Logic ProiPad用ユーザガイド
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- リージョンの概要
- リージョンを選択する
- リージョンをカット、コピー、およびペーストする
- リージョンを移動する
- リージョン間のギャップを削除する
- リージョンの再生をディレイする
- リージョンをトリムする
- リージョンをループさせる
- リージョンを繰り返す
- リージョンをミュートする
- リージョンを分割および結合する
- リージョンをストレッチする
- ノートピッチ別にMIDIリージョンを分離する
- リージョンを所定の場所にバウンスする
- オーディオリージョンのゲインを変更する
- トラック領域でリージョンを作成する
- MIDIリージョンをDrummerリージョンまたはパターンリージョンに変換する
- リージョン名を変更する
- リージョンのカラーを変更する
- リージョンを削除する
- オーディオリージョンにフェードを作成する
- フェーダーを使ってミキシング機能にアクセスする
- 著作権
iPad用Logic ProのES2のフィルタ
ES2には、機能の異なる2つのフィルタが搭載されています。
フィルタ1はマルチモードフィルタ(MMF)で、ローパス、ハイパス、バンドパス、バンド阻止、またはピークフィルタとして動作可能です。
フィルタ2は、可変スロープ(単位はdB/Oct)に対応したローパスフィルタ(LPF)です。
「Dual Filter」パラメータ
オン/オフボタン: フィルタセクション全体のオン/オフを切り替えます。フィルタを適用すると、最終的に生成される音が大きく変わってしまうので、ほかのパラメータを調整している間は、フィルタを無効にしておくとよいでしょう。また、無効にすれば、プロセッサに対する負荷が軽減されます。
「Filter 1 Cutoff」ノブ/フィールド: マルチモードフィルタ(フィルタ1)のカットオフ周波数を設定します。フィルタのカットオフとレゾナンスを参照してください。
「Reso 1」ノブ/フィールド: マルチモードフィルタ(フィルタ1)のレゾナンスの動作を設定します。
「Filter 1 Mode」ボタン: フィルタ1のフィルタタイプを、ローパス(LP)、ハイパス(HP)、バンドパス(BP)、バンド阻止(Notch)、またはピークに設定します。
LP: カットオフ周波数よりも低い周波数を通過させます。フィルタ1のスロープは、12 dB/Octに固定されます。
HP: カットオフ周波数よりも高い周波数を通過させます。フィルタ1のスロープは、12 dB/Octに固定されます。
Peak: フィルタ1はピークフィルタとして機能します。このフィルタタイプにすると、周波数帯域内のレベルが上がります。周波数帯域の中心は「MMF Cutoff」パラメータにより決まります。帯域の幅は、「MMF Resonance」パラメータを使って調整します。
Notch: カットオフ周波数を中心としたある幅の周波数帯域を阻止し、その外側の成分のみを通します。この周波数帯域の幅は、「MMF Resonance」パラメータで決まります。
BP: カットオフ周波数付近の周波数成分のみを通します。それ以外の周波数はすべて遮断されます。この周波数帯域の幅は、「MMF Resonance」パラメータで決まります。バンドパスフィルタは、中心周波数の両側でスロープが6 dB/Octである、ローパスフィルタとハイパスフィルタを組み合わせたものと考えることもできます。
「Drive」ノブ/フィールド: 回転させて、フィルタのオーバードライブを設定します。この設定は、各ボイスに個別に作用します。ES2フィルタをオーバードライブさせるを参照してください。
「Filter Blend」ノブ/フィールド: フィルタ1とフィルタ2のバランスを設定します。ES2のフィルタをクロスフェードするを参照してください。
「Filter Routing」ボタン: フィルタ設定の並列または直列を切り替えます。
Series: 「Filter Blend」値が中央の0に設定されている場合、(「Oscillator Mix」パッドで結合された)すべてのオシレータの信号はまずフィルタ1を通り、次にフィルタ2を通ります。次に、フィルタ2の出力信号が、ダイナミック段階(アンプリファイアセクション)の入力に送られます。
Parallel: 「Filter Blend」値が0の場合、フィルタ1およびフィルタ2を通った信号が1:1でミックスされます。次に、2つのフィルタの出力信号がダイナミック段階の入力に送られます。ES2のフィルタをクロスフェードするを参照してください。
「Filter Reset」ボタン: フィルタリセットをオンにすることによって、フィルタを自励発振させるトリガ信号を出力できます。フィルタのカットオフとレゾナンスを参照してください。
「Filt2 Fat」ボタン: 1オクターブ当たり24 dBが阻止されます。「fat」モードのときは、内蔵の補正回路によって、サウンドのボトムエンドが維持されます。これに対し、標準の24 dBモードでは、低音域が薄くなる傾向があります。
「Filter 2 Cutoff」ノブ/フィールド: ローパスフィルタ(フィルタ2)のカットオフ周波数を設定します。フィルタのカットオフとレゾナンスを参照してください。
「Reso 2」ノブ/フィールド: ローパスフィルタ(フィルタ2)のレゾナンスの動作を設定します。
「Filter 2 Mode」ボタン: フィルタ2のスロープには次を選択できます: 12 dB、18 dB、24 dB。スロープが急であるほど、カットオフ周波数より下の信号レベルに対する影響が大きくなります。大半のフィルタでは、「LPF Cutoff」パラメータで設定された周波数範囲外の信号成分を完全に除去できるわけではありません。フィルタ2用に選択されたスロープまたはカーブは、カットオフ周波数より下の成分をどの程度阻止するか、1オクターブ当たりのデシベル数で表します。
「Filter 2 FM」ノブ/フィールド: オシレータ1の周波数でフィルタ2のカットオフ周波数をモジュレートする量を設定します。ES2のフィルタ2の周波数をモジュレートするを参照してください。