
Apple Businessで「Web上のウォレットで確認」を設定するための準備をする
概要
「Web上のウォレットで確認」を使用すると、Appleウォレットやその他のサードパーティ製ウォレットアプリの身分証明書の情報を共有することで、Webサイトでの本人確認をより簡単かつ迅速に行えるようになります。書類のスキャンやセルフィーの撮影といった面倒な作業を求める代わりに、Webサイトにこのシンプルで使いやすい確認方法を導入することで、手間を減らし、カート放棄を防ぐことができます。
Appleカスタマーに商品やサービスを販売する際に年齢確認や本人確認が必要となるWebサイトで「Web上のウォレットで確認」を使用すると、Appleウォレットの身分証明書を使って、ユーザーの情報を迅速かつ安全に確認することができます。
詳細については、WWDC25セッション「Webでの本人確認書類の検証」を参照してください。
確認および認証された本人確認データ
「Web上のウォレットで確認」を使用してWebサイトが取得する本人確認情報は、発行機関(州の車両管理局、都道府県の公安委員会など)によって確認されたものです。Appleウォレットに身分証明書を追加するには、ユーザーは有効な身分証明書の所有者であることを証明する必要があります。この証明プロセス中に、身分証明書の発行機関が、ユーザーのIDカードが本物であり、かつ本人のものであることを確認します。さらに、本人確認情報をWebサイトに提示するには、ユーザーはAppleウォレットに身分証明書を追加したときに使用したものと同じFace IDまたはTouch IDで認証を受ける必要があります。
ユーザーのプライバシーを保護する
「Web上のウォレットで確認」を実装する際、どの本人確認情報をどのくらいの期間使用するのかをWebサイトで開示してください。そのうえで、Webサイトでそのユースケースに対処するのに必要な特定のデータだけをリクエストする許可を受けます。これにより、ユーザーが個人情報を過剰に共有する必要がなくなります。ユーザーが身分証明書をいつ、どこで共有したのかについては、都道府県/州、国、または地域の発行機関もAppleも知ることができません。
必要条件
この機能を利用するにはiOS 26以降を搭載したiPhone 11以降が必要です。
開始する前に
「Web上のウォレットで確認」をブランドに設定する前に、次のベストプラクティスを検討してください。
必要なデータだけを求める:現在の本人確認を完了するのに必要な情報以外も求めると、その体験に対するユーザーの信頼を失う可能性があります。たとえば、あるカスタマーが最低年齢に達しているかどうかを確認するだけでよい場合は、年齢のしきい値を指定して確認するリクエストを使い、現在の年齢や生年月日を求めるのは避けます。
本人確認情報はまさに必要なタイミングでのみ求める:現在行っている操作と関係がないように見えるタイミングで個人情報を求められると、ユーザーが不信感を抱く可能性があります。たとえば、Webサイトで本人確認が必要な場合、本人確認情報が本当に必要になる処理や取引を実施するタイミングまで待って、その情報を求めるようにします。ユーザーがまだ処理を始めていない段階や、単にアカウントを作成しているだけの段階などで本人確認を求めるのは避けてください。
データを保存するかどうかを明確に示し、保存が必要な場合は、その期間も具体的に示す:ユーザーにWebサイトを信頼してもらうためには、ユーザーの同意を得て共有された個人情報をどのくらいの期間保存する必要があるのかを説明することが重要です。保存期間を(「特定の期間」「無期限」「現在の本人確認が完了するまで」のように)具体的に指定すると、その情報が自動的に確認ページに説明文として表示されます。
本人確認プロセスを開始するボタンを用意する:年齢確認だけを行う場合は「年齢確認」のようなラベルを、より詳細な本人確認データを求める場合は「本人確認」といったラベルをボタンに使用してください。ボタンラベルにAppleロゴを含めないようにしてください。下の表に例が掲載されています。
ボタンラベル | 使用例 |
|---|---|
年齢確認 | Webサイトでの現在の取引は、ユーザーの年齢を確認した後に完了することができます。年齢制限のある配達の取引などがこれに該当します。 |
本人確認 | Webサイトでの現在の取引は、ユーザーの本人確認を行った後に完了することができます。レンタカーの予約の取引などがこれに該当します。 |
利用可能状況
「Web上のウォレットで確認」は、Apple Businessの以下のカテゴリで使用できます。
サービス:
金融
政府
レンタル:
自動車
スクーター
購入:
アルコールの購入(事前注文および配達)
アクセス(物理的セキュリティ)
飛行機での旅行
ギグエコノミー
ヘルスケア
ホスピタリティ
保険
チケット発行