MainStageユーザガイド
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- Hermode Tuningを無視するようにチャンネルストリップを設定する
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- チャンネル・ストリップ・インスペクタでチャンネルストリップにテキストノートを追加する
- オーディオをセンドエフェクト経由でルーティングする
- グラフを操作する
- コントローラのトランスフォームを作成する
- 複数のコンサートでパッチやセットを共有する
- コンサートのオーディオ出力を録音する
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- エフェクトの概要
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- 音源: はじめに
MainStageのAlchemyでループを操作する
MainStageは、ライブでループをトリガできるLoopbackを備えています。Sampler、Ultrabeat、およびAlchemyで使用できる合成ツールでループを再生したり加工したりすることもできます。AlchemyはApple Loopsのほか、.aif、.caf、および.wavオーディオファイルの再生をサポートしており、Alchemyを使ってリアルタイムでテンポとピッチを操作できます。Alchemyの高度な合成エンジンでは、複数の再合成方式と豊富なフィルタ、モジュレーション、およびエフェクトオプションを使ってループを変形させることができます。
注記: 掲載されている画像は、タスクで使用するプリセット限定のものではありません。これらは、Alchemyのインターフェイス内で領域やパラメータを検索するときに使用するガイドとして含まれています。
Alchemyのリアルタイムでのタイムストレッチとピッチシフトの例
この例に使うループが見つからない場合は、追加コンテンツのパッケージのダウンロードが必要です。そのためには、メニューバーの「Logic」メニューから「追加コンテンツをダウンロード」を選択します。
MainStageのAlchemyで、名前バーの「File」ボタンをクリックし、ポップアップメニューから「Initialize Preset」を選択してAlchemyのすべてのパラメータをデフォルト設定にリセットします。
プロジェクトのテンポを110 BPMに設定します。
ソースAのソース選択フィールドをクリックして、ポップアップメニューから「Import Audio」を選択します。
読み込みウインドウが開きます。
Apple Loopsのブラウザを開き、検索フィールドに「Basic Vintage Break」と入力します。Apple Loopsのブラウザから「Vintage Funk Loop 03」ファイルをドラッグし、読み込みウインドウのドロップゾーン領域にドロップします。
左下にある分析モードの「Spectral」ボタンと「Formant」ボタンをクリックしてから、「Import」ボタンをクリックします。
これによって、オーディオサンプルの再合成に使う合成エンジンが決まります。「Spectral」と「Formant」の組み合わせは用途が広く、ドラムループに適しています。これはAlchemyの新しいインスタンスでのデフォルト設定でもあります。分析が完了したら、キーボードのC3を弾くとループが元のピッチと速度のままトリガされます。ほかのピッチを弾くとループがトランスポーズされますが、テンポは変わりません。
ソースのメインコントロールセクションで「Speed」ノブを0% に設定します(左に回し切ります)。
これによって、ループがテンポ通りに先へ再生されなくなり、現在の位置で最初のいくつかのサンプルが繰り返されます。
ノートを押さえて「Position」ノブを回し、このノブが再生にどのように影響するかを聴いてみましょう。
「Position」ノブによって、ループ内の再生位置が前後に移動します。値を0%に設定します(左に回し切ります)。
AlchemyのLFOで位置をモジュレートする
MainStageのAlchemyで、Controlキーを押したまま「Position」ノブをクリックして、ショートカットメニューから「Add Modulation」>「LFO」>「LFO1」と選択します。
これによってLFO 1が「Position」ノブの制御に割り当てられ、中央のモジュレーションセクションが自動的にアップデートされてLFO 1のコントロールが表示されます。
LFOの形状を「Sine」から「Ramp Up」に切り替え、「Rate」を2(小節)に設定してApple Loopの長さに合わせます。
ヒント: LFOの形状を「Ramp Down」に変更し、「Position」を100%に設定しておいてから0%に戻していくと、ループが逆方向に再生されます。
「Bipolar」ボタンをクリックしてオフにします。
「Bipolar」を有効にすると、LFOは周期ごとに正と負の両方の値(-50%-50%)を出力します。オフにすると、正の値(0%-100%)のみが出力されます。キーボードのノートを押さえたままにすると、「Position」ノブの周囲に小さな点が表示され、値が0% から100% に変化していることを示します。「Bipolar」はパンなどのパラメータの制御に便利です。ノブの中央の位置が0に相当するので、値を中央付近で調整します。
C3を弾いて、ループがピッチは元の通りでテンポはプロジェクト(110 BPM)に合わせて再生される様子を聴きます。
Alchemyのその他のループ操作オプションを試す
MainStageのAlchemyで、同じループに以下の追加のオプションを試し、Alchemyのループ操作機能の感覚をつかんでください。
トリガモードをオフにして、ノートを弾いたときだけループの位置がファイル内を移動し続ける様子を聴きます。これにより、ノートをリズミカルにトリガできるので、ゲート効果や吃音のような効果を作成できます。このループで非常に短い8分音符の連なりを弾いて、雰囲気を変えてみましょう。
ピッチの異なるノートを弾いたりピッチベンドを使用したりすると、ループに小刻みの曲がりくねった効果を加えることができます。デフォルトのピッチベンドの範囲は半音2個分ですが、Alchemyは最大で半音36個分の双方向のピッチベンドをサポートしています。これを設定するには、「Global」表示ボタンをクリックし、マスターセクションで上下の各方向のピッチベンドの値を設定します。
AlchemyのMSEGで位置をモジュレートする
MSEGエンベロープは、LFOの課題で使ったものと同じ種類の、ループする「Ramp Up」(上昇)パターンを複製できます。ただし、反復する単純なランプではなく、より長く複雑なパターンを複製できます。MSEGエンベロープは、時間の経過に伴うパラメータの変化のしかたについて具体的な考えがある場合に役立ちます。MSEGモジュレータは、単純な短いランプから、非常に長く複雑なシーケンスにいたるまで、幅広いパターンを作成できます。
MainStageのAlchemyで、「Position」ノブをクリックしてから、モジュレーション領域の隣にあるボタンをクリックしてLFOを無効にします。
ノートを弾くと、ループが順方向に再生されなくなっていることが聴き取れます。
Controlキーを押したまま「Position」ノブをクリックして、ショートカットメニューから「Add Modulation」>「MSEG Env」>「MSEG1」と選択します。
これによって、「MSEG 1」が「Position」ノブの制御に割り当てられ、中央のモジュレーションセクションが自動的にアップデートされてMSEG 1のコントロールが表示されます。
MSEGエディタの「File」ボタンをクリックして「Ramp Up」プリセットを読み込みます。
0% から100% までの8拍(2小節)分のランプが作成されます。ノートを弾くと、結果は前の課題で使ったLFOモジュレーションと同じになります。
MSEGエディタのグラフの線に沿ってクリックし、5、7、9小節目付近に3つのポイントを追加します。ポイントはダブルクリックすると削除されます。
注記: テンポを一定に保つには、MSEGの各ポイントが正確に配置されていることが重要です。
ポイントを水平方向にドラッグして移動します。テンポグリッドにポイントがスナップします。上下にドラッグして、各ポイントを以下の値に設定します。
1小節目: ポイントの値0%
5小節目: ポイントの値50%
7小節目: ポイントの値25%
9小節目: ポイントの値50%
ノートを押さえたまま、ループがプロジェクトのテンポで、順方向、逆方向、再び順方向に再生される様子を聴きます。
より複雑なMSEG設定では、ループ内の特定の位置に再生位置をジャンプさせ、元のループのバリエーションを作成できます。