Mac用Final Cut Proユーザガイド
- ようこそ
- 新機能
-
-
- 用語集
- 著作権
Mac用Final Cut Proでトラッキングの解析方法を変更する
Final Cut Proでは、オブジェクト・トラッキングの計算を行うために2つの解析方法（アルゴリズム）が使用されます。1つの解析方法を選択するか、両者の組み合わせを使用することができます。詳しくは、Mac用Final Cut Proでのオブジェクトトラッキングの動作を参照してください。
重要: モーショントラックの解析方法を変更した場合、新しい方法は、モーショントラックの既存のキーフレームを削除してクリップを再解析するまで有効になりません。
Final Cut Proタイムラインで、トラッキングの解析方法を変更したいクリップを選択します。
「ビデオ」インスペクタを開き、「トラッカー」セクション内の変更したいトラッカーまでスクロールします。
インスペクタで、変更したいトラッカーの「解析方法」ポップアップメニューをクリックし、以下のいずれかを選択します:
自動: 最適な解析方法がFinal Cut Proによって選択されます。
結合: 「機械学習」と「ポイントクラウド」の方法の組み合わせが使用されます。
機械学習: 一般的なオブジェクト（動物、車、顔、木、 家庭用品など）をトラッキングする場合は、このオプションを選択します。このアルゴリズムは、一般的なオブジェクトの多種多様な例であらかじめトレーニングされているため、それらのオブジェクトの認識に優れています。「機械学習」の方法では、トラッキングされるオブジェクトが別のオブジェクトの背後を通過する中程度のオクルージョンも克服できます。例えば、トラッキングされるオブジェクトが数フレームだけ木の背後を通過する場合、「機械学習」の方法では木の反対側でもオブジェクトのトラッキングを継続できます。
ポイントクラウド: ビューアでトラッカーのオンスクリーンコントロールを使って定義した特定のピクセルのセットを正確にトラッキングする必要がある場合は、このオプションを選択します。「ポイントクラウド」は、硬質でやや平ら（カメラの視点から見て）な領域のトラッキングに適しています。「機械学習」の方法を使用していて、モーショントラックにジッタ（認識されたオブジェクトを囲む境界矩形が1つのサイズから別のサイズにジャンプする）が見られる場合は、「ポイントクラウド」の解析方法に切り替えてみてください。ポイントクラウドの境界矩形の方が、急激な変化による影響がはるかに小さくなります。
「ビデオ」インスペクタで、トラッカーの横にある下向き矢印をクリックして、ポップアップメニューから「トラッカーをリセット」を選択します。
モーショントラックの既存のキーフレームが削除されます。詳しくは、Mac用Final Cut Proでオブジェクトトラッキングを調整するを参照してください。
タイムラインでクリップが選択されている状態で、以下のいずれかの操作を行ってクリップを再解析します:
ビューアの左上隅にある「解析」をクリックします。
タイムラインでトラッキングエディタをクリックしてから、「解析」をクリックします。
トラッキングエディタが表示されていない場合は、「クリップ」＞「トラッキングエディタを表示」と選択します（またはOption＋Command＋Tキーを押します）。
選択した方法を使用して解析が実行され、トラックの新しいトラッキングキーフレームがレンダリングされます。