Motionユーザガイド
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- フィルタと色処理について
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フィルタと色処理について
Motionプロジェクトの「色処理」設定(「プロジェクトの情報」インスペクタにあります)によって、フィルタがイメージに影響する方法が変わる場合があります。例えば、プロジェクトの色処理を「Standard Gamut SDR」から「自動」に変更すると、フィルタ(またはブレンドモード)によってはエフェクトの外観が変わることがあります。
また、「色処理」が「自動」に設定されている場合、「HDR白レベル」スライダでSDRエレメント(Motionで作成されたSDRイメージ、テキスト、シェイプなど)を明るく、または暗くすることができます。このスライダはプロジェクト内のHDRメディアには影響しません。ただし、フィルタによっては、HDRイメージまたはクリップに適用されたときに、クリップが「HDR白レベル」スライダに反応する場合があります。これは、一部のフィルタではSDRのカラーがHDRメディアに適用され、そのSDRのカラーがスライダに反応するためです。例えば、カラーウェルのあるフィルタの場合、SDRのカラーがHDRイメージまたはクリップに追加され、それによってHDRメディアのすべてまたは一部が「HDR白レベル」スライダに反応します。
注記: 「カラーバランス」フィルタにはシャドウ、中間色調、ハイライトを調整するカラーウェルが含まれていますが、HDRメディアが「HDR白レベル」スライダに反応することはありません。
以下のイメージでは、「複眼」フィルタ(六角形の境界カラーを選択するカラーウェルが含まれています)が自動プロジェクトのHLGクリップに適用されています。左側のイメージでは、「HDR白レベル」スライダがデフォルト値の75%に設定されています。右側のイメージでは、スライダが100%に上げられています。「HDR白レベル」値を上げると(SDRのカラーが適用されている)境界線が明るくなりますが、HLGクリップには影響しません。
以下のイメージでは、「色合い」フィルタ(色合いのカラーを選択するカラーウェルが含まれています)が自動プロジェクトのHLGクリップに適用されています。左側のイメージでは、「HDR白レベル」スライダがデフォルト値の75%に設定されています。右側のイメージでは、スライダが95%に上げられています。「HDR白レベル」値を上げると、HLGクリップが明るくなります。
注記: 一部のMotionフィルタはSDRでのみ処理されます。「色処理」が「自動」に設定され、SDRのみのフィルタがイメージまたはクリップに適用されている場合、そのイメージはSDRのレベルにトーンマッピングされ、フィルタによって処理されてから、自動的にHDRのレベルに逆トーンマッピングされます。場合によっては、明るいPQクリップ(ピークルミナンスレベルが1,000ニトを超えるクリップ)にフィルタを適用すると、イメージのクリッピングが発生する(またはプロジェクト出力が暗くなる)ことがあります。