iPad用Final Cut Proのプロジェクトの概要
Final Cut Proでは、プロジェクトで作業を整理します。プロジェクトにはメディアと1つ以上のタイムラインが含まれます。タイムラインは、メディアを使って作成する編集対象のシーケンスです。プロジェクト内のメディアは同じプロジェクトのすべてのタイムラインで使用できるため、複数バージョンの編集を行ったり、Web用、ソーシャルメディアアプリ用、外国語用のバージョンなど、複数の納品物を作成したりできます。
プロジェクトは、保存場所によって内部または外部のいずれかになります。
注記: プロジェクトを外部の場所に保存するにはiPadOS 17.5以降が必要です。
内部プロジェクト
内部プロジェクトは、iPadのFinal Cut Proアプリ内に保存されます。内部プロジェクトは常にプロジェクトリストに表示されますが、特にアイコンは表示されません。
重要: iPadからFinal Cut Proを削除すると、内部プロジェクトも削除されます。
外部プロジェクト
外部プロジェクトは、Final Cut Proアプリの外部となる、以下の2つのいずれかの場所に保存されます:
ファイルアプリの「このiPad内」フォルダ: 「このiPad内」のトップレベルまたは選択したサブフォルダにプロジェクトを保存します。ファイルアプリに保存されたプロジェクトには、プロジェクトリストで アイコンが表示されます。
外部ストレージデバイス: 外部デバイス(外部ソリッドステートドライブ(SSD)など)にプロジェクトを保存して、アクティブなプロジェクトとメディアのために使用可能なストレージ領域を拡張します。外部デバイスに保存されたプロジェクトには、プロジェクトリストで アイコンが表示されます。プロジェクトが外部デバイスに保存されている場合、外部ドライブの接続を解除し、別のiPadやMacに移動して編集作業を続けることができます。
外部プロジェクトの場合、どちらの種類でも完全なファイルになります(すべてのメディアとタイムラインが含まれます)。内部プロジェクトと異なり、iPadからFinal Cut Proを削除した場合でも、外部プロジェクトは削除されません。外部プロジェクトはFinal Cut Proで名称変更したり複製したりできません。
外部ストレージデバイス上で編集や録画を行うには、以下のものが必要です:
iPadOS 17.5以降
外部SSD(USB-Cケーブル接続、Apple File System(APFS)またはWindowsと互換性のあるExFatフォーマット)
外部SSDをMac用Final Cut Pro、iPad、およびiPhoneで使用する場合は、APFSフォーマットをおすすめします。Macのディスクユーティリティを使用して、APFSフォーマットでドライブをフォーマットすることができます。外部SSDをiPadとiPhoneでのみ使用する場合は、Windowsと互換性のあるExFatフォーマットでかまいません。Appleのサポート記事「Macのディスクユーティリティで利用できるファイルシステムフォーマット」を参照してください。
USB-Cケーブル1本(USB 3.2 Gen 1x1規格またはそれ以上に準拠)(転送速度5 Gbit/s以上)