iPad用Final Cut Proの「マグネティックタイムライン」の概要
Final Cut Proの「マグネティックタイムライン」は、従来のトラックベースの編集をトラックレスの直感的なデザインに置き換えて、編集を効率化し、クリエイティブな判断に集中できるようにします。「マグネティックタイムライン」の主な要素は、中心となるストーリーを構築する基本ストーリーラインと、タイトル、音楽、サウンドエフェクトなどを追加できる接続されたクリップです。クリップを追加、移動、または削除すると、「マグネティックタイムライン」によって隣接するクリップが自動的に調整され、ギャップを解消したり、クリップの衝突を回避したり、ストーリーのすべての要素を同期させたりします。
基本について詳しくは、下のビデオをご覧ください。
基本ストーリーライン
「マグネティックタイムライン」の中核となるのが基本ストーリーラインです。ここでは、メインのビジュアル、対話、ナレーションなどのメインのビデオクリップとオーディオクリップを配置します。クリップはブラウザから基本ストーリーラインに簡単にドラッグでき、ほかの方法で追加することもできます。基本ストーリーライン内のクリップの挿入、トリミング、または移動を行うと、周囲のクリップが自動的に邪魔にならないように移動したり、自動的に詰められたりして、不要なギャップや衝突が回避されます。クリップをタイムラインにドラッグする、クリップを挿入する、タイムラインでクリップを並べ替える、およびタイムラインクリップを伸ばす/縮めるを参照してください。
基本ストーリーラインでさらに精密な編集を行う場合は、ジョグホイールを使って、再生ヘッドを移動したりクリップをフレーム単位でトリミングしたりできます。ジョグホイールを使って精密な編集を行うを参照してください。

接続されたクリップとストーリーライン
クリップを基本ストーリーライン内のクリップに接続して、Bロール、タイトル、グラフィック、音楽、およびサウンドエフェクトを使ってストーリーの魅力を高めることができます。タイトルやBロールなどのビジュアル要素は基本ストーリーラインの上に接続され、サウンドエフェクトや音楽などのオーディオ要素は下に接続されます。基本ストーリーラインのクリップを移動すると、接続されているすべてのクリップが一緒に移動し、編集内容が同期されます。ダイアログは映像に、サウンドデザインはその瞬間に結びついたままになるため、編集の最終段階でも安心して構造的な変更を加えることができます。クリップを接続する、タイトルを追加する、およびサウンドトラックを追加するを参照してください。

また、ストーリーライン内の接続されたクリップをグループにまとめることもできます。これにより、複数のショットやオーディオから成る複雑なまとまりを、基本ストーリーライン内のクリップとの同期を保ったまま簡単に移動させることができます。ストーリーラインを追加するを参照してください。
位置モードとギャップクリップ
タイムラインのマグネティックの動作を一時的に中断して、ほかのクリップを移動させたりタイミングに影響を与えたりせずに、クリップを目的の位置に正確に配置できるようにしたい場合は、位置モードを使用できます。位置モードでクリップを移動すると、新しい位置にあるクリップが、移動したクリップで上書きされ、元の位置にはギャップクリップが残されます。ギャップクリップはタイムライン内の空きスペースで、タイミングを保持したり、あとで追加する予定のクリップの場所を確保したりするために使用できます。ギャップクリップは任意の継続時間に調整できます。位置モードで編集するを参照してください。

トラック管理の技術的なオーバーヘッドを排除することで、Final Cut Proはストーリーのリズムとペースに集中できるようにします。Final Cut Proは、「マグネティックタイムライン」によって、静的なグリッドからクリエイティブな判断にリアルタイムで反応するダイナミックな環境へと、タイムラインを変貌させます。そのため、初心者のクリエイターからプロの編集者まで、非常に高速かつ直感的に使えるツールになっています。