Final Cut Pro 10.4.7
「Final Cut Pro」のMatch EQの概要
Match EQでは、特定のオーディオファイルの平均的な周波数スペクトルを分析し、テンプレートとして保存できます。このテンプレートを別のオーディオ信号に適用してオリジナルファイルのスペクトルとマッチさせることができます。これはフィンガープリントEQとも呼ばれ、ある音の特徴が別の信号に適用されます。
Match EQを使用すると、アルバムに収録する複数の曲の音質や全体的なサウンドを音響的にマッチさせたり、録音したソースの特色を自分のプロジェクトに取り入れたりできます。
Match EQは、オーディオファイル、チャンネルストリップの入力信号、テンプレートなどのオーディオ信号の周波数スペクトルを分析して学習するイコライザです。Match EQはソースファイル(テンプレート)と現在の素材(プロジェクト全体でも、プロジェクト内の個々のチャンネルストリップでもかまいません)の平均周波数スペクトルを分析します。そしてこれら2つのスペクトルをマッチさせて、フィルタカーブを作成します。このフィルタカーブによって、現在の素材の周波数応答をテンプレートの周波数応答とマッチさせます。フィルタカーブを適用する前に、いくつかの周波数をブースト/カットしたり、カーブを反転したりして、修正を加えることができます。
アナライザによって、ソースファイルの周波数スペクトルと、これによって生成されるカーブを比べて見ることができるので、スペクトル範囲内の特定の場所を手動で簡単に修正できます。
注記: Match EQは2つのオーディオ信号の周波数カーブを音響的にマッチさせますが、2つの信号間のダイナミクス上の違いはマッチさせません。
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