気分や感情を記録して心の健康に関する質問表に回答する
自分の気分や感情を記録し、心の健康に関する標準的な質問票に回答して、うつ病や不安障害になる現時点でのリスクを評価し、心の健康状態を把握しましょう。心の健康に懸念がある場合は、臨床医にご相談ください。
感情や気分を記録する
今その時点で感じていること（感情）か、その日一日を通じて感じていたこと（気分）を選んで記録できます。
iPhoneまたはiPadの場合
ヘルスケアアプリを開きます。
iPhoneをお使いの場合は、「ブラウズ」をタップします。iPadをお使いの場合は、サイドバー
をタップしてサイドバーを開きます。「心の健康状態」をタップし、「心の状態」をタップします。
はじめて記録する場合は、「開始」をタップします。それ以外の場合は、「記録」をタップします。
「感情」を選択して、今その時点でどのように感じているかを記録するか、「気分」を選択して、今日一日を通してのどのような気分だったかを記録します。
スライダをドラッグして感情／気分を選択し、「次へ」をタップします。
その気持ちにふさわしい単語を選択肢の中から選んでタップし（複数可）、「次へ」をタップします。
影響力が一番大きい要因を選択肢の中から選んでタップし（複数可）、「完了」をタップします。
Apple Watchの場合
マインドフルネスアプリを開きます。
「心の状態」をタップし、「今現在どのように感じているかを記録してください」または「今日一日を通じてどのように感じたかを記録してください」をタップします。
Digital Crownを回して感情／気分を選択し、右上のチェックマークをタップします。
その気持ちにふさわしい単語を選択肢の中から選び（複数可）、右上のチェックマークをタップします。
影響力が一番大きい要因を選択肢の中から選び（複数可）、右上のチェックマークをタップします。
リマインダーをオンにする
iPhoneでヘルスケアアプリを開いて、「ブラウズ」をタップします。
「心の健康状態」をタップし、「心の状態」をタップします。
下にスクロールして「オプション」をタップします。
リマインダーを受け取るタイミングとして「一日の中頃」や「一日の終わり」を選択するか、「リマインダーを追加」をタップして時刻を指定できます。
「Apple Watchアプリで "マインドフルネス" を管理」をタップして、Apple Watchのリマインダーを調整することもできます。
気分や感情の記録を習慣づけるため、iPhoneにヘルスウィジェットを追加するか、Apple Watchにマインドフルネスコンプリケーションを追加しておきましょう。ロック画面にウィジェットを追加する方法についてはこちらの記事、文字盤をカスタマイズする方法についてはこちらを参照してください。
心の健康に関する質問票に回答する
心の健康に関する質問票に答えることで、うつ病や不安障害に対する現在のリスクを把握できます。
iPhoneまたはiPadで、ヘルスケアアプリを開きます。
iPhoneをお使いの場合は、「ブラウズ」をタップします。iPadをお使いの場合は、サイドバー
をタップしてサイドバーを開きます。「心の健康状態」をタップします。
「"ヘルスケア" のことをもっと知る」で「質問票に回答」をタップします。これまでに質問票に回答したことがある場合は、「不安障害リスク」または「うつ病リスク」をタップしてから、「質問表に回答」をタップします。
年齢を確認し、「開始」をタップします。
質問項目への回答を選択し、「完了」をタップします。
うつ病の質問票にはPatient Health Questionnaire-9（PHQ-9）、不安障害の質問票にはGeneralized Anxiety Disorder-7（GAD-7）が使われます。PHQ-9とGAD-7は、ロバート・L・スピッツァー博士、ジャネット・B・W・ウィリアムス博士、カート・クロエンケ博士およびその他の研究者により、ファイザー株式会社の教育助成金を受けて作成されました。ヘルスケアアプリの質問票はあくまでも情報提供を目的としたものであり、その結果は医学的診断ではありません。
心の健康のアセスメントの活用については、こちらの記事を参照してください。
心の健康状態に関する洞察を得てそのデータを共有する
iPhoneまたはiPadで以下の手順を実行します。
ヘルスケアアプリを開きます。
iPhoneをお使いの場合は、「ブラウズ」をタップします。iPadをお使いの場合は、サイドバー
をタップしてサイドバーを開きます。「心の健康状態」をタップし、「心の状態」をタップします。
「グラフで表示」をタップします。
「状態」「関連」または「生活要因」をタップすると、これまでの記録、記録に関連付けられた要因、「エクササイズ時間」「マインドフル時間」「睡眠」「日光下の時間」など、心の健康状態に影響を及ぼしうる生活要因が表示されます。
ヘルスケアデータを安全に共有する場合は、「不安障害リスク」「うつ病リスク」「心の状態」のデータを友人や家族と共有するか選択できます。ヘルスケアアプリでヘルスケアデータを共有し、表示する方法については、こちらの記事を参照してください。
気分や感情の記録や質問票の回答を削除する
気分や感情を誤って記録した場合や、質問表に正しく回答しなかった場合は、そのデータを削除できます。
iPhoneまたはiPadで、ヘルスケアアプリを開きます。
iPhoneをお使いの場合は、「ブラウズ」をタップします。iPadをお使いの場合は、サイドバー
をタップしてサイドバーを開きます。「心の健康状態」をタップします。
感情や気分の記録を削除する必要がある場合は、「心の状態」をタップします。質問票の回答を削除する必要がある場合は、「不安障害リスク」または「うつ病リスク」をタップします。
下にスクロールして、「すべてのデータを表示」をタップします。
右上の「編集」をタップします。
削除したいエントリの横にある赤い 削除ボタン
をタップします。または、「すべて削除」をタップします。
「完了」をタップします。
質問票の回答案内を停止する
年に数回、または不快な気分のパターンが現れた場合に、心の健康に関する質問票に回答するように通知が表示されますが、この通知を受け取りたくない場合は、「定期的な質問票」と「不快を記録」をオフにすることができます。
iPhoneまたはiPadでヘルスケアアプリを開きます。
iPhoneをお使いの場合は、「ブラウズ」をタップします。iPadをお使いの場合は、サイドバー
をタップしてサイドバーを開きます。「心の健康状態」をタップし、「不安障害リスク」または「うつ病リスク」をタップします。
下にスクロールして「オプション」をタップします。
「定期的な質問票」と「不快を記録」をオフにします。
ヘルスケアデータのプライバシーについて
ヘルスケアアプリに追加した自身の情報は、ご自身で使用および共有するためのものです。どの情報をヘルスケアアプリに保存して、誰がデータにアクセスできるかは、自分自身で決めることができます。
iPhoneやiPadがパスコード、Touch ID、Face IDでロックされている場合、ヘルスケアアプリに保存されているヘルスケアおよびフィットネスのデータは、メディカルIDを除きすべて暗号化されます。iCloudに同期されるヘルスケアデータは、転送中もサーバ上でも暗号化され、最新バージョンのwatchOSおよびiOSでデフォルトの2ファクタ認証とパスコードを使用している場合、ヘルスケアとアクティビティのデータはAppleが読み取ることのできない方法で保存されます。
つまり、2ファクタ認証を有効にした状態で「心の健康状態」の機能を使用している場合、iCloudに同期されるヘルスケアデータはエンドツーエンドで暗号化されます。Appleはデータを復号化するキーを持っていないため、そのデータを読むことはできません。
心の健康に関する質問票に回答しても、その後、臨床医がフォローアップしてくれるわけではありません。