iPad用Final Cut Proでプロジェクトを書き出す/共有する
Final Cut Proのビデオは、iCloud Drive、写真ライブラリ、外部ストレージデバイス、またはiPadのローカルストレージに書き出すことができます。また、ソーシャルメディアにビデオを直接共有することもできます。書き出したり共有したりするときは、プロジェクトをビデオファイル(オーディオあり/なし)またはオーディオのみのファイルとして保存できます。プロジェクトから1つのフレームを静止画像として書き出したり、プロジェクト自体(すべてのクリップも含めて、または含めないで)を書き出して、ほかの人がiPad用Final Cut ProまたはMac用Final Cut Proでそれを開いて作業できるようにしたりすることもできます。
ビデオを書き出す/共有する
iPad用Final Cut Proで、以下のいずれかの操作を行います:
「プロジェクト」画面から、左側のプロジェクトリストでプロジェクトを選択し、ビデオプレビューの上にある をタップしてから、「ビデオ」をタップします。
プロジェクトを開いた状態で、ツールバーの をタップし、「ビデオ」をタップします。
ビデオの現在のタイムライン設定(継続時間、解像度、色空間など)が「含める」行の下に表示されます。
「含める」の右にある をタップしてから、オプションをタップして、書き出すビデオにオーディオを含めるかどうかを選択します。
「プリセット」の下で、書き出し先または共有先に最適なオプションをタップします:
デフォルト: 現在のタイムライン設定を使ってビデオを書き出します。YouTubeやVimeoなどのWebプラットフォームに適しています。
高品質: 最適な表示になるように、Apple ProRes 422 HQコーデックを使ってビデオを書き出します。(書き出されるビデオのファイルサイズがほかのプリセットより大きくなります。)
ファイルサイズ縮小: HEVCコーデックを使ってビデオを書き出します。素早くアップロードしたりストレージを効率的に使用したりできます。
ソーシャルプラットフォーム: H.264コーデックを使ってビデオを書き出します。ファイルサイズを小さくして、幅広いデバイスとの互換性を確保することができます。このプリセットはInstagram、Facebook、TikTokなどのソーシャルプラットフォームに最適です。
必要に応じて、以下の詳細設定の任意の項目を変更し、選択したプリセットをカスタマイズします:
「書き出す」をタップして、ビデオがレンダリングされるまで待ちます。
表示される書き出し先と共有先のリストで、以下のいずれかの操作を行います:
ビデオを写真ライブラリに保存する: 「ビデオを保存」をタップします。
ビデオをiCloud DriveまたはiPadに保存する: 「“ファイル”に保存」をタップしてから、サイドバーで「iCloud Drive」または「このiPad内」をタップし、右側でいずれかのフォルダをタップして「保存」をタップします。
「iPadユーザガイド」の「iCloud Driveを設定する」および「iCloud Drive内のファイルやフォルダを共有する」を参照してください。
ビデオを近くのAppleデバイスに送信する: 「AirDrop」をタップしてから、ビデオを送信したいデバイスをタップします。完了したら、「完了」をタップします。
接続したコンピュータまたはストレージデバイスにビデオを保存する: ファイルアプリ を使用してすでにiPadを外部デバイスに接続している場合は、サイドバーでデバイス名をタップし、右側でいずれかのフォルダをタップしてから「保存」をタップします。
注記: サイドバーにデバイスまたはサーバが表示されていない場合は、ファイルAppでそれらを接続する必要があります。「iPadユーザガイド」の「iPadの「ファイル」を使用して外部デバイスまたはサーバに接続する」を参照してください。
ビデオをApp内で共有する: Appのアイコン(「メッセージ」、TikTok、Instagramなど)をタップし、要求された情報(受信者のアドレスなど)を入力してから、添付したビデオを送信または投稿します。(目的のAppのアイコンが見つからない場合は、iPadにAppがインストールされているか確認してください。)
ビデオからオーディオを書き出す/共有する
iPad用Final Cut Proで、以下のいずれかの操作を行います:
「プロジェクト」画面から、左側のリストでプロジェクトを選択し、ビデオプレビューの上にある をタップしてから、「オーディオのみ」をタップします。
プロジェクトを開いた状態で、ツールバーの をタップし、「オーディオのみ」をタップします。
AAC、WAV、またはAIFFのオーディオ圧縮フォーマットをタップします。
「書き出す」をタップします。
書き出し先と共有先のリストで、以下のいずれかの操作を行います:
オーディオファイルをiCloud DriveまたはiPadに保存する: 「“ファイル”に保存」をタップしてから、サイドバーで「iCloud Drive」または「このiPad内」をタップし、右側でいずれかのフォルダをタップして「保存」をタップします。
「iPadユーザガイド」の「iCloud Driveを設定する」および「iCloud Drive内のファイルやフォルダを共有する」を参照してください。
オーディオファイルを近くのAppleデバイスに送信する: 「AirDrop」をタップしてから、ファイルを送信したいデバイスをタップします。完了したら、「完了」をタップします。
接続したコンピュータまたはストレージデバイスにオーディオファイルを保存する: ファイルアプリ を使用してすでにiPadを外部デバイスに接続している場合は、サイドバーでデバイス名をタップし、右側でいずれかのフォルダをタップしてから「保存」をタップします。
注記: サイドバーにデバイスまたはサーバが表示されていない場合は、ファイルAppでそれらを接続する必要があります。「iPadユーザガイド」の「iPadの「ファイル」を使用して外部デバイスまたはサーバに接続する」を参照してください。
オーディオファイルをApp内で共有する: Appのアイコン(「メッセージ」、TikTok、Instagramなど)をタップし、要求された情報(受信者のアドレスなど)を入力してから、添付したオーディオファイルを送信または投稿します。(目的のAppのアイコンが見つからない場合は、iPadにAppがインストールされているか確認してください。)
ビデオから静止画像を書き出す/共有する
iPad用Final Cut Proで、プロジェクトを開きます。
ツールバーの をタップしてから、「現在のフレーム」をタップします。
イメージ圧縮フォーマット(TIFF、PNG、またはJPEG)と色空間を選択して、「書き出す」をタップします。
書き出し先と共有先のリストで、以下のいずれかの操作を行います:
イメージをコピー&ペーストする: 「コピー」をタップしてから、イメージに対応しているiPadOS App(Pagesや「メッセージ」など)を開いてテキストフィールドをタップし、「ペースト」をタップします。
イメージを写真ライブラリに保存する: 「画像を保存」をタップします。
イメージをiCloud DriveまたはiPadに保存する: 「“ファイル”に保存」をタップしてから、サイドバーで「iCloud Drive」または「このiPad内」をタップし、右側でいずれかのフォルダをタップして「保存」をタップします。
「iPadユーザガイド」の「iCloud Driveを設定する」および「iCloud Drive内のファイルやフォルダを共有する」を参照してください。
イメージを近くのAppleデバイスに送信する: 「AirDrop」をタップしてから、イメージを送信したいデバイスをタップします。完了したら、「完了」をタップします。
接続したコンピュータまたはストレージデバイスにイメージを保存する: ファイルアプリ を使用してすでにiPadを外部デバイスに接続している場合は、サイドバーでデバイス名をタップし、右側でいずれかのフォルダをタップしてから「保存」をタップします。
注記: サイドバーにデバイスまたはサーバが表示されていない場合は、ファイルAppでそれらを接続する必要があります。「iPadユーザガイド」の「iPadの「ファイル」を使用して外部デバイスまたはサーバに接続する」を参照してください。
イメージをApp内で共有する: Appのアイコン(「メッセージ」、TikTok、Instagramなど)をタップし、要求された情報(受信者のアドレスなど)を入力してから、添付したイメージを送信または投稿します。(目的のAppのアイコンが見つからない場合は、iPadにAppがインストールされているか確認してください。)
Final Cut Proプロジェクトを書き出す
Final Cut Proプロジェクト全体(すべてのプロジェクトメディアも含めて、または含めないで)を書き出して、同僚が別のiPadのFinal Cut Proや、あなたのMacのFinal Cut Proで作業できるようにすることができます。
iPad用Final Cut Proで、以下のいずれかの操作を行います:
「プロジェクト」画面から、左側のリストでプロジェクトを選択し、ビデオプレビューの上にある をタップしてから、「iPad用Final Cut Proプロジェクト」をタップします。
プロジェクトを開いた状態で、ツールバーの をタップし、「iPad用Final Cut Proプロジェクト」をタップします。
ヒント: ファイルサイズが問題となる場合は、プロジェクトを「プロジェクト」画面から書き出すことをおすすめします。これによって不要なキャッシュファイルが削除され、書き出されるプロジェクトファイルのサイズを最小にすることができます。
プロジェクトに読み込んだビデオクリップ、オーディオクリップ、および静止画像を、(タイムラインに追加していないものも含めて)すべて含めたい場合は、「すべてのメディアを含める」がオンになっていることを確認します。メディアを含めずにオフラインプロジェクトを書き出す場合は、「すべてのメディアを含める」をオフにします。
注記: 「すべてのメディアを含める」オプションは、外部プロジェクトでは使用できません。外部プロジェクトを書き出した場合は、常にメディアが含まれます。
「書き出す」をタップします。
書き出し先と共有先のリストで、以下のいずれかの操作を行います:
プロジェクトをiCloud DriveまたはiPadに保存する: 「“ファイル”に保存」をタップしてから、サイドバーで「iCloud Drive」または「このiPad内」をタップし、右側でいずれかのフォルダをタップして「保存」をタップします。
「iPadユーザガイド」の「iCloud Driveを設定する」および「iCloud Drive内のファイルやフォルダを共有する」を参照してください。
プロジェクトを近くのAppleデバイスに送信する: 「AirDrop」をタップしてから、プロジェクトファイルを送信したいデバイスをタップします。完了したら、「完了」をタップします。
ストレージデバイスまたは接続されたコンピュータにプロジェクトを保存する: ファイルアプリ を使用してすでにiPadを外部デバイスに接続している場合は、「“ファイル”に保存」をタップし、サイドバーでデバイス名をタップして、右側でいずれかのフォルダをタップしてから「保存」をタップします。
サイドバーにデバイスまたはサーバが表示されていない場合は、ファイルAppでそれらを接続する必要があります。「iPadユーザガイド」の「iPadの「ファイル」を使用して外部デバイスまたはサーバに接続する」を参照してください。
注記: 書き出されたプロジェクトを外部プロジェクトとしてiPad用Final Cut Proで開けるようにしたい場合は、「ファイル」で「このiPad内」フォルダに保存するか、接続されたSSDなどの外部ストレージデバイスに保存してください。
プロジェクトとそのメディアが、.fcpprojというファイル名拡張子を持つプロジェクトファイルとして保存されます。Final Cut Proのサブスクリプションに登録しているほかのユーザにプロジェクトファイルを共有できます。そのユーザは、そのファイルを自分のiPadのFinal Cut ProまたはMac用Final Cut Proに読み込むことができます。
Final Cut Proプロジェクトのメディアを書き出す
編集済みのタイムラインを共有することなく、プロジェクトに読み込んだメディア(またはプロカメラモードかライブマルチカムを使用してプロジェクトに録画したメディア)のみを共有できます。
iPad用Final Cut Proで、プロジェクトリスト(「プロジェクト」画面の左側にあります)のプロジェクトを選択します。
ビデオプレビューの上にある をタップし、「すべてのプロジェクトメディア」をタップします。
書き出し先と共有先のリストで、以下のいずれかの操作を行います:
ビデオを写真ライブラリに保存する: 「[本数]本のビデオを保存」をタップします。
注記: この操作では、プロジェクト内のオーディオのみのファイルは書き出されません。
ビデオ、オーディオ、および静止画像メディアをiCloud DriveまたはiPadに保存する: 「“ファイル”に保存」をタップしてから、サイドバーで「iCloud Drive」または「このiPad内」をタップし、右側でいずれかのフォルダをタップして「保存」をタップします。
「iPadユーザガイド」の「iCloud Driveを設定する」および「iCloud Drive内のファイルやフォルダを共有する」を参照してください。
ビデオ、オーディオ、および静止画像メディアを近くのAppleデバイスに送信する: 「AirDrop」をタップしてから、メディアファイルを送信したいデバイスをタップします。完了したら、「完了」をタップします。
接続したコンピュータまたはストレージデバイスに、ビデオ、オーディオ、および静止画像メディアを保存する: ファイルアプリ を使用してすでにiPadを外部デバイスに接続している場合は、サイドバーでデバイス名をタップし、右側でいずれかのフォルダをタップしてから「保存」をタップします。
注記: サイドバーにデバイスまたはサーバが表示されていない場合は、ファイルAppでそれらを接続する必要があります。「iPadユーザガイド」の「iPadの「ファイル」を使用して外部デバイスまたはサーバに接続する」を参照してください。
4K HDRビデオを書き出してApple TV 4Kで再生する
iPad用Final Cut Proから4K HDRビデオを書き出して、Apple TV 4Kで再生することができます。
注記: HDRエフェクトを表示するにはHDR対応のテレビが必要です。
Apple TVユーザガイドのApple TV 4KとMacでホームシェアリングを設定するための指示に従ってください。
「デフォルト」プリセットを使用してiPad用Final Cut Proから4K HDRビデオを書き出し、AirDropを使用してMacに転送します。
MacでTVアプリを開き、上部で「ライブラリ」タブを開いてから、ビデオをメインアプリウインドウにドラッグします。
Apple TV 4Kで、コンピュータアプリ を開き、「ホームビデオ」タブを選択してから、ムービーを選択します。