Final Cut Proユーザガイド
- ようこそ
-
- Final Cut Pro 10.5の新機能
- Final Cut Pro 10.4.9の新機能
- Final Cut Pro 10.4.7の新機能
- Final Cut Pro 10.4.6の新機能
- Final Cut Pro 10.4.4の新機能
- Final Cut Pro 10.4.1の新機能
- Final Cut Pro 10.4の新機能
- Final Cut Pro 10.3の新機能
- Final Cut Pro 10.2の新機能
- Final Cut Pro 10.1.2の新機能
- Final Cut Pro 10.1の新機能
- Final Cut Pro 10.0.6の新機能
- Final Cut Pro 10.0.3の新機能
- Final Cut Pro 10.0.1の新機能
-
- 用語集
- 著作権
Final Cut Proのワークフロー
ここではムービーを組み立てるための全体的なプロセスについて説明します。すべての手順を実行する必要はありません。記載されていない手順を実行してもかまいません。このワークフローは必ずしも直線的ではありません。たとえば、編集とエフェクトの追加までを終えてから、プロジェクト用の新しいメディアを追加で読み込むことができます。
手順1: Final Cut Proにメディアを読み込む
Final Cut Proを使用するには、メディア(ビデオ、オーディオ、静止画像)を記録装置からMacまたは外部ストレージデバイスに転送する必要があります。多くの種類のカメラやその他のデバイス、または「写真」やiMovieなどの別のアプリケーションからメディアを読み込むことができます。
手順2: メディアを整理する
Final Cut Proでは、読み込んだメディアが自動的にイベントとして整理されます。イベントには、フォルダと同様に、プロジェクトのほかに数十、数百、数千のビデオクリップ、オーディオクリップ、静止画像を保存できます。Final Cut Proでは、メディアがクリップとして表示されます。クリップはMacまたはストレージデバイス上に保存されているメディアファイルにリンクされます。イベントを作成したり、名前を変更したり、イベント間でクリップを移動したりして、クリップを整理し直すことができます。たとえば、特定のクライアントのために撮影したメディアがすべて含まれるイベントを作成できます。
素材をレビューしながら、クリップに「よく使う項目」や「不採用」のレートを簡単に付けることができます。これらのレートにより、最適な素材を簡単に絞り込むことができます。Final Cut Proには、ほかにもキーワードコレクション、スマートコレクション、ロールなどの便利な整理ツールが用意されています。
手順3: プロジェクトを作成してクリップを追加する
プロジェクトとは、イベントのクリップや、Final Cut Proに付属のメディアコレクション(タイトルやサウンドエフェクトなど)を使って作成するムービーです。ムービーの作成を開始するには、タイムラインにクリップを追加します。編集はすべてプロジェクト内で行います。元のメディアファイルはそのまま残ります(これを非破壊編集と言います)。
手順4: クリップを配置する/編集する
ここで、ムービーがいよいよ形になってきます。ラフカットを組み立てるには、タイムラインでクリップを配置し、トリムします。オーディションを使用して、さまざまなクリップの編集を試すこともできます。カットアウェイショットや、タイトル、バックグラウンドミュージック、サウンドエフェクトをプロジェクトに追加するには、接続されたクリップとストーリーラインを使用します。任意の組み合わせのクリップをグループ化したり、クリップをほかのクリップにネストしたりするには、複合クリップを作成します。たとえば、主なセクションごとに複合クリップを作成することで、複雑なプロジェクトを簡素化できます。
手順5: エフェクトやトランジションを追加する
Final Cut Proに用意されているビデオエフェクトとオーディオエフェクトの豊富なコレクションから、特殊エフェクトを追加できます。ムービーにタイトルやクレジットを付けたり、ビデオトランジションやオーディオトランジションを適用したりできます。クリップの速度設定を調整して、高速または低速のモーションエフェクトを作成することもできます。
さらにプロジェクトに磨きをかけるため、詳細編集でカットやトランジションを微調整したり、ビデオエフェクトやオーディオエフェクトをキーフレームしたり、色を補正したり、モーショングラフィックスを合成したりできます。
手順6: ムービーを共有する
プロジェクトが完成したら、Final Cut ProからWebにムービーを直接公開したり、iPhone、iPad、iPod、またはApple TVに送信したりできます。ディスクを作成して人に渡すこともできます。高度なプロジェクトでは、放送配信、オーディオミキシング、またはポストプロダクションのために個別のビデオファイルやオーディオファイル(メディアステムとも呼ばれます)を書き出すことができます。