Logic ProiPad用ユーザガイド
-
- アレンジの概要
-
- リージョンの概要
- リージョンを選択する
- リージョンをカット、コピー、およびペーストする
- リージョンを移動する
- リージョン間のギャップを削除する
- リージョンの再生をディレイする
- リージョンをトリムする
- リージョンをループさせる
- リージョンを繰り返す
- リージョンをミュートする
- リージョンを分割および結合する
- リージョンをストレッチする
- ノートピッチ別にMIDIリージョンを分離する
- リージョンを所定の場所にバウンスする
- オーディオリージョンのゲインを変更する
- トラック領域でリージョンを作成する
- MIDIリージョンをDrummerリージョンまたはパターンリージョンに変換する
- リージョン名を変更する
- リージョンのカラーを変更する
- リージョンを削除する
- オーディオリージョンにフェードを作成する
- フェーダーを使ってミキシング機能にアクセスする
- 著作権
iPad用Logic ProのVintage Electric Pianoのエフェクト
Vintage Electric Pianoの内蔵エフェクトユニットには、クラシックなイコライザ、オーバードライブ、ステレオコーラス、ステレオフェイザー、ステレオトレモロがあります。これらはエレクトリックピアノのサウンドでよく使用されるエフェクトです。
EQ: 「EQ」を使うと、Vintage Electric Pianoサウンドの高周波数帯域および低周波数帯域をブーストしたりカットしたりできます。「EQ」は、Vintage Electric Pianoのエフェクトチェーン内で「Drive」回路の次に配置されています。
ドライブ: エレクトリックピアノは、真空管アンプを通して演奏すると最高の音を得られます。真空管アンプでは、クランチーなギターアンプの繊細な温かみから、サイケデリックな大ボリュームのディストーションに至る幅広い音色を作り出すことができます。ドライブエフェクトは、真空管アンプの飽和段階の特性をシミュレートします。ドライブエフェクトは、Vintage Electric Pianoのエフェクトチェーンの中で最初に置かれる信号処理回路です。
コーラス: エレクトリックピアノのサウンドで最もよく使われているエフェクトであるVintage Electric Pianoのコーラスエフェクトは、ディレイ回路を使用しています。ディレイ時間はLFOでモジュレートされます。ディレイされたエフェクト信号は、オリジナルの信号とミックスされます。
フェイザー: フェイザーエフェクトは、1960-1970年代のエレクトリックギタリストによって使用されたアナログフェイザーペダルをベースとしています。それらの装置の特徴である、繊細なアナログスタイルのディストーションなどが可能です。これらのフェイザーペダルは、エレクトリックピアニストの間でも人気がありました。特に、1970年代のエレクトリックジャズ、ジャズロック、ポップスでは頻繁に使われていました。
フェイザーエフェクトは、4つのフィルタにオリジナルの信号を通過させて、Vintage Electric Pianoの周波数スペクトラムの特定の特性を強調します。このフィルタ処理された信号はいくらか位相遅延され、オリジナルの信号とミックスされます。その結果、周波数スペクトラムにノッチ(切れ目)が入ります。位相遅延された信号内のノッチは、LFO(低周波数オシレータ)でモジュレートした周波数スペクトラムで上下に動かされます。その結果、2つの信号の振幅は、わずかな時間差で最大値と最小値に達するということです。
注記: Logic Proは、はるかに洗練されたフェイザーエフェクト(およびその他のモジュレーションプラグイン)を備えています。これらは、Vintage Electric Pianoのフェイザーエフェクトと組み合わせて使うことも、代わりに使うこともできます。
トレモロ: サウンドの振幅(レベル)を周期的にモジュレートする処理をトレモロと呼びます。このモジュレーションはVintage Electric Pianoの「Tremolo」エフェクトのLFOで制御されます。Fender Rhodesスーツケースピアノはステレオトレモロ機能を備えています。その他のエレクトリックピアノも、シンプルながら、ときに自己主張の強いモノラルトレモロ機能を備えており、独特なポリリズムの雰囲気を演奏に加えられます。