Motionユーザガイド
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- 「ビネット」フィルタ
- 「ウェービースクリーン」フィルタ
- Final Cut Pro向けにフィルタパラメータを公開する
- アルファチャンネルでフィルタを使う
- フィルタのパフォーマンス
- カスタムフィルタを保存する
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- 環境設定とショートカットの概要
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- キーボードショートカットの概要
- ファンクションキーを使う
- 一般的なキーボードショートカット
- 「オーディオ」リストのキーボードショートカット
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- ツールのキーボードショートカット
- 変形ツールのキーボードショートカット
- 「選択/変形」ツールのキーボードショートカット
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- 「ポイントを編集」ツールのキーボードショートカット
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- 「ベジェマスク」ツールのキーボードショートカット
- 「Bスプラインマスク」ツールのキーボードショートカット
- トランスポートコントロールのキーボードショートカット
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- レイヤーのキーボードショートカット
- 「ライブラリ」のキーボードショートカット
- 「メディア」リストのキーボードショートカット
- 「タイムライン」のキーボードショートカット
- キーフレーム設定のキーボードショートカット
- シェイプとマスクのキーボードショートカット
- 3Dのキーボードショートカット
- その他のキーボードショートカット
- Touch Barショートカット
- 素材を別のコンピュータに移動する
- GPUを操作する
- 用語集
- 著作権
用語集
- HDR10
全米民生技術協会(CTS)が定めた、広くサポートされているHDRメディアプロファイルです。Ultra HD Blu-rayで使用され、ほとんどのビデオ・ストリーミング・サービスが対応しています。
- HLG(ハイブリッドログガンマ)
ハイダイナミックレンジ(HDR)ビデオのITU-R Rec. 2100規格でサポートされる2つのシステムの1つです。HLG伝達関数はイメージの信号レベルをシーンの相対輝度レベルに関連付けるため、メタデータがなくても標準ダイナミックレンジ(SDR)ディスプレイと互換性があります。HLGはBBCおよびNHKの放送ネットワークによって開発されました。
- MOV
Appleが開発したQuickTimeムービーのファイル形式です。このデジタル・メディア・コンテナ形式は、MPEG-4(MP4)形式の基盤となっています。
- PQ(Perceptual Quantizer)
イメージ信号値をディスプレイよって生成される絶対輝度レベルに関連付けるハイダイナミックレンジ(HDR)伝達関数です。PQ は SMPTE ST 2084 で標準化されていて、HDR ビデオの ITU-R Rec. 2100 規格でサポートされる 2 つの伝達関数の 1 つです。PQ は HDR10、HDR10+、Dolby Vision などのフォーマットで使用されます。
- USDZ
PixarのUniversal Scene Description(USD)フレームワークを基にPixarとAppleが開発した3Dファイルフォーマット。 素材は単一のzipアーカイブにレンダリングされますが、このファイルフォーマットはUSDフォーマットの無圧縮で暗号化されないzipアーカイブです。 USDZは3Dの拡張現実(AR)コンテンツを作成して簡単に共有できるように開発されました。
- アスペクト比
フィルムまたはビデオフレームのスクリーン上の横と縦の比率。HD(高精細度)ビデオのアスペクト比は16:9です。
- アルファチャンネル
通常のビデオクリップおよびイメージファイルには 3 チャンネルのカラー情報、つまり赤、緑、青があります。多くのビデオとイメージファイルの形式は、アルファチャンネルもサポートしています。このチャンネルには、透明の領域を定義する情報が含まれています。アルファチャンネルとは、グレイスケールチャンネルで、白は 100 パーセントの不透明度(元の色情報のまま)の領域を、グレイは半透明な領域を、黒は 0 パーセントの不透明度(透明)の領域を示します。
QuickTime ムービーやイメージファイルをプロジェクトに読み込むと、そこに含まれているアルファチャンネルが「Motion」によってただちに認識されます。アルファチャンネルを使用して、そのオブジェクトをキャンバス内のほかのオブジェクトに対して合成します。
- インスペクタ
Motionウインドウの左側にある、プロジェクト内の選択したオブジェクト(イメージ、ビデオクリップ、またはエフェクト)のパラメータを調整するためのパネル。
- ウォーターマーク
イメージまたはビデオクリップ上に表示され、それらが著作権で保護されていることを示すグラフィックまたはテキストオーバーレイ。著作権保有者の明示的な許可なくイメージまたはメディアが使用されるのを避けるために使用します。
- キャンバス
Motionの視覚的なワークスペース。ここで、プロジェクト内のオブジェクトを並べ替えたり、オンスクリーンコントロールを使ってオブジェクトのパラメータを調整したり、プロジェクトを再生したりできます。キャンバスに表示されているものは、プロジェクトを共有するときにそのまま書き出されます。
- キャンバスツールバー
Motionウインドウの中央(キャンバスの下、タイミングツールバーの上)にある、キャンバス内のオブジェクトを操作するための1列のツール。 キャンバスツールバーの左側にあるツールでは、キャンバスにあるオブジェクトを2Dまたは3D空間内で変形したり、キャンバスの表示をズームまたはパンしたりできます。 キャンバスツールバーの中央にあるツールでは、シェイプ、ペイントストローク、テキスト、マスクを作成できます。
- クリッピング
デジタルビデオでは、イメージの色域が、色空間で表現できる最小または最大レベルを超えた状態を指します。たとえば、Rec. 2020のソースイメージをRec. 709に変換する場合、変換先の色空間(Rec. 709)の方が狭いため、イメージのオリジナルの色空間(Rec. 2020)の細部を再現できず、イメージに「クリッピング」が発生する(オリジナルと比べて色が薄くなったり、露出オーバーまたはアンダーになる)ことがあります2020)で表示されます。クリッピングは、イメージのどのカラーチャンネルでも発生する可能性があります。
デジタルオーディオでは、クリッピングは、再生または録音中に信号が最大サンプル値の0 dBFSを超えることを指します。この場合、オーディオが歪みます。
- クロマ
イメージに含まれる色の情報。色そのものを表すヒューと、色の強度を表すサチュレーションとで構成されます。
- コーデック
圧縮プログラム(compressor)/解凍プログラム(decompressor)またはエンコード(encode)/デコード(decode)の略。ビデオまたはオーディオを現在の形式から、デジタル圧縮された別の形式に変換するときに使用するソフトウェアコンポーネント。QuickTimeのビデオコーデックとしては、Apple ProResおよびH.264が一般的です。
- タイミングツールバー
キャンバスツールバーのすぐ下にある、プロジェクトを再生したり(トランスポートコントロール)、キーフレームを記録したり、オーディオをミュートしたり、再生をループしたり、タイミングパネルでの要素の表示/非表示を切り替えたりするためのコントロール。
- タイミングパネル
Motionウインドウの下部にあるパネル。プロジェクトのコンテンツの時間コンポーネントを表示して変更することができます。 タイミングパネルには、「ビデオタイムライン」、「オーディオタイムライン」、または「キーフレームエディタ」を(それぞれ単独で、または結合して)表示できます。
- ツールバー
Motionウインドウの上部にある、メディアを読み込んだり、プロジェクトにエフェクトやその他のオブジェクトを追加したり、インターフェイスのコンポーネントを表示したり、完成したプロジェクトを書き出したりするためのコントロール。
- トーンマッピング
ハイダイナミックレンジ(HDR)イメージの広範囲にわたるルミナンス値を、標準ダイナミックレンジ(SDR)のディスプレイで表示できる狭い範囲のブライトネス値に制限する技術です。
- トランスコード
メディアファイルを別の形式に変換する/メディアファイルの特性を変更するには: すべてのメディアファイルに特定の形式が使われます。たとえば、ビデオ形式にはApple ProRes、H.264、HDV、MPEG-4などがあります。ビデオファイルには、このほかに、ビデオのフレームサイズとフレームレート、データレート、オーディオ・サンプル・レートなど、さまざまな特性が設定されます。Motionと連携するAppleアプリケーションCompressorを使うと、メディアファイルをすばやく簡単にトランスコードできます。
- トランスポートコントロール
タイミングツールバー(キャンバスツールバーの下)にある、プロジェクトを再生するためのコントロール。
- ハイダイナミックレンジ(HDR)
従来の標準ダイナミックレンジ(SDR)イメージのルミナンス値(明るさのレベル)を超える、イメージのルミナンス値の範囲を指します。たとえば、HDR PQ標準では、14ストップ以上のダイナミックレンジで最大10,000ニト(カンデラ毎平方メートル)のルミナンス値を表現できるため、色遷移がより自然になり、暗い部分と明るい部分のどちらもよりきめ細かく表示されます。
- プロジェクトパネル
3つのリストがあるパネル。各リストからプロジェクトの異なる側面にアクセスできます。「レイヤー」リストには、プロジェクト内のオブジェクト(グループ、レイヤー、カメラ、ライト、ビヘイビア、フィルタなど)の重ね順序が表示されます。「メディア」リストには、プロジェクトに読み込まれたすべての静止画像ファイルとビデオファイルが表示されます。「オーディオ」リストには、プロジェクトに読み込まれたすべてのオーディオファイルが表示されます(オーディオファイルごとに音量などの基本的なオーディオパラメータを調整できます)。
- プロジェクトブラウザ
新規プロジェクトを作成するか、既存のプロジェクトを開いたときに表示されるウインドウ。 プロジェクトブラウザでは、プリセットのプロジェクトタイプのリストから選んだり、カスタムのプロジェクト情報(解像度、フレームレート、継続時間)を設定したりできます。
- ほとんどのファイルでは、「2020
ITU-R Recommendation BT.2020 の略。標準ダイナミックレンジと広色域をサポートする、UHDTV(超高精細度テレビ)用に定められた色空間です。
- ほとんどのファイルでは、「2100
Rec. 2020原色とPQ伝達関数またはHLG伝達関数を使用するWide Gamut HDR規格です。
- ほとんどのファイルでは、「709
ITU-R Recommendation BT.709の略。HD(高精細度)テレビの放送用標準色空間。
- マーカー
「タイムライン」内で特定のフレームを識別するための視覚参照ポイント。マーカーを使って、さまざまなオブジェクトを時間上の特定の点に揃えたり、シーケンス内の特定の時点に素早く移動したり、プロジェクトの特定の領域についてのコメントを追加したりできます。マーカーにはいくつかの種類があります:
プロジェクトマーカーは「タイムライン」のルーラの特定のフレームまたはタイムコード値に固定されます。
オブジェクトマーカーは「タイムライン」でオブジェクト(またはクリップ)に添付されます。
テンプレートマーカーは、Final Cut Pro Xに書き出すテンプレートのタイミングを制御します。
- ライブラリ
Motionウインドウの左側にある、内蔵のフィルタエフェクト、コンテンツ、プリセット、ビヘイビア、その他の要素をプロジェクトに追加するためのパネル。
- ルミナンス
ライトの強度を測る客観的な基準。人間の視覚のスペクトル感度によって重み付けされた強度に相当します。ルミナンスはカンデラ毎平方メートル(cd/m2)という単位(多くの場合ニトと呼ばれます)で計測されます。
- 出力先
Motionからプロジェクトを共有するために使用できる、あらかじめ構成された一連の書き出し設定。出力先を使うことで、プロジェクトを簡単にムービー、イメージシーケンス、単一フレームとして書き出したり、Compressorアプリケーションを使って書き出したりできます。Motionには設定済みのさまざまな出力先が用意されており、出力先を変更したり、新しい出力先を作成したりすることもできます。出力先の追加および変更は、Motion環境設定の「出力先」パネルで行います。
- 標準ダイナミックレンジ(SDR)
イメージ内のルミナンス(明るさ)およびカラー値を処理するための従来の手法です。20 世紀半ばに開発された手法で、公称最大輝度は 100 ニト(カンデラ毎平方メートル)、ダイナミックレンジは 6 ~ 10 ストップです。一部の新しいイメージ処理装置では、はるかに広い明るさレベルの範囲を表すハイダイナミックレンジ(HDR)イメージを表示できます。
- 浮動小数点
コンピュータでの計算において、小数点で区切られた一連の数字で実数(整数または小数)を表す定型表現。 表現される数に応じて、小数点の位置が有効数字に対して左右に移動(浮動)します。 浮動小数点数では、限られたビット数で非常に大きい数と非常に小さい数の両方を表現できます。 Motionでは、大きい桁数でも小さい桁数でも値(色など)を素早く正確に計算するために、浮動小数点数(浮動小数と呼ばれることもあります)を使用します。
- ルミナンス
イメージの明るさを示す数値です。ルミナンスチャンネルはイメージまたはクリップ全体の明るさの範囲を示すグレイスケールイメージです。