
MainStageのES2のベクトルエンベロープのループを設定する
ノートが持続している間、ベクトルエンベロープはワンショットモードで動作します。LFOのモジュレーションと同様に、これを一定の回数だけ、または無限に繰り返すように設定できます。ループ機能を使用することで、繰り返しを実現できます。
ループパラメータと聞くと、サンプルで使用可能なループパラメータのことを思い浮かべるかもしれませんが、これらには大きな違いがあります。ベクトルエンベロープでできるのは、三角領域やプレーナーパッドのポインタを動かす制御信号を生成することだけです。ES2から出力される音声信号がループされるわけではありません。
任意のポイントをループポイントに設定できます。あるノートが適当な時間ホールドされる場合、エンベロープの一部を繰り返す(ループする)ことができます。
繰り返されるのは、サスティンポイントとループポイントで挟まれた時間範囲です。この範囲内にポイントをいくつか設定して、三角領域やプレーナーパッドのポインタの動きを変化させることができます。
MainStageで、以下のいずれかの操作を行います:
「Loop Rate」バーの中央にある緑のインジケータを左右にドラッグします。
値フィールド「as set」内を上下にドラッグします(下の図を参照)。
ベクトルエンベロープのループサイクルの定義済み速度を設定します。ループ速度をホストアプリケーションのテンポと同期させることもできます。

as set: 「Loop Rate」を「as set」に切り替えると、ループサイクルの長さはサスティンポイントとループポイント間の時間の合計になります。「Loop Rate」スライダの下にある「as set」と表示されたフィールドをクリックすると選択できます。
Rhythmic: 「Loop Rate」インジケータをスライダの左側半分にドラッグして律動的な値(「sync」)に設定すると、ループ速度はプロジェクトのテンポに同期するようになります。32小節から64分音符の3連符までの範囲で指定できます。
free: Loop Rateインジケータをスライダの右半分(「free」)にドラッグして、「Loop Rate」を自由に設定することもできます。値は、1秒当たりのサイクル数を示します。
注記: 「Loop Rate」が「as set」ではなく、ループモード(「Forward」、「Backward」、または「Alternate」)が有効な場合、ループポイントとサスティンポイントの間にあるポイントの時間が表示されるほか、「Loop Smooth」の値が、ミリ秒単位ではなくループ継続時間に対する割合で表示されます。