること。イコライゼーションは、音楽プロジェクトとビデオのポストプロダクションの両方でよく使われるオーディオ処理の1つです。EQを使って特定の周波数または周波数範囲を調整することにより、オーディオファイル、音源、またはプロジェクトのサウンドを微調整したり大幅に変更したりできます。
- イベント
Final Cut Proにビデオ、オーディオ、および静止画像を読み込むか、それらを直接記録すると、ソース・メディア・ファイル(生素材)がイベントに保存されます。イベントには、フォルダと同様に、プロジェクトのほかに数十、数百、数千のビデオクリップ、オーディオクリップ、静止画像を保存できます。ライブラリ内の各イベントはMacまたはストレージデバイス上のメディアとデータベースファイルを参照します。このデータベースファイルはすべてのファイルの場所を追跡します。
- イベントビューア
メインの「ビューア」の横に表示される別のビデオ表示領域で、「ブラウザ」でクリップを再生するときだけ使います。
- インスペクタ
Final Cut Proには、選択した項目の属性を表示および変更できるいくつかの「インスペクタ」があります。たとえば、「ビデオ」インスペクタでは、ビデオエフェクトを調整できます。このほかに、「オーディオ」インスペクタ、「情報」インスペクタ、「トランジション」インスペクタ、「タイトル」インスペクタ、「テキスト」インスペクタ、「ジェネレータ」インスペクタ、「ライブラリのプロパティ」インスペクタ、「共有」インスペクタがあります。インスペクタはFinal Cut Proウインドウの右上隅に表示されます。
- インターレースビデオ
ビデオフレームを2つのフィールドに分割するスキャン方法。各フィールドを構成する奇数の線と偶数の線が交互にスキャンされます。
- イン点
編集点を参照してください。
- ウォーターマーク
イメージまたはビデオクリップ上に表示され、それらが著作権で保護されていることを示すグラフィックスまたはテキストオーバーレイ。著作権保有者の明示的な許可なくイメージまたはビデオクリップが使用されるのを避けるために使用します。
- エクイレクタングラープロジェクション
360°ビデオの表示方法の1つです。地球を2次元の長方形に描く世界地図のように、3次元の球面を平面にしてすべての部分をビデオフレーム内に表示します。
- オーディオコンポーネント
オーディオファイルには1つまたは複数のオーディオチャンネルが含まれます。Final Cut Proでは、オーディオチャンネルがクリップでのチャンネルの構成に従って自動的にオーディオコンポーネントにグループ化されます。Final Cut Proでは、クリップのオーディオ部分を展開して、個々のチャンネルのレベルでオーディオコンポーネントを表示および編集できます。
- オーディオサンプルレート
オーディオ信号の1秒当たりの測定(サンプリング)回数。サンプルレートが高いと音質が高く、ファイルサイズが大きくなり、低いと音質が低く、ファイルサイズが小さくなります。
- オーディオの自動同期
「同期にオーディオを使用」オプションにより、マルチカムクリップの作成中に、マルチカムクリップのアングルのオーディオ波形を使用して同期を正確に調整することができます。これは、自動的にクリップを解析して同期し、1つの複合クリップとしてまとめるために使用できる技術と同じオーディオ同期技術です。合成クリップ、マルチカムクリップも参照してください。
- オーディオ波形
実際の音を視覚的に表したもの。オーディオ波形の振幅と長さは、元となる音の音量と継続時間によって変わります。太鼓を叩いたときのような短くて大きい音は鋭くとがった波形になり、低く響く雑踏のざわめきのような音は変化の少ない低い波形になります。クリップをトリミングしたりエフェクトをキーフレームしたりするときは、これらの特性に基づいて目的の編集点を簡単に見つけることができます。
- オーディション
Final Cut Proでは、関連する複数のクリップを「オーディション」と呼ばれるセットにまとめて、その中から、使用するクリップを1つ選ぶことができます。異なるクリップをまとめたオーディションを作成して複数のテイクを試してみたり、同じクリップの複数バージョンをまとめたオーディションを作成してさまざまなエフェクトをプレビューしたりできます。オーディションは、ブラウザとタイムラインでは左上隅にオーディションアイコン付きクリップとして表示されます。
- オフライン編集
生素材をコピーして元のカメラメディア(フィルム、テープ、またはファイルベースのメディア)に影響を与えずに編集するポストプロダクション工程。オフライン編集(通常は解像度を下げたプロキシメディアを使用します)で作品が完成したら、オンライン編集で元のメディアを使って編集を再現します。
- カット
トランジションエフェクトなしで、あるクリップから次のクリップへつなげる編集。編集としては最も単純です。
- カットアウェイショット
現在の被写体に関連する、同じ時間枠の別のショット(たとえば、インタビューに答える人を映した場面でのインタビューアのリアクションなど)。カットアウェイショットは、しばしば別のショットの不要な視覚セクションを削除するのに使用されます。オーディオは通常、編集されていることを目立たなくするために、カットアウェイの表示中も流れ続けます。
- カラーバー
棒状に表示される標準の色テスト信号。しばしば基準音を伴います。読み込みから出力まで入力ソースの色を正しく保つために、カラーバーを使ってビデオ信号を調整します。
- カラーバランス
クリップ内の赤、緑、および青の混合に関連します。Final Cut Proでは、「カラーボード」を使用して、ハイライト(明るい部分)、中間部、およびシャドウ(暗い部分)のカラーバランスを調整できます。
- カラーボード
「カラーボード」では、クリップの色の特性を手動で調整できます。色合いの調整、色の強度の調整、ビデオのブライトネスの調整用に個別のパネルが用意されています。各パネルでは、全体の調整だけでなく、イメージのハイライト、中間色、シャドウを別々に調整することもできます。
- ガンマ
イメージの強度を示すカーブ。ガンマは非線形関数で、ブライトネスまたはコントラストと混同されることがよくあります。ガンマ補正は、MacとWindowsのビデオグラフィックカードおよびディスプレイの差異を補正する目的でよく利用されます。
- キーイング
- キーフレーム
プロジェクト内の特定の時点におけるビデオエフェクトまたはオーディオエフェクトのパラメータ値を指定するコントロール。Final Cut Proで値の異なる2つのキーフレームを設定すると、1つの値からもう1つの値への遷移が計算され、そのパラメータが動的に変化します。キーフレームという語は、アニメーション産業における従来の作業フローに由来します。そこでは、登場人物の動きを時間の経過に従ってスケッチするため、アニメートされたシーケンスの重要(キー)フレームだけが描かれていました。キーフレームが決定されると、中割りデザイナーがキーフレームの間にあるフレームをすべて描きました。
- キーワード
キーワードを使って、クリップまたはクリップ範囲に説明的な情報を追加できます。キーワードに基づいて、メディアを整理、並べ替え、および分類できます。クリップに手動でキーワードを追加することも、Final Cut Proで読み込み中またはクリップの解析中に自動的にキーワードを追加することもできます。詳しくは、キーワードコレクションも参照してください。
- キーワードコレクション
クリップにキーワードを割り当てると、ライブラリ内のイベントにキーワードコレクションが自動的に作成されます。キーワードコレクションを選択すると、そのキーワードが関連付けされた各クリップがブラウザに表示されます。詳しくは、イベント、キーワード も参照してください。
- ギャップクリップ
任意の継続時間に調整できる空白のクリップ。空白のビデオと無音のオーディオが含まれます。(映画業界ではスラグと呼ばれます。)ギャップクリップの色は、Final Cut Proの現在の背景カラーによって決まります。背景カラーを変更するには、Final Cut Pro環境設定の「再生」パネルで「プレーヤー背景」ポップアップメニューを使用します。
- クリッピング
0 dBFSの最大サンプル値を超える信号が原因で、デジタルオーディオの再生または録音中に発生する歪み。
- クリップ
ビデオまたはオーディオ素材を示す用語。特に、Final Cut Proに読み込んだ後の素材を指します。クリップはブラウザとタイムラインに表示されます。Final Cut Proのクリップは、Macまたは接続されているストレージデバイス上に保存されたソース・メディア・ファイルを参照(リンク)します。クリップを変更するときは、メディアファイルそのものを変更するのではなく、Final Cut Pro内のクリップの情報を変更することになります。これを非破壊編集と言います。
- クリップの選択
ブラウザまたはタイムラインでクリップ全体を選択すること。範囲選択とは異なり、クリップ選択では、範囲がクリップの境界に限られます。そのため、クリップの一部だけを含むように調整することはできません。クリップ全体を追加または削除するときに使用します。
- クロスディゾルブ
一般的なビデオトランジションの一種。前のショットがフェードアウトすると同時に次のショットがフェードインします。クロスディゾルブでフェードする際は、2つのショットがスーパーインポーズされます。
- クロスフェード
一般的なオーディオトランジションの一種。前のショットのオーディオがフェードアウトすると同時に次のショットのオーディオがフェードインします。クロスフェード中は、両方のショットのオーディオが聞こえます。
- クロマ
ビデオ信号に含まれる色の情報。色そのものを表すヒューと、色の強度を表すサチュレーションとで構成されます。
- クロマキー
ビデオクリップの背景を透明にしてほかのクリップと合成できるようにするために、クリップの青または緑の背景からアルファチャンネルまたはマットを抽出するための特殊エフェクト技法。ブルースクリーンまたはグリーンスクリーン技術は、天気予報のキャスターが、実際には青または緑の壁の前に立っているのを、アニメートされた地図の前に立っているかのように見せる手法です。ブルースクリーンまたはグリーンスクリーンとも呼ばれます。アルファチャンネルも参照してください。
- ゲイン
オーディオまたはビデオ信号を上げる量。ビデオにおいては白のレベルを上げ、オーディオにおいては音量を大きくします。
- コーデック
圧縮プログラム(compressor)/解凍プログラム(decompressor)またはエンコード(encode)/デコード(decode)の略。ビデオ/オーディオを、現在の形式から、コンピュータまたはストレージデバイスに保存する際に使用するデジタルの圧縮形式に変換するためのソフトウェアコンポーネント。QuickTimeのビデオコーデックとしては、DV、Photo JPEG、およびApple ProResが一般的です。
- コーナーポイント
ベジェパス内にある、カーブが適用されていないポイント。隣接する線分は直線です。詳しくは、ベジェ曲線も参照してください。
- コントラスト
1つのイメージの最も明るい部分の値と最も暗い部分の値の差。コントラストの大きいイメージには、最も暗いシャドウから最も明るいハイライトまでの広い範囲の値が含まれます。コントラストの小さいイメージに含まれる値の範囲は狭く、明瞭さに欠けます。
- サイドバー
ブラウザの左に表示されるサイドバーには、「ライブラリ」サイドバー、「写真とオーディオ」サイドバー、「タイトルとジェネレータ」サイドバーという3つのパネルがあり、これらを使ってさまざまなタイプのメディアを選択できます。サイドバーのいずれかのパネルで項目を選択すると(クリップを含むイベントや、サウンドエフェクトや3Dタイトルのカテゴリなど)、その内容がブラウザに表示されます。サイドバーはそれぞれ表示/非表示を切り替えることができます。
- サウンドエフェクト
ドアが閉じる音や犬の吠え声など、エフェクトライブラリまたは収録したクリップに含まれる特殊なオーディオ素材。サウンドエフェクトは、作品のロケーションオーディオを置き換えるため、またはもともと収録されていなかった音を付加するために使うことができます。Final Cut Proには、1300以上のロイヤルティフリーのサウンドエフェクトが付属しています(別途ダウンロードする必要があります)。
- サチュレーション
ビデオ信号の色の強度を測る基準。
- サブフレーム
1ビデオフレームの継続時間の1/80単位。オーディオをサンプルレベルで編集するときは、サブフレーム単位で表示するとより詳細に参照できます。
- シーケンス
- シーン
同じ場所で同じ時間に起こる一連のショット。シーンの連なりが作品を構成します。
- ジェネレータ
Final Cut Proによって合成されるクリップ。ジェネレータは、ビジュアルデザイン用のさまざまな種類の背景、タイトル、要素として使用することができます。
- ショートカットメニュー
Controlキーを押したまま画面上の項目をクリックするか、マウスの右ボタンを押したときに開くメニュー。コンテキストメニューと呼ばれることもあります。
- ショット
連続的に記録された映像の1セグメント。作品の最小構成単位がショットです。
- ジョブ
Compressorのバッチに追加した各メディアファイルが1つのジョブを構成します。各ジョブには、1つのメディアファイルと、レンダリングするファイルのタイプを定義する1つ以上の設定が含まれます。詳しくは、バッチ、ソース・メディア・ファイルも参照してください。
- スキマー
ブラウザとタイムラインでクリップをプレビューするためにクリップ上でポインタを動かしたときに表示される赤い縦線。スキマーは、スキミング(クリップ上でポインタを自由に動かすことで、その位置と速度に合わせてクリップが再生されること)するために使います。再生ヘッドの位置を変えることなくクリップをスキミングできます。スナップをオンにしている場合は、スキマーが特定の位置にスナップされると色がオレンジに変わります。詳しくは、再生ヘッド、スナップも参照してください。
- ステレオ
ステレオフォニック(stereophonic)の略。2つの異なるチャンネルを含むオーディオを表します。一方のオーディオレベルを変更すると、自動的に他方のチャンネルに同時に同じ変更が適用されます。
- ステレオスコピック
左目用と右目用に指定された2つの表示に分かれている360°ビデオファイルです。この種類のビデオは、2つの表示をそれぞれの目に投影できる特殊なヘッドセットまたはメガネを通して視聴するように設計されています。ステレオスコピックビデオは、人間が現実世界で両目を開けているときに体験する3次元の奥行きの感覚をシミュレートします。
- ストーリーライン
タイムラインには常に基本ストーリーラインが含まれます。これは、ムービーを構成するクリップの主要シーケンスになります。ストーリーラインは、基本ストーリーラインに接続されたクリップのシーケンスです。接続されたクリップと同じ目的にストーリーラインを使用できます(カットアウェイの作成、タイトルやその他のグラフィックスの合成、サウンドエフェクトや音楽の追加など)。合成、カットアウェイショットも参照してください。
- ストレートカット
ビデオクリップ項目とオーディオクリップ項目の両方を同時に切り取るカット。
- スナップ
Final Cut Proでスナップをオンにすると、タイムライン内で項目(再生ヘッド、スキマー、選択したクリップなど)を移動するときに、タイムライン内の特定の位置に直接ジャンプ(スナップ)します。これは、編集項目の位置をプロジェクト内の別の項目とすばやく揃えるときに便利です。「選択」ツール、「トリム」ツール、「位置」ツール、「範囲選択」ツール、「ブレード」ツールなど、Final Cut Proの多くの編集ツールでスナップが適用されます。フレーム単位の詳細な編集を行うときは、スナップを無効にできます。
- スピルの抑制
キーイングの際に対象物の縁に発生する緑または青の色漏れや光漏れを中和する色補正操作。「スピルの抑制」は、透明にする色の補色(反対色)を適用することによって機能します。
- スプリット編集
Final Cut Proでは、クリップのビデオとオーディオに個別の開始点と終了点を設定できます。このような編集をスプリット編集と言い、映画やテレビ番組で会話の多いシーンによく使われます。スプリット編集を使うと、映像が新しいショットまたはシーンに切り替わる前に、そのショットまたはシーンの音声を流し始めることができます。逆に、ショットが切り替わった後も前のショットの音声を流し続けることもできます。
- スマートコレクション
「フィルタ」ウインドウを使用してイベント内のクリップを検索するときに、新しいスマートコレクションを作成して結果を保存できます。スマートコレクションでは、検索条件に一致するクリップが自動的に収集されます。スマートコレクションの検索条件に一致する新しいクリップがイベントに追加されたときは、そのクリップが自動的にスマートコレクションに追加されます。スマートコレクションに表示されるクリップは複製ではありません。スマートコレクションを使ってイベント内のクリップを絞り込むことで、特定の作業に使用する必要のあるクリップだけを表示できます。詳しくは、イベントも参照してください。
- スライド編集
クリップ全体を、その左右にある編集点と共に移動する編集。移動したクリップの継続時間は変わりませんが、その左右のクリップは、移動したクリップの新しい位置に合わせて長さが変わります。プロジェクト全体の継続時間およびこれら3つのクリップの合計継続時間は変わりません。
- スリップ編集
プロジェクト内でのクリップの位置と継続時間は変えずに、開始点と終了点の場所を変更する編集。素材の利用可能な範囲内でクリップの開始点と終了点を滑らせるように動かす(スリップさせる)ため、このように呼ばれます。プロジェクト内でクリップに表示される場面は変わりますが、「タイムライン」内でのクリップの位置は変わりません。
- スルー編集
編集項目の両側にあるビデオまたはオーディオコンテンツが連続している編集点。詳しくは、編集点も参照してください。
- スレート
シーン先頭のショットで、シーンの基本制作情報(テイク、日時、シーン番号など)の識別に使われます。映像と音声を別々に記録するときは、視覚および聴覚的な同期合図としてカチンコが使われます。
- ソース・メディア・ファイル
Final Cut Proに読み込む元のファイル(ビデオ、オーディオ、静止画像またはグラフィックス)。Final Cut Proで使用するクリップは、ソース・メディア・ファイルが保存されている場所(Mac、ストレージデバイス、またはビデオカメラやカメラなどのデバイス上)を参照します。Final Cut Pro内でクリップに変更を加えても、ソース・メディア・ファイルには影響しません。
- ダイナミックレンジ
録音の中で最も大きい音と最も小さい音の差。デシベルで表されます。
- タイムコード
ビデオと一緒に記録され、各フレームを一意に識別する信号。Final Cut Proでは、タイムコードはデフォルトで「時: 分: 秒: フレーム」という形式で表示されます。タイムラインの再生、ビデオクリップ項目とオーディオクリップ項目の同期、タイムラインでのプロジェクト内の移動、クリップの移動やトリミングなど、Final Cut Proのさまざまな機能でタイムコードを利用できます。
- タイムライン
Final Cut Proウインドウの下部にあり、ここでクリップの追加、配置、およびすべての編集を行って、ムービープロジェクトを作成します。
- タイムラインインデックス
「タイムラインインデックス」には、プロジェクト内のクリップ、キーワード、およびマーカーをテキスト表示で時間順に並べたリストが表示されます。「タイムラインインデックス」で項目を選択すると、「タイムライン」で再生ヘッドがその項目へ移動します。タイムラインインデックスの「ロール」パネルを使って、タイムラインでクリップをロール別に整理することもできます。詳しくは、キーワード、マーカー、ロールも参照してください。
- ダウンストリーム
「タイムライン」上の現在のクリップの右側にあるクリップを指します。プロジェクトをリップルする操作を実行すると、ダウンストリームクリップには影響しますが、アップストリームクリップには影響しません。詳しくは、リップル編集、アップストリームも参照してください。
- ダウンミックス
複数のオーディオチャンネルを単一のステレオ(またはデュアルモノ)ペアにまとめる際に使われる処理。ミックスダウンとも言います。
- ツールバー
Final Cut Proウインドウの上部にあるバー。Final Cut Proのメイン領域の表示/非表示の切り替えやプロジェクトの共有など、基本的なタスクを実行するためのボタンやツールがあります。
- ディスクユーティリティ
macOSでディスク関連のタスクを実行するAppleアプリケーション。「アプリケーション」フォルダの「ユーティリティ」フォルダ内にあります。
- データレート
データを転送する速度。多くの場合、MB/sec(メガバイト/秒)、またはMbps(メガビット/秒)で表されます。ビデオファイルの転送速度を上げると画質が向上しますが、システムリソース(プロセッサ速度、ストレージ領域、およびパフォーマンス)への要求も高度になります。コーデックによっては、取り込み中にムービーの最高データレートを指定できるものもあります。
- デシベル(dB)
音のレベルの測定単位。人間の耳が感じる音の大きさを表す対数目盛りです(1 dBは人間の耳で感じることのできる最も小さな音量の変化にほぼ対応しています)。デジタルオーディオの場合、dBFSは音量レベル測定の標準デシベル単位です。
- トランジション
編集点に適用され、クリップから次のクリップへの移行を滑らかに見せるためのエフェクト。Final Cut Proでは、ディゾルブやワイプなどのさまざまなビデオトランジションが用意されているほか、オーディオクリップ間にオーディオクロスフェードを追加することもできます。
- トランジションブラウザ
Final Cut Proのメディアブラウザの1つ。Final Cut Proに付属のすべてのビデオトランジションにアクセスできます。
- トランスコード
メディアファイルを別の形式(DV、H,264、MPEG-2など)に変換すること、またはメディアファイルの特性(ビデオのフレームサイズとフレームレート、データレート、オーディオ・サンプル・レートなど)を変更すること。Final Cut Proと連携するAppleアプリケーションCompressorを使うと、メディアファイルをすばやく簡単にトランスコードできます。
- トリム
「タイムライン」にクリップをおおまかな時間順に並べた後、カット点(編集点)の微調整を行います。プロジェクト内でクリップの長さを変更すると、クリップをトリムしたことになります。Final Cut Pro」では、「タイムライン」のクリップや編集点をトリムする方法として、リップル編集、ロール編集、スリップ編集、スライド編集など、さまざまな技法を利用できます。
- ドロップシャドウ
イメージの背後に人工的な影を付けるエフェクト。通常、グラフィックスとテキストで使用します。
- ドロップフレームタイムコード
タイムコードが実際の経過時間と一致するように、1分ごと(10分ごとを除く)に2フレームずつ前にスキップするNTSCタイムコード。タイムコードがスキップされても、実際のビデオフレームはスキップされません)。このスキップによって29.97 fpsというNTSCの実際のフレームレートが補正されるため、ノンドロップフレーム・タイムコードは実際の経過時間と比べて1時間当たり3秒と18フレームだけ遅れることになります。混乱を避けるため、ドロップフレームタイムコードはフィルムベースの製作では使用すべきではありません。詳しくは、ノンドロップフレーム・タイムコードも参照してください。
- ネストしたシーケンス
複合クリップを参照してください。
- ノンインターレースビデオ
コンピュータでイメージを表示する標準方式。プログレッシブスキャン方式とも言います。モニタ画面上方から順に走査線がスキャンされ、イメージが表示されます。
- ノンドロップフレーム・タイムコード
フレームに順番に番号が付けられ、どのタイムコード番号もカウントからドロップしないタイムコード。NTSCビデオの場合、ビデオフレームレートは実際には29.97 fpsで、ノンドロップフレーム・タイムコードは、実際の経過時間と比べて1時間当たり3秒と18フレームだけ遅れることになります。詳しくは、ドロップフレームタイムコード、NTSC方式も参照してください。
- ノンリニア編集
作品全体を再作成せずに作品中の編集項目を変更できるビデオ編集手法。ノンリニア編集アプリケーションで作品を編集するときは、使用したすべてのビデオはテープでなく、コンピュータまたはストレージデバイスに保存されます。したがって、編集対象のすべてのビデオ、オーディオ、イメージにランダムアクセスすることができます。詳しくは、リニア編集も参照してください。
- ハイダイナミックレンジ(HDR)
ハイダイナミックレンジ(HDR)イメージは、標準ダイナミックレンジ(SDR)イメージよりも広いルミナンスの範囲(追加の明るさレベル)を表示できます。HDRでは14ストップ以上のダイナミックレンジで最大10,000ニト(カンデラ毎平方メートル)のルミナンスを表現できるため、色遷移がより自然になり、暗い部分と明るい部分のどちらもよりきめ細かく表示されます。
- バッチ
Compressorで、別の形式に変換(トランスコード)する1つ以上のソース・メディア・ファイルをまとめるために使用します。ソース・メディア・ファイルごとにジョブが作成されます。つまり、ソース・メディア・ファイルが異なる複数のジョブを1つのバッチにまとめることができます。各ジョブには、トランスコード後のファイルの形式を定義する1つ以上の設定も含まれます。詳しくは、ソース・メディア・ファイルも参照してください。
- バッチ共有
複数のプロジェクト、クリップ、または範囲を1回の書き出しで共有できるFinal Cut Proの機能。
- ハンドツール
タイムライン内をスクロールするための編集ツール。Hキーを押すことによって「ハンド」ツールを選択できます。
- ピクセル
ビデオまたは静止画像の1つ1つの点。イメージのピクセル数が多いほど、解像度が高くなります。詳しくは、解像度も参照してください。
- ヒストグラム
Final Cut Proのビデオスコープの1つ。「ヒストグラム」では、ルミナンスまたは色の比率ごとのピクセル数を示すグラフを作成することで、イメージの統計解析を行います。2つのクリップを比較してブライトネスを厳密に一致させるときに便利です。詳しくは、ルミナンスも参照してください。
- ピッチ
音の高低は周波数(音波が1秒間にプラスからマイナスになって再びプラスになる周期の回数)によって知覚されます。音楽家が周波数の意味で最もよく使う言葉がピッチです。周波数が高いほどピッチが高くなります。クリップの速度を変更すると、オーディオのピッチも変わります。スロー再生ではピッチが下がり、早送り再生ではピッチが上がります。
- ビットレート
単位時間当たりに処理または転送されるビット数。ビットレートが高いほど品質が高くなります。ただし、ビットレートを高くするとファイルサイズが大きくなります。
- ビデオ・アニメーション・エディタ
「タイムライン」でクリップの「ビデオ・アニメーション・エディタ」を表示して、エフェクトパラメータを調整したり、フェードイン/フェードアウトを設定したり、キーフレームを使ってエフェクトの変化を調整したりできます。詳しくは、オーディオ・アニメーション・エディタ、キーフレームも参照してください。
- ヒュー
色の知覚属性の1つ。色相とも言います。赤、青、黄、および緑はすべてヒューです。
- ビューア
「ブラウザ」や「タイムライン」で選択したクリップを再生すると、内容が「ビューア」に表示されます。
- フィルムストリップ
ビデオクリップは、タイムライン(プロジェクトを構築する場所)とブラウザ(ソースクリップが表示される場所)にフィルムストリップとして表示されます。単一のビデオフィルムストリップで、数百のビデオフレーム(個々のイメージ)を含むビデオを数秒の単位で表すことができます。オーディオのみのクリップは、時間経過に従ったオーディオの音量の変化を示すオーディオ波形として表示されます。
- フェード
ビデオとオーディオで一般的なトランジションの一種。ビデオの場合、フェードアウトでは最高輝度のショットから始まり、輝度がなくなるまで画面が暗くなります。フェードインでは輝度のないショットから始まり、最高輝度まで画面が明るくなります。これらが、一般的な「フェード・トゥー・ブラック」トランジションと「フェードアップ・フロム・ブラック」トランジションです。オーディオの場合、フェードインでは無音から始まり、最大音量まで上がります。フェードアウトでは最大音量で始まり、無音になるまで下がります。
- フォーリーエフェクト
映像に厳密に同期されるカスタム・サウンド・エフェクト。さまざまな表面での足音、衣擦れの音、けんかの場面の音、音の鳴るさまざまな物体を扱う音などがあります。Final Cut Proには、フォーリーなどのサウンドエフェクトが数多く用意されています。これらを、接続されたオーディオクリップとして挿入できます。詳しくは、接続済みクリップも参照してください。
- ブラウザ
ブラウザには、サイドバーで選択した項目のクリップ、プロジェクト、写真、タイトル、またはジェネレータ(クリップを含むイベントや、サウンドエフェクトまたは3Dタイトルのカテゴリなど)が表示されます。ブラウザで項目を選択して、それらを使って作業します。「ブラウザ」の項目は、作成日、名前、および継続時間で並べ替えやグループ化ができます。クリップをフィルムストリップまたはリスト形式で表示することもできます。サイドバーも参照してください。
- ブルースクリーンまたはグリーンスクリーン
クロマキーを参照してください。
- フレーム
単一の静止画像。フィルムやビデオは、一連の静止画像で構成されています。フィルムのフレームは写真のような1枚のイメージですが、インターレースビデオのフレームには2つのフィールドが含まれています。詳しくは、インターレースビデオ、ノンインターレースビデオも参照してください。
- フレームサイズ
解像度を参照してください。
- フレームの合成
フレームが重複してスロー再生エフェクトが作成されると、ストロボエフェクトが生成されてしまうことがあります。この現象を最小限に抑えるには、ビューアの下にある「リタイミング」ポップアップメニューで「フレームの合成」をオンにします。フレームの合成では、フレーム間に、両隣のフレームから合成された新しいフレームが作成されます。
- フレームレート
ビデオクリップ用に1秒間に撮影されたイメージの数。
- ブロードキャストセーフ
放送局では、放送に許容できるルミナンスとクロマの最大値について制限を設けています。素材がこの制限を超えると、ひずみが現れ、許容できない送信品質につながります。Final Cut Proでは、ビデオスコープを使って、ルミナンスとクロマのレベルが許容制限内にあるかどうかを確認できます。詳しくは、クロマ、ルミナンス も参照してください。
- プロキシファイル
Final Cut Proでは、元のメディアをトランスコードして、データレートを下げた小さいサイズのプロキシファイルを作成できます。プロキシファイルは、オフライン編集や、低速なコンピュータでの編集に役立ちます。Final Cut Proでは、Apple ProRes 422プロキシまたはH.264形式のいずれかを使ってビデオのプロキシファイルが作成されます。プロキシメディアはオリジナルの12.5~100パーセントのフレームサイズで作成できます。Apple ProRes 422プロキシ、H.264、メディアの形態も参照してください。
- プロジェクト
プロジェクトには、編集内容および使用するメディアが記録されます。プロジェクトを編成するには、クリップを追加し、「タイムライン」で編集します。プロジェクトには、ビデオ、オーディオ、およびレンダリングの特性も定義します。Final Cut Proでは、ほとんどの場合、プロジェクトに追加した最初のクリップの特性に基づいてプロジェクト設定が自動的に管理されます。
- プロジェクトの情報
プロジェクトのビデオ、オーディオ、およびレンダリングの特性。Final Cut Proでは、ほとんどの場合、プロジェクトに追加した最初のクリップの特性に基づいてプロジェクトの情報が自動的に管理されます。プロジェクトの情報を変更する必要がある場合は、最終的なムービーを視聴者に届ける方法を考慮してビデオおよびオーディオの情報を選択します。
- ベクトルスコープ
Final Cut Proのビデオスコープの1つ。イメージ内の色の配分が円形スケールで表示されます。色補正のために2つのクリップのヒューと色の強度を比較するときに便利です。詳しくは、ヒューも参照してください。
- ベジェ曲線
キーフレームとアニメートされたオブジェクトに滑らかな動きをつけるため、および正確で精密なマスクシェイプを作成するために使うパラメトリック曲線。ベジェ曲線にはスムーズポイントとコーナーポイントの2種類のポイントが含まれています。スムーズポイントに付いているハンドルを操作すると、隣接する線分を曲げることができます。コーナーポイントにはハンドルがなく、隣接する線分はまっすぐ(直線)になります。
- ポストプロダクション
フィルムまたはビデオ編集ですべてのプロダクション要素を編成、アセンブル、および出力する工程。
- ホワイトバランス
白を真の白として再現するために、録画中のビデオ信号を調整することです。たとえば、白熱照明によりショット内の白の黄味が強すぎるときは、ホワイトバランスで十分な青が追加されて白がニュートラルになります。
- マーカー
マーカーによって、クリップ内の特定の位置に印を付け、編集メモやその他説明的な情報を添えることができます。マーカーをタスク管理に使用することもできます。マーカーの種類には、標準マーカー(青)、チャプタマーカー(オレンジ)、To Do項目(赤)、および完了したTo Do項目(緑)があります。
- マスク
あるクリップ内の透明領域を定義するために使用するイメージまたは別のクリップ。アルファチャンネルに似ています。選択した色または作成したシェイプに基づいてマスクを作成できます。アルファチャンネルも参照してください。
- マスタリング
完成したプロジェクトの高品質な最終コピーを作成するプロセス。この最終コピーは、専門的なポストプロダクションまたは放送や配信の最終工程のソースメディアとして最適です。
- マット
ホールドアウトマットとも言います。ビデオのあるレイヤー内の情報を使って別のレイヤーに影響を与えるエフェクトです。マットは、たとえば円形のスポットライト形状によってビデオレイヤーの一部を表示するなど、あるクリップを使って別のクリップの一部を選択的に隠したり見せたりしたいときに便利です。「マット」エフェクトを使って、クリップの一部を切り抜いたり、たとえばクリップの画面端を透明にしてほかのレイヤーと合成できるようにするために、アルファチャンネル情報を作成したりできます。アルファチャンネル、合成も参照してください。
- マルチカムクリップ
1つにまとめられ、共通の同期点によって同期されるクリップのセット。マルチカムクリップを使用して、マルチカメラ撮影やその他の同期された素材から、リアルタイムで素材を編集することができます。アクティブアングルを「ビューア」で再生しながら、「アングルビューア」ですべてのアングルを同時に再生して表示したり、それらのアングルを簡単にカットしたり切り替えたりすることもできます。
- ミキシング
プロダクションオーディオ、音楽、効果音、ボイスオーバー、背景音など、編集した作品内のすべてのオーディオクリップのオーディオレベルを調整して、これらすべての音声が全体として調和するようにする処理。
- メディア
ムービーや音声、ピクチャなどの要素の総称。
- メディアステム
オーディオミキシングやポストプロダクションのため、またはファイルを放送網に配信する際に仕様を一致させるために、通常は個別に書き出されるオーディオファイルまたはビデオファイル。たとえば、マルチトラックQuickTimeファイルを、個別のダイアログステム、ミュージックステム、およびエフェクトステムと共に配信したい場合があります。
- メディアの形態
Final Cut Proでの、ビデオクリップに対応するメディアファイルの種類。Final Cut Proではオリジナルのソース・ビデオ・ファイル、最適化されたコピー(Apple ProRes 422形式にトランスコード)、プロキシコピー(Apple ProRes 422プロキシ形式またはH.264形式にトランスコード)という3通りの形態でメディアを使用できます。編集時には、最適化されたメディアまたはプロキシメディアを選択すると再生パフォーマンスが向上します。最適化されたファイル、プロキシファイル、ソース・メディア・ファイルも参照してください。
- メディアハンドル
タイムラインでクリップの開始点より前または終了点より後にある予備分のメディア。
- モノクロ
単色の濃淡で表されたイメージ。通常は、白黒イメージのグレイの濃淡を指します。
- モノスコピック
1つのプロジェクションを使用する360°ビデオファイルです。これは、任意の画面に表示できる平面(2次元)のレンダリングです。モノスコピック360°ビデオ内では任意の方向に移動できますが、奥行きの感覚はあまりありません。モノスコピックビデオの視聴は、片目だけを開いて周囲を見回すのに似ています。
- ラフ編集
1回目の編集パス。ラフカットは、基本エレメントをまとめたムービーの初期バージョンです。トランジションやタイトルなどのエフェクトを付加する前にラフカットを行うことがしばしばあります。
- リップル編集
Final Cut Proのデフォルトのトリムのタイプはリップル編集です(「リップルトリム」とも呼ばれます)。リップル編集は、タイムラインにギャップを残さずに、クリップの開始点や終了点を調整します。クリップの継続時間の編集は外部に波及し、後続のクリップがすべて「タイムライン」上で前後に移動します。同様に、「タイムライン」からクリップを削除した場合は、後続のクリップが前に移動してギャップが閉じられます。リップル編集は、トリムしたクリップ、「タイムライン」内で後ろにあるすべてのクリップの位置、およびプロジェクト全体の継続時間に影響します。
- リニア編集
デジタルビデオ編集が一般的になる以前は、元のソーステープからプログラムテープにショットを1つずつコピーして作品を編集していました。アセンブルをリニアに行っていたので、テープの冒頭で継続時間の変更があった場合は、その時点から先のムービーを再アセンブルする必要がありました。詳しくは、ノンリニア編集も参照してください。
- リバーブ
Reverberationの略で、残響とも言います。音波が特定の空間の表面(壁、天井、窓など)または空間内の物体に当たって跳ね返り、だんだんと消えていく反響パターンを作ります。Final Cut Proには、クリップのサウンドにリバーブを追加するためのさまざまなオーディオエフェクトが含まれています。
- ループ
再生ヘッドがメディアの終わりに達すると常に、クリップおよびプロジェクトの先頭に戻って再び再生を始めるモード。ループのオン/オフを切り替えるには、「表示」メニューを使用するか、Command+Lキーを押します。
- ルミナンス
ビデオイメージの明るさを示す数値です。ルミナンスチャンネルはクリップ全体の明るさの範囲を示すグレイスケールイメージです。
- ルミナンス(luminance)
ライトの強度を測る客観的な基準。人間の視覚のスペクトル感度によって重み付けされた強度に相当します。ルミナンスの測定単位はカンデラ毎平方メートル(cd/m2)で、ニト(nit)とも呼ばれます。
- ルミナンスキー
特定のルミナンス値(またはルミナンス値の範囲)のピクセルをキーアウトするときに使うエフェクト。イメージの最も明るい領域または最も暗い領域に基づいてマットが作成されます。ルミナンス値のキーアウトは、黒い背景に白のタイトルなど、キーアウトしたい領域と保護したい前面のイメージとの間で露出の状態が大きく異なるときに最も効果的に機能します。詳しくは、クロマキー、マットも参照してください。
- レンダリング
エフェクトやトランジションを適用したビデオおよびオーディオを処理し、結果をレンダリングファイルとしてMacまたはストレージデバイス上に保存すること。これらのレンダリングファイルは、Final Cut Proのイベントおよびプロジェクトファイルと共に保存されます。プロジェクトを公開または書き出しするときも、レンダリングされて出力ファイルが作成されます。
- ロール
ブラウザまたはタイムラインのクリップに割り当てるメタデータ・テキスト・ラベルおよびカラーラベルです。ロールは編集ワークフローを管理するための柔軟で強力な手段となります。Final Cut Proでは、ロールを使ってイベントおよびプロジェクトのクリップを整理したり、「タイムライン」の表示を制御したり、放送配信、オーディオミキシング、またはポストプロダクションのために個別のビデオファイルとオーディオファイル(メディアステムとも呼ばれます)を書き出したりできます。各ロールには色が割り当てられているので、特定のロールが割り当てられたブラウザまたはタイムライン内のクリップをひと目で見分けることができます。
- ロール編集
1つの編集点を共有する2つのクリップに影響を及ぼす編集。たとえば、クリップAをクリップBに合わせて切り取る場合、ロール編集ではクリップAの終了点とクリップBの開始点が同じ量だけ同時に調整されます。プロジェクト全体の継続時間は変わりません。
- ワイドスクリーン
アスペクト比が4:3よりも幅広いムービー画面。映画館では、1.85が標準で、2.40がワイドスクリーンと見なされます。ビデオの場合、4:3が標準と見なされ、16:9(1.85とほぼ同じアスペクト比)はワイドスクリーンと見なされます。詳しくは、4:3、16:9 も参照してください。
- ワイプ
一般的なビデオトランジションの一種。画面がイメージの一方の側から他方の側へと割れながら次のショットが徐々に現れます。フェードやディゾルブよりも効果がはっきりしていて、カスタマイズも可能です。詳しくは、クロスディゾルブ、フェードも参照してください。
- 圧縮
ビデオ、グラフィックスおよびオーディオのサイズを縮小する処理。「不可逆」圧縮は、冗長なイメージデータや目立たないイメージデータを取り除いてビデオファイルのサイズを縮小する処理です。可逆圧縮は、冗長なイメージデータを廃棄せずに数学的に集約することでファイルのサイズを縮小します。
- 下三分の一
画面の下部に配置するグラフィックスを示すテレビ業界用語。通常は、現在のテーマや製品に関する情報を伝えるために使用します。画面に映っている人の名前と職業を紹介するといった使いかたが一般的です。
- 可変速度
1つのクリップ内の正方向または逆方向の動きの中で動的に変化する速度。
- 解像度
「フレームサイズ」とも言います。イメージに含まれるピクセル数を指します。解像度は、イメージのピクセル単位の幅と高さで表されます(640 × 360ピクセルなど)。解像度が高いイメージほど細部がはっきりしますが、ファイルサイズが大きくなり、ダウンロードにも時間がかかります。電子デバイス(コンピュータ、iPhone、iPad、iPodなど)の画面にも解像度があります。メディアのイメージ解像度と再生デバイスの画面解像度を一致させるのが理想的です。
- 球面収差補正
エクイレクタングラープロジェクション(地球を2次元の長方形に描く世界地図のように、3次元の球面を平面にしてすべての部分をビデオフレーム内に表示する)の全方位360°ビデオファイルに対する、標準のビデオファイルです。
- 後続クリップ
トランジションの後のクリップ。たとえば、クリップAがクリップBにディゾルブする場合、クリップBが後続クリップになります。詳しくは、先行クリップも参照してください。
- 高精細度(HD)
SD(標準精細度)のNTSCまたはPALビデオよりも解像度の高いビデオを指します。一般的なHD解像度には、1280 × 720(720p)や1920 × 1080(1080iまたは1080p)があります。詳しくは、NTSC方式、PAL方式、SD(標準精細度)、UHD(超高精細度)も参照してください。
- 合成
複数のイメージを1つのフレームに結合する処理。さまざまなビデオエフェクトを制作する処理の意味でこの用語が使用されることもあります。
- 再生ヘッド
タイムライン内のプロジェクトまたはブラウザ内のクリップの現在位置を示す灰色の縦線。再生ヘッドを移動するには、ドラッグするか、「タイムライン」または「ブラウザ」内の別の場所をクリックします。再生ヘッドを使ってプロジェクト内を移動(スクラブ)すると、どの場所で作業していてもそこから再生を始めることができます。再生ヘッドは、移動するか別の位置をクリックしない限り現在の位置に固定されます。詳しくは、スキマーも参照してください。
- 最適化されたファイル
Final Cut Proを使って元のメディアをトランスコードし、Apple ProRes 422形式の最適化されたファイルを作成できます。Apple ProRes 422形式では、編集時のパフォーマンスが向上し、レンダリング時間が短縮され、合成のカラー品質が向上します。Apple ProRes 422、メディアの形態も参照してください。
- 視差
ステレオスコピック360°メディアでの、2つのカメラまたは左右の目の水平方向の位置の差。ステレオスコピックも参照してください。
- 周波数
音声または信号が1秒間に振動する回数。1秒間のサイクル数、すなわちHz(ヘルツ)で表されます。オーディオの録音は、多くのさまざまな音声周波数を使って、膨大な量の波形を収集する作業です。録音の個々の周波数は、オーディオのピッチに関連しています。たとえば、ピアノの鍵盤の音は、それぞれの鍵盤に固有の周波数を持っています。詳しくは、ピッチも参照してください。
- 出力先
Final Cut Proからプロジェクトまたはクリップを出力するために使用できる、あらかじめ構成された一連の書き出し設定。出力先を使うと、簡単にムービーを書き出してiPadやiPhoneなどのAppleデバイスで視聴したり、ビデオ共有Webサイトにムービーを追加したり、ムービーのディスクを作成したりできます。Final Cut Proにはさまざまな出力先が用意されており、出力先を変更したり、新しい出力先を作成したりすることもできます。出力先の追加および変更は、Final Cut Proの環境設定の「出力先」パネルで行います。
- 焼き込む
出力メディアファイルの表示に恒久的な変更を加えます。たとえば、タイトルは焼き込まれます。一方、キャプションはビデオイメージに恒久的には表示しない方法で出力メディアファイルに含めることができます。
- 上書き編集
上書き編集では、1つ以上のソースクリップによって、基本ストーリーラインまたは選択したストーリーライン内のクリップが上書きされます。上書きの開始位置は、範囲選択の開始点あるいはスキマーまたは再生ヘッド位置になります。クリップ項目が正方向にリップルされないため、プロジェクトの継続時間は変わりません。上書きは、クリップの境界に関係なく、継続時間に基づいて範囲選択のみに行われます。詳しくは、レンジ、ストーリーラインも参照してください。
- 色かぶり
イメージに含まれる不要な色合い。通常は、照明の問題によって起こります。
- 色域
特定のディスプレイデバイスの色域は、そのデバイスで表示できる色の全範囲を表します。一部の種類のディスプレイは、ほかの種類よりも広い範囲の色を表示できます。さらに、各種のビデオ規格およびフィルム規格ではそれぞれ異なる色域が指定されています。1つのイメージングメディアで容易に表示できる色が別のメディアでは範囲外になります。
- 色合い
イメージに付けられる色の濃淡。通常は、特定の効果を出すために使用します。たとえば、セピアトーンを加えると、古い写真やビデオ映像のような効果を出すことができます。
- 色差
色情報をY’CbCr色空間で保存するビデオ形式では、R(赤)信号およびB(青)信号からY(ルミナンス)を差し引くことによってカラーチャンネルが得られます。これらの色差はよくB-YおよびR-Yと表記されます。詳しくは、Y’CbCrも参照してください。
- 色度
ディスプレイで3原色のそれぞれを正確に表示するために使用される値です。使用される原色の値はディスプレイによって異なります。1台のディスプレイで表示されるカラーはすべて3原色を混ぜたものであるため、3原色の値がディスプレイごとに異なる場合は、色域全体がシフトします。
- 色補正
特定のシーンのすべてのショットが調和するように、編集した作品で使用するクリップの色を均等にする処理。色補正は一般に、編集した作品を仕上げる最後の手順の1つです。Final Cut Proの色補正ツールでは、プロジェクト内のクリップごとにカラーバランス、黒レベル、中間色、および白レベルを調整することで、個々のクリップの外観を詳細に調整できます。
- 青色レーザーメディア
Blu-ray書き込み対応ドライブやBlu-rayプレーヤーでは、Blu-rayメディアの操作時に青色レーザーが使用されます。青色レーザーはDVDに使用されている赤色レーザーよりも波長が短いため、より多くのデータをディスクに書き込むことができます。詳しくは、赤色レーザーメディアも参照してください。
- 赤色レーザーメディア
従来のDVD書き込み対応ドライブやDVDプレーヤーでは、DVDメディアの操作時に赤色レーザーが使用されます。Blu-ray書き込み対応ドライブやBlu-rayプレーヤーでは、Blu-rayメディアの操作時に青色レーザーが使用されます。青色レーザーは波長が短いため、より多くのデータをディスクに書き込むことができます。詳しくは、青色レーザーメディアも参照してください。
- 接続されたクリップ
「タイムライン」の基本ストーリーライン内のクリップに結び付けられたクリップ。カットアウェイショットや、スーパーインポーズまたは合成イメージ、サウンドエフェクトに利用できます。接続されたクリップは、明示的に移動または削除しない限り、常に結び付けられて同期されます。接続されたクリップのシーケンスは1つのストーリーラインになります。詳しくは、カットアウェイショットも参照してください。
- 先行クリップ
トランジションの前のクリップ。たとえば、クリップAがクリップBにディゾルブする場合、クリップAが先行クリップになります。詳しくは、後続クリップも参照してください。
- 挿入編集
追加するクリップ用のスペースを空けるために、挿入位置以降のすべてのクリップがタイムライン内で正方向に移動(リップル)するようにソースクリップを配置するタイプの編集。プロジェクトからクリップが削除されることはありません。挿入編集を行うと、挿入したクリップの分だけプロジェクトの継続時間が長くなります。
- 値スライダ
数値スライダコントロールの一種で、数値として表示されます。多くの場合、通常のスライダの右側に表示されます。値スライダを調整する方法は2つあります。1つは、数値上をドラッグしてパラメータ値を増減する方法、もう1つは、数値をダブルクリックして新しい値を入力する方法です。
- 置き換え編集
置き換え編集では、選択したソース項目によって、「タイムライン」内にあるプロジェクトのクリップが置き換えられます。上書き編集とは対照的に、置き換え編集は「タイムライン」のクリップ全体のみに行われ、プロジェクトの継続時間が変わることがあります。
- 同期
人物が話をしている場面などで、ビデオクリップから浮かぶサウンドのイメージと、オーディオクリップ内の対応するサウンドとの関係。セリフを編集するときは、オーディオの同期を維持することが大切です。Final Cut Proでは、作品中で同期を維持するために、接続されたクリップや複合クリップを利用できます。合成クリップ、接続されたクリップも参照してください。
- 特殊エフェクト
クリップやプロジェクトに適用する視覚的な効果。モーション、合成、キーイング、リタイミングエフェクトなどがあります。
- 読み込み
さまざまなタイプのメディアファイルをFinal Cut Proのイベントに取り込む作業。コンピュータに接続したビデオカメラやその他のデバイス、ほかのアプリケーション、またはコンピュータに接続したストレージデバイスからファイルを読み込むことができます。詳しくは、イベント、ソース・メディア・ファイルも参照してください。
- 波形モニタ
Final Cut Proのビデオスコープの1つ。現在作業しているクリップのルミナンスとクロマの相対レベルが表示されます。表示される波形のスパイクおよびくぼみは、それぞれピクチャの明るい領域および暗い領域に相当します。詳しくは、クロマ、ルミナンス も参照してください。
- 範囲
クリップ全体を選択するのではなく、「タイムライン」や「ブラウザ」にあるクリップ内の範囲を選択することができます。選択範囲をトリミングしたり、評価やキーワードでマークを付けたり、別の方法で変更したりできます。範囲の開始点と終了点は、選択範囲のどちらかの端をドラッグして調整できます。「タイムライン」では、複数のクリップにまたがる範囲を選択することもできます。「ブラウザ」では、1つ以上のクリップ内に複数の範囲を設定することができ、範囲を設定した後でそれらの範囲を選択および選択解除できます。
- 非圧縮8ビットおよび10ビット4:2:2
データ圧縮を利用せずに8ビットまたは10ビットの4:2:2 Y’CbCrビデオを保存するために使用できるビデオ形式。圧縮をバイパスすると、コンピュータの処理負荷は軽減しますが、データレートは大幅に増加します。圧縮されていないビデオで効率的に作業するには、通常は大容量のRAIDストレージシステムが必要です。多くの場合、Apple ProResが適しています。非圧縮4:2:2ビデオのデータレートは、フレームサイズとフレームレートによって異なります。例として、フレームサイズが1920 x 1080、フレームレートが29.97 fpsの場合、データレートは、非圧縮8ビット4:2:2ビデオの場合は1.0 Gbps、非圧縮10ビット4:2:2ビデオの場合は1.3 Gbpsです。
- 非破壊編集
Final Cut Proでは、クリップをどのように編集しても、元のメディアには決して影響しません。素材に適用したすべての変更とエフェクトは元のソース・メディア・ファイルには影響しないので、これを非破壊編集と言います。クリップはメディアを表しますが、メディアファイルそのものではありません。プロジェクト内のクリップは、Macまたはストレージデバイス上のソース・メディア・ファイルを参照(リンク)するだけです。クリップを変更するときは、メディアファイルそのものを変更するのではなく、プロジェクト内のクリップの情報を変更することになります。クリップの一部をトリミングまたは削除すると、その部分はプロジェクトから削除されるだけで、ライブラリのクリップおよびMacまたはストレージデバイス上のソース・メディア・ファイルからは削除されません。
- 標準ダイナミックレンジ(SDR)
イメージ内のルミナンス(明るさ)およびカラー値を処理するための従来の手法です。20世紀半ばに開発された手法で、公称最大輝度は100ニト(カンデラ毎平方メートル)、ダイナミックレンジは6 〜 10ストップです。一部の新しいイメージ処理装置では、はるかに広い明るさレベルの範囲を表すハイダイナミックレンジ(HDR)イメージを表示できます。
- 不透明度
クリップの透明度レベル。
- 複合クリップ
複合クリップを使うと、タイムラインまたはブラウザのクリップを好きな組み合わせでまとめたり、クリップ内にほかのクリップを入れ子にしたりできます。複合クリップを開いて「タイムライン」で内容を編集し、閉じることができます。複合クリップには、クリップのビデオコンポーネントおよびオーディオコンポーネント、クリップ、ほかの複合クリップを含めることができます。実質的には、複合クリップは、独自のプロジェクト設定を持つミニプロジェクトと考えることができます。複合クリップの操作はほかのクリップと同じです。プロジェクトに追加し、トリミングしたり、リタイミングしたり、エフェクトやトランジションを追加したりできます。
- 編集ツール
タイムラインで作業するときに使用できる7つのツールのグループ。「選択」ツール、「トリム」ツール、「位置」ツール、「範囲選択」ツール、「ブレード」ツール、「ズーム」ツール、および「ハンド」ツールです。ツールを選択すると、ポインタがそのツールのアイコンに変わります。
- 編集点
編集しているプロジェクトで使用するクリップの部分を示す点。編集点には、クリップまたはプロジェクトのセクションの先頭を指定する開始点と、末尾を指定する終了点があります。「タイムライン」内で、あるクリップの終了点と次のクリップの開始点が接する点も編集点と言います。編集点は、さまざまな操作のために選択できます。
- 埋め込みキャプション
出力メディアファイルに含まれるCEA-608キャプション。視聴者はテレビ番組、映画、Webビデオやその他のプログラムの視聴中に埋め込みキャプションのオン/オフを切り替えることができます。これに対して、タイトルや焼き込みキャプションは常に出力メディアファイルに恒久的に表示されます。
- 露光
ビデオまたはフィルムイメージに含まれる光の量です。露出は、知覚される明暗だけでなく、イメージの明るさ全体に影響します。