iPhone で緊急 SOS を使う

緊急 SOS を使えば、すばやく簡単に緊急電話をかけて助けを求め、緊急連絡先に通知することができます。

仕組み

iOS 16 搭載 iPhone 14 Pro の電源オフ画面

iPhone から SOS で電話をかけると、自動的に現地の緊急通報用電話番号にかかり、緊急通報サービスに位置情報が知らされます1。国や地域によっては、必要なサービスを選択しなければならない場合があります。たとえば、中国本土では、警察、消防、または救急から選択できます。iPhone のステータスバーに「SOS」と表示される場合は、携帯電話のネットワークを使って緊急通話をかけることができます。

緊急連絡先を追加することもできます。緊急電話が終わったら、特にキャンセルするように選択しない限り、iPhone は指定の緊急連絡先にテキストメッセージで通知します。緊急連絡先には iPhone の現在地が送信され、SOS モードに入ってからしばらくの間は、現在地が変わったらそのつど最新の位置情報が届きます。

iPhone 14 以降 (すべてのモデル) では、携帯電話や Wi-Fi の電波が届かないところでも、衛星経由の緊急 SOS を使って緊急通報サービスにテキストを送信できます。

アシスティブアクセスを利用している場合に緊急通報サービスに連絡する方法

緊急電話をかける

iPhone 8 以降では、以下の手順で緊急電話をかけます。

  1. サイドボタンといずれかの音量調節ボタンを、緊急 SOS のスライダが表示されるまで押し続けます。

  2. 「緊急電話」スライダをドラッグして、緊急通報サービスに電話します。スライダをドラッグする代わりに、サイドボタンと音量調節ボタンを押し続けた場合、カウントダウンが始まり、警報が鳴ります。カウントダウンが終わった後でボタンを放すと、iPhone から自動的に緊急通報サービスにつながります。

    iOS 16 搭載 iPhone 14 Pro の「指を放して緊急通報サービスに連絡」

iPhone 7 以前では、以下の手順で緊急電話をかけます。

  1. サイドボタン (またはトップボタン) をすばやく 5 回押します。「緊急 SOS」スライダが表示されます。

  2. 「緊急 SOS」スライダをドラッグして、緊急電話をかけます。

電話が終わると、特にキャンセルしない限り、指定の緊急連絡先に iPhone の現在地を知らせるテキストメッセージが送信されます。位置情報サービスがオフの場合は、一時的にオンになります。所在地が変わると、緊急連絡先にそのつど最新の位置情報が送信され、約 10 分後に iPhone に通知が届きます。

iPhone 14 以降 (すべてのモデル) では、車両衝突事故が検知されたときに、本体から緊急通報サービスに電話し、緊急連絡先にメッセージを送信できます。iPhone や Apple Watch の衝突事故検出について詳しくは、こちらの記事を参照してください。

緊急 SOS のショートカットを使う場合は、緊急電話をかけ終わっていなくても、パスコードを入力して Touch ID または Face ID を再び有効にする必要があります。

Apple Watch で緊急 SOS を使う

インドで緊急電話をかける

インドでは、サイドボタンをすばやく 3 回押すと、iPhone から自動的に緊急通報サービスにつながります。

スライダをドラッグする代わりに、サイドボタンと音量調節ボタンを押し続けた場合、カウントダウンが始まり、警報が鳴ります。カウントダウンが終わった後でボタンを放すと、iPhone から自動的に緊急通報サービスにつながります。

緊急電話が終わったら、特にキャンセルするように選択しない限り、iPhone は指定の緊急連絡先にテキストメッセージで通知します。緊急連絡先には、iPhone の現在地 (利用できる場合)、SOS モードに入ってからの経過時間などが送信され、現在地が変わったらそのつど最新情報が届きます。

アクセシビリティ機能を使用している場合は、iPhone から緊急 SOS 通話をかける方法が異なります。

  • Face ID 対応の iPhone でアクセシビリティショートカットを有効にしている場合:サイドボタンといずれかの音量調節ボタンを長押しして、スライダ群が表示されたら「緊急 SOS」スライダをドラッグします。

  • アシスティブアクセスを有効にしている場合:サイドボタン (Face ID 対応モデルの iPhone) またはホームボタン (ほかの iPhone モデル) をトリプルクリックし、「緊急」をタップしてから、現地の緊急電話番号をダイヤルします。

位置情報の共有をやめる

位置情報が共有されているときは、24 時間の間、4 時間おきに共有をやめるかどうかを確認するリマインダーが表示されます。更新をやめるには、ステータスバーをタップし、「緊急時の位置情報の共有を停止」を選択します。

間違えて緊急電話をかけてしまった場合は

間違ってカウントダウンが始まってしまった場合はキャンセルできます。iPhone 8 以降では、カウントダウンが終わる前にサイドボタンと音量調節ボタンから指を放します。iPhone 7 以前では、「停止」ボタンを押してから「通話を停止」をタップします。

救急車や消防車が必要ないのに電話をかけてしまった場合は、電話を切らず、相手が出るまで待った上で「間違いでした」と伝えてください。

緊急連絡先を追加する

  1. ヘルスケアアプリを開いて、プロフィール画像 プロフィール画像 をタップします。

  2. 「メディカル ID」をタップします。

  3. 「編集」をタップして、「緊急連絡先」までスクロールします。

  4. 追加ボタン 追加ボタン をタップして、緊急連絡先を追加します。

  5. 連絡先をタップし、間柄を追加します。

    iOS 16 搭載 iPhone 14 Pro のヘルスケアアプリ内の「メディカル ID」情報 2
  6. 「完了」をタップし、変更内容を保存します。

緊急通報サービスを緊急連絡先として設定することはできません。

ヘルスケアアプリでメディカル ID を設定する方法

緊急連絡先を削除する

  1. ヘルスケアアプリを開いて、プロフィール画像 プロフィール画像 をタップします。

  2. 「メディカル ID」をタップします。

  3. 「編集」をタップして、「緊急連絡先」までスクロールします。

  4. 連絡先の横にある削除ボタン 削除ボタン をタップしてから、「削除」をタップします。

  5. 「完了」をタップし、変更内容を保存します。

緊急電話のかけ方を変更する

iPhone 8 以降では、iPhone で緊急電話を自動的にかけることができます。「長押ししてから放して通報」がオンの場合、サイドボタンといずれかの音量調節ボタンを長押しして緊急電話をかけると、iPhone でカウントダウンが始まり、警告音が鳴ります。カウントダウンが終わってからボタンを放すと、自動的に緊急通報サービスに電話がかかります。

「ボタンを 5 回押して通報」がオンになっている場合に緊急電話をかけようとすると、iPhone でカウントダウンが始まり、警告音が鳴ります。カウントダウンが終わると、自動的に緊急通報サービスに電話がかかります。

「目立たない形で通報」は、iOS 16.3 以降で利用できます。「目立たない形で通報」がオンになっている場合は、上記いずれかの方法で緊急電話をかけようとした際に警告音が鳴らなくなり、フラッシュも停止します。

これらの設定を有効にする方法は、以下の通りです。

  1. iPhone で設定アプリを開きます。

  2. 「緊急 SOS」をタップします。

  3. 「長押ししてから放して通報」「ボタンを 5 回押して通報」または「目立たない形で通報」をオンにします。

    iOS 17 搭載 iPhone 14 Pro 「設定」>「緊急 SOS」

「長押ししてから放して通報」または「ボタンを 5 回押して通報」をオフにしていても、緊急 SOS のスライダを使えば緊急電話をかけることができます。

1. 緊急通報サービスと共有される位置情報は、国や地域によって異なります。この機能は、場所によっては利用できない場合があります。

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