MainStageユーザガイド
- ようこそ
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- 「編集」モードの概要
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- チャンネルストリップの概要
- チャンネルストリップを追加する
- チャンネルストリップ設定を変更する
- チャンネルストリップのコンポーネントを設定する
- シグナル・フロー・チャンネル・ストリップを表示する
- メトロノームチャンネルストリップを非表示にする
- チャンネルストリップのエイリアスを作成する
- パッチバスを追加する
- チャンネルストリップのパンまたはバランス位置を設定する
- チャンネルストリップのボリュームレベルを設定する
- チャンネルストリップをミュートする/ソロにする
- マルチ音源出力を使用する
- 外部MIDI音源を使用する
- チャンネルストリップを並べ替える
- チャンネルストリップを削除する
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- 「チャンネル・ストリップ・インスペクタ」の概要
- チャンネルストリップ設定を選択する
- チャンネルストリップの名前を変更する
- チャンネルストリップのカラーを変更する
- チャンネルストリップのアイコンを変更する
- チャンネルストリップでフィードバック保護を使用する
- ソフトウェア音源チャンネルストリップのキーボード入力を設定する
- 個別のソフトウェア音源をトランスポーズする
- MIDIメッセージをフィルタリングする
- チャンネルストリップのベロシティをスケーリングする
- Hermode Tuningを無視するようにチャンネルストリップを設定する
- コンサートレベルおよびセットレベルのキー範囲を上書きする
- チャンネル・ストリップ・インスペクタでチャンネルストリップにテキストノートを追加する
- オーディオをセンドエフェクト経由でルーティングする
- グラフを操作する
- コントローラのトランスフォームを作成する
- 複数のコンサートでパッチやセットを共有する
- コンサートのオーディオ出力を録音する
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- エフェクトの概要
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- 音源: はじめに
グラニュラ合成
グラニュラ合成の根本にあるのは、サウンドは非常に小さなパーツに分けることができるという考え方です。多くの点で、グラニュラ合成はウェーブテーブル合成に似ていますが、その規模はずっと微小です。この手法は、絶えず変化する、真の意味で独自の音色を作り上げるのに最適です。
Alchemy では、サンプルからグレイン(2-230ミリ秒長)を抽出し、操作または再構成したり、ほかのサウンドのグレインと組み合わせたりして、新しい音色を作成できます。この手法による効果は、各グレインの長さや振幅エンベロープ、グレイン間のオーバーラップの度合いや距離、サウンドの各ピースのピッチやパン位置などの要因によって変わります。
サンプルから、わずかな間隔を開けてグレインを抽出していった場合、それらのグレインのストリームを元の順序と速さで再生すると、原理的にはソースオーディオ素材とほぼ同じサウンドに戻ります。ストリームの再生速度を下げると、グレイン間に距離(小さなギャップ)が生じます。ストリームの再生速度を上げると、グレイン同士がオーバーラップします。
この合成方式では、いくつかの面白い操作ができます。
タイムストレッチ: グレインの送信速度を元のサンプルの再生速度よりも高くしたり低くしたりすることで、ピッチを変えることなく再生速度を変えることができます。特定の位置で複数のグレインを抽出することによって、その位置でサンプルを「フリーズ」させることもできます。この方法を使えば、ドラムの音のグレインをタイムストレッチループで複数回繰り返すことによって、新しいドラムパターンを作ることなどができます。
ピッチシフト: 各グレインのピッチを調整することで、速度を変えることなくサンプルのピッチを変更できます。各グレインのピッチまたはパン位置をモジュレートすることによって、疑似空間や「ぼかし」の効果を作り出すこともできます。
グレインの再生順序をばらばらにすることで、サウンドを不明瞭にしたり、まったく別のものにしたりすることもできます。