Motionの「カスタムLUT」フィルタ

イメージにルックアップテーブル（LUT）を適用します。ルックアップテーブル（LUT）は、ピクセル値の数値変換によってイメージの外観を変えることができるデータセットです。

LUTは一般に、ビデオクリップに特定の「外観」を与えるためのスタイル調整に使用されます。単に客観的な露出見本と一致させるだけでなく、色を巧みに混ぜ合わせてプロジェクトのストーリーを昇華させることができます。色を調整することで、視聴者がシーンから受ける印象を変え、プログラムのムードを一変させることができます。

ビデオのポストプロダクションでは、LUTのもう1つの一般的な用途は対数変換です。最近の多くのカメラには、イメージの露出寛容度のFストップを大きくする、対数またはワイドダイナミックレンジ録画オプションが用意されています。あらかじめこのオプションを設定して録画したビデオ素材は、「平面的」な外観になります。LUTを適用すると、Log素材の外観を標準的な放送仕様に変更できます。

このフィルタは、「フィルタ」インスペクタのパラメータコントロールを使って調整します:

LUT: レイヤーまたはグループに適用するLUTを選択します。このポップアップメニューには以下のオプションがあります:
- なし: LUTを適用しません。
- [利用可能なカスタムLUTのリスト]: 「カスタムLUTを選択」コマンド（後述）を使って追加したLUTのリストが表示されます。このリストで選択したLUTが、対象となるレイヤーのクリップまたはイメージに適用されます。
- 最近使った項目: 2つのオプションを含むサブメニューが表示されます:
  - [LUTのリスト]: 最近読み込んだLUTのリストが表示されます。
  - 履歴を消去: 最近読み込んだLUTのリストを消去します（利用可能なカスタムLUTのリストは消去されません）。
- カスタムLUTを選択: 読み込みウインドウを開きます。ここでLUTを選択して読み込むことができます。（ファイル名拡張子が.cubeおよび.mgaの3DLUTファイルを読み込めます。1DLUTはMotionではサポートされません。）
- Finderに表示: 現在のLUTの場所をFinderで表示します。
変換: 選択したLUTの色空間を設定します。このパラメータには次の2つのオプションがあります:
- Input: 選択したLUTの入力色空間をRec. 709、Rec. 2020、Rec. 2020 PQ、またはRec. 2020 HLGに設定します。
- Output: 選択したLUTの出力色空間をRec. 709、Rec. 2020、Rec. 2020 PQ、またはRec. 2020 HLGに設定します。
ミックス: 元のイメージと色補正したイメージをブレンドする割合を設定します。

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