HLOOKUP

HLOOKUP関数は、1行目の値を使って列を選び、行番号を使ってその列内の行を選ぶことにより、行の集合から値を返します。

ヒント: どの方向でも使える拡張検索を行うには、XLOOKUPを使用します。

HLOOKUP(検索値, 行範囲, 返す行, 近似一致)

検索値: 検索する値。「検索値」には、任意の値またはREGEX文字列を含めることができます。

行範囲: セルの集合。「行範囲」は、セルの1つの範囲への参照でなければなりません。セルには、任意の値を含むことができます。

返す行: 値を返す行番号を表す数値。「返す行」は、1以上で、指定した範囲の行数以下の数値にする必要があります。

近似一致: 完全一致する必要があるかどうかを指定するモード値（オプション）。

近似一致（TRUE、1、または省略）: 正確に一致するものがない場合、先頭行の値が、検索値以下で最も大きい値の列を選択します。「近似一致」を選択した場合、「検索値」にはワイルドカードを使用できません。

完全一致（FALSEまたは0）: 正確に一致するものがない場合、エラーを返します。「完全一致」を選択した場合、「検索値」にワイルドカードを使用できます。1文字を表す?（疑問符）、複数の文字を表す*（アスタリスク）、後続の文字がワイルドカードとしてではなくその文字自体として一致すべきであることを指定する~（ティルダ）を使用できます。HLOOKUPで「完全一致」を使用する場合、REGEXのみ使用できます。

参考

HLOOKUP関数は、指定した集合の1行目の値と検索値を比較します。完全一致する必要がない場合は、先頭行の値が、検索値以下で最大の列が選択されます。次に、その値がある列の指定した行から値を返します。完全一致する必要がある場合、1行目の値に検索値に一致するものがないときは、エラーを返します。

例
次のような表があるとします:

	A	B	C	D	E
1	0	20	40	60	80
2	A	E	I	O	U
3	vel	elit	dolor	sit	amet
4	1	2	3	4	5

「=HLOOKUP(20, A1:E4, 2)」は「E」を返します。20（「検索値」）と同じ列にある、指定された集合（「セル範囲」）内の2番目の行（「返す行」）の値が「E」であるためです。

「=HLOOKUP(39, A1:E4, 2)」は「E」を返します。指定された値（39）を超えない最近似値である20と同じ列にある、指定された集合の2番目の行の値が「E」であるためです。

「=HLOOKUP("M", A2:E4, 2)」は「dolor」を返します。指定された値（「M」）を超えない最近似値「I」と同じ列で、指定された集合の2番目の行（指定された最初の行が2であるため、これは3行目になります）の値が「dolor」であるためです。

「=HLOOKUP("C", A2:E3, 2)」は「vel」を返します。指定された値（「C」）を超えない最近似値「A」と同じ列で、指定された集合の2番目の行の値が「vel」であるためです。

「=HLOOKUP("blandit", A3:E4, 2)」は5を返します。「blandit」が見つからなかったため、指定された範囲の最後の値である「amet」と同じ列で、指定された集合の2番目の行の値である5になります。

「=HLOOKUP("C", A2:E4, 3, TRUE)」は1を返します。指定された値（「C」）を超えない最近似値である「A」と同じ列で、指定された集合の3番目の行の値が1であるためです。

「=HLOOKUP("C", A2:E4, 3, FALSE)」は、要求された値が見つからなかったというエラーを返します。値「C」が見つからず（完全一致が存在しない）、かつ「完全一致」がFALSEに指定されていたためです。

「=HLOOKUP("C", A2:E4, 4, TRUE)」は無効な参照エラーを返します。指定された集合に4番目の行が存在しない（3つの行しかない）ためです。

「=HLOOKUP(REGEX("^a.*"), A3:E4, 2, FALSE)」は5を返します。A3:E3内で「a」で始まる最初の単語である「amet」と同じ列にある値が5であるためです。

関連項目LOOKUP MATCH VLOOKUP

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数式および関数ヘルプ

HLOOKUP

参考