Logic ProiPad用ユーザガイド
-
- アレンジの概要
-
- リージョンの概要
- リージョンを選択する
- リージョンをカット、コピー、およびペーストする
- リージョンを移動する
- リージョン間のギャップを削除する
- リージョンの再生をディレイする
- リージョンをトリムする
- リージョンをループさせる
- リージョンを繰り返す
- リージョンをミュートする
- リージョンを分割および結合する
- リージョンをストレッチする
- ノートピッチ別にMIDIリージョンを分離する
- リージョンを所定の場所にバウンスする
- オーディオリージョンのゲインを変更する
- トラック領域でリージョンを作成する
- MIDIリージョンをDrummerリージョンまたはパターンリージョンに変換する
- リージョン名を変更する
- リージョンのカラーを変更する
- リージョンを削除する
- オーディオリージョンにフェードを作成する
- フェーダーを使ってミキシング機能にアクセスする
- 著作権
iPad用Logic ProのRotor Cabinetエフェクト
Rotor Cabinetエフェクトは、Hammondオルガンの回転式ラウドスピーカーキャビネットをエミュレートします。これはレスリーエフェクトとも呼ばれ、デフレクタあり/なしの両タイプの回転式スピーカーキャビネットと、サウンドを取り込むマイクをシミュレートします。
プロジェクトにRotor Cabinetエフェクトを追加するには、チャンネルストリップのオーディオエフェクトプラグインメニューまたはプラグイン領域で「Modulation」>「Rotor Cabinet」と選択します。プラグインの入門を参照してください。プラグイン領域でプラグインを追加する/置き換える/並べ替える/削除するおよびミキサーでプラグインを操作するも参照してください。
ローターおよびキャビネットのパラメータ
「Cabinet」ポップアップメニュー: キャビネットのモデルを選択します。
Wood: 筐体が木製のLeslieに似たサウンドを出すことができます。サウンドはLeslie 122または147モデルに似ています。
Proline: 筐体が開放型のLeslie 760モデルに似たサウンドを出すことができます。
Single: フルレンジのシングルロータリーを備えたレスリーサウンドをシミュレートします。サウンドはLeslie 825モデルに似ています。
Split: 低音部ローターの信号をやや左側、高音部ローターの信号を右側に送ります。
Wood & Horn IR: 筐体が木製のレスリーのインパルスレスポンスを使用します。
Proline & Horn IR: 筐体が開放型のレスリーのインパルスレスポンスを使用します。
Split & Horn IR: 低音部ローターの信号をやや左側、高音部ローターの信号をより右側に送るレスリーのインパルスレスポンスを使用します。
「Horn Deflector」ボタン: タップすると、ホーンデフレクタを取り外した/取り付けたレスリーキャビネットがエミュレートされます。レスリーキャビネットの内部にはダブルホーンスピーカーがあり、そのアサガオ形の部分にはデフレクタが付いています。このデフレクタが、まさにレスリースピーカーならではの音を作っているのです。このデフレクタを外して、振幅モジュレーションを強く、周波数モジュレーションを弱くすることもできます。
「Acc/Dec Scale」ノブ/フィールド: ローターの回転が「Max Rate」ノブで設定した速度に達するまでの時間、およびローターが減速するのにかかる時間を設定します。レスリーモーターは、キャビネット内のスピーカーホーンの回転速度を物理的に上げ下げするためのものですが、その加速度には限界があります。「Acceleration」ノブを一番左まで回すと、設定した速度に一瞬で切り替わります。右に回すほど、速度が変わるのに時間がかかるようになります。デフォルトの位置(中央)では、レスリーキャビネットのように動作します。
「Rotor Fast Rate」ノブ/フィールド: ローターの最大回転速度を設定します。
「Motor Control」ポップアップメニュー: 低音部ローターと高音部ローターの速度の関係を選択します。「Slow」、「Brake」、「Fast」の各モードは「Rotation」スイッチで切り替えます。
normal: 「Rotation」スイッチで選択した速度が両方のロータリーで使用されます。
inv(inverse): 「Fast」モードでは、低音部コンパートメントが高速で回転し、ホーンコンパートメントはゆっくりと回転します。「Slow」モードではその逆になります。「Brake」モードでは両方のロータリーが停止します。
910: バスドラムの回転速度はゆっくりのまま、ホーンコンパートメントの速度だけが切り替わります。910モードは「Memphis」モードとも呼ばれます。低音部のサウンドを安定させ、高音部に動きを持たせたい場合に適しています。
Sync: ホーンとバスドラムの加速/減速がほぼ同じになります。2つのドラムがロックされているかのように聞こえますが、加速または減速している間だけは効果がはっきりと聞こえます。
注記: キャビネットの「Type」ポップアップメニューから「Single」を選択した場合、シングルキャビネットではロータリーが低音部と高音部に分かれていないため、「Motor Control」の設定は影響しません。
「Rotor Speed」の各ボタン: 回転速度を「Slow」、「Brake」、または「Fast」に変更します。