Logic Proユーザガイド
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Mac用Logic Proでドラムサウンドを置き換える/ダブリングする
ドラムの置き換え機能を使うと、トラック全体を録音し直すことなく、オーディオトラックの個々のドラムサウンドを置き換えることができます。ドラムサウンドを置き換えたりダブリングしたりするには、1つのドラム(またはその他のパーカッション楽器)の録音データがあるオーディオトラックを使って、一致するMIDIトリガノートのあるソフトウェア音源トラックを作成します。ソフトウェア音源トラックでサンプラー音源を使ってドラムのサンプルが再生されます。
録音済みドラム信号を置き換える/ダブリングする
Logic Proで、ドラムの録音データのあるオーディオトラックを選択します。
「トラック」>「ドラムトラックを置き換え/ダブリング」と選択します(または対応するキーコマンドを使います)。
トラック領域で以下のことが行われます:
「ドラムの置き換え/ダブリング」ダイアログで、以下のパラメータを設定します:
「音源」ポップアップメニュー: キック、スネア、タムなどから、置き換えまたはダブリングを行うドラムサウンドを選択します。
各モードボタン: 以下のいずれかのモードを選択します:
置き換え: オリジナルのサウンドが新しいサウンドに置き換えられ、オリジナルのトラックのすべてのリージョンがミュートされます。
ダブリング: オリジナルのサウンドに新しいサウンドが追加されます(オリジナルのサウンドがミュートされません)。
「相対しきい値」スライダ: トランジェントのしきい値を設定します。この値を上回るトランジェントにはトリガノートが生成されます。
「プレビュー」ボタン: クリックすると、現在の再生ヘッドの位置からオリジナルの(オーディオ)トラックと置き換え用の(ソフトウェア音源)トラックの両方が再生されます。2つのトラックはソロになっており、プロジェクト内のほかのトラックは無音になります。
プロジェクトの中で、ドラムの置き換えに注意を必要とする部分に再生ヘッドを設定したり、こうした部分でサイクル範囲を有効にしたりしてプレビューすることをおすすめします。「プレビュー」ボタンをもう一度クリックすると再生が停止し、以前の再生位置に再生ヘッドが戻ります。さらに、2つのトラックのソロが解除されます。
「トリガノート」ポップアップメニュー: ソフトウェア音源トラックで作成されるトリガノートのピッチを設定します。「自動」を選択すると(デフォルト設定です)、トリガノートは次のように設定されます:
キック= C1(36)
スネア= D1(38)
タム= A1(45)
その他= C3(60)。この設定では自動選択がないので、「自動」メニューが使用できなくなります。
注記: トリガノートを変更しても、音源の設定は変更されません。ただし、音源の設定を変更すると、トリガノートが「自動」またはC3(60)に変更されます。
「タイミングオフセット」スライダ: トリガノートの位置を手前(負の値)または後(正の値)にずらします。オフセットは通常は0.0ミリ秒(厳密にトランジェントのタイミングの位置にMIDIトリガノートが配置されます)に設定しておきますが、独自または他社製の音源を使う場合に調整が必要になることがあります。
「平均アタック時間を設定」ボタン: ソースオーディオトラックのすべてのリージョンの平均的なオフセットを設定します。
「OK」をクリックして操作を確定します。
「OK」をクリックすると、オリジナルのオーディオトラックの縦方向の拡大がリセットされます。また、「置き換え」オプションを選択した場合はオリジナルのオーディオトラックのリージョンがミュートされ、トラックの選択が解除されます。ソフトウェア音源トラックにサンプラー音源用のMIDIトリガノートが作成され、このトラックが選択されます。