Mac上のiMovieでシネマティックモードのビデオクリップを調整する
iPhoneのシネマティックモードでビデオを収録すると、「カメラ」Appは認識した顔、動物、オブジェクトに自動的に焦点ポイントを作成します。収録中にオブジェクトをタップして独自の焦点ポイントを作成することもできます。iMovieでは、「カメラ」Appよって自動的に作成された焦点ポイントは白い点として表示されます。手動で追加したものは、周囲にリングが付いた黄色の点として表示されます。シネマティックモードでの収録について詳しくは、「iPhoneユーザガイド」の「iPhoneのカメラでビデオを撮影する」を参照してください。
macOS Monterey 12以降で写真ライブラリや「読み込む」ウインドウからシネマティックモードのビデオクリップを読み込んだ場合、iMovieを使用してクリップのフィールドの深度を調整したり、焦点ポイントを追加または削除したり、焦点があるオブジェクトまたは領域を変更したりできます。
シネマティックモードの調整を有効にする
シネマティックモードのビデオクリップでフィールドの深度を調整する
Mac上のiMovieアプリケーション で、「フィールドの深度」チェックボックスを選択します。
「フィールドの深度」チェックボックスが表示されない場合は、ビューアの上の「シネマティック」ボタン をクリックします。
スライダをドラッグして、シネマティックエフェクトのフィールドの深度を調整します。
フィールドの深度を浅くするとシネマティックエフェクトが強まり、フィールドの深度を深くするとエフェクトが弱くなります。
シネマティックエディタで焦点ポイントを追加
Mac上のiMovieアプリケーション で、Controlキーを押したままタイムラインのシネマティッククリップをクリックして、ショートカットメニューの「シネマティックエディタを表示」を選択するか、Option+Command+Fを押します。
タイムラインをスクロールして、焦点ポイントを追加したい位置に再生ヘッドが表示されるようにします。
ビューアでは、黄色の括弧が現在焦点が合っている、トラッキングしているオブジェクトを示しています。白い長方形は、現在焦点が合っていない追加の認識されたオブジェクトを示しています。
ビューアでトラッキングしているオブジェクト(顔、人、動物など)をクリックします。
手動(黄色)の焦点ポイントが、クリックしたポイントのシネマティックエディタに追加され、クリックしたオブジェクトに焦点が合わせられます。
トラッキングしているオブジェクトに焦点をロックする
iPhoneのシネマティックモードでビデオを収録すると、「カメラ」Appは、焦点を合わせたいと思われるオブジェクトに自動的に焦点を合わせます。ただし、焦点をトラッキングしているオブジェクトにロックして、クリップ内のオブジェクトが移動しても選択したオブジェクトに焦点が留まるようにすることができます。AFトラッキングロックを使用して、これを行います。
Mac上のiMovieアプリケーション で、Controlキーを押したままタイムラインのシネマティッククリップをクリックして、ショートカットメニューの「シネマティックエディタを表示」を選択するか、Option+Command+Fを押します。
以下のいずれかの操作を行います:
現在焦点が合っているオブジェクトに焦点をロックする: ビューアで、黄色の括弧で囲まれたオブジェクトをクリックします。
現在焦点が合っていないオブジェクトに焦点をロックする: ビューアでオブジェクトをクリックして、黄色の括弧でオブジェクトを囲んでから、オブジェクトをもう一度クリックします。
焦点が合っているオブジェクトを囲む黄色の括弧が黄色の実線のボックスに変わり、AFトラッキングロックがオンになっていることを示します。次の手動の焦点ポイントまたはクリップの終わりまで、焦点はオブジェクトに留まります。
ビデオの任意のポイントに焦点をロックする
トラッキングしているオブジェクトだけでなく、ビデオ内の任意のポイントに焦点をロックできます。これはAFロックと呼ばれます。例えば、ビデオ内の中間距離にある特定の領域(ミドルグラウンドと呼ばれます)に焦点をロックして、背景のぼやけた被写体がミドルグラウンドに移動するときに焦点を合わせてから、カメラの方(フォアグラウンドと呼ばれます)に向かって移動すると、再びぼやけます。
Mac上のiMovieアプリケーション で、Controlキーを押したままタイムラインのシネマティッククリップをクリックして、ショートカットメニューの「シネマティックエディタを表示」を選択するか、Option+Command+Fを押します。
ビューアで、トラッキングしていないオブジェクトや領域をクリックします。
ビューアで、チェックマークの付いた小さな黄色の四角がAFロックがオンになっていることを示しており、シネマティックエディタに手動(黄色)の焦点ポイントが作成されます。次の手動の焦点ポイントまたはクリップの終わりまで、焦点は選択したオブジェクトまたは領域に留まります。
手動(黄色)の焦点ポイントを削除する
Mac上のiMovieアプリケーション で、Controlキーを押したままタイムラインのシネマティッククリップをクリックして、ショートカットメニューの「シネマティックエディタを表示」を選択するか、Option+Command+Fを押します。
シネマティックエディタの黄色の焦点ポイントをクリックして、次に「焦点ポイントを削除」をクリックします。
注記: シネマティッククリップのクリップ速度を変更すると、焦点ポイントを編集できなくなります。ただし、フィールドの深度は変更できます。