Compressorの「MP3」プリセット
Compressorに内蔵の「MP3」プリセットと「MP3(オーディオポッドキャスト用)」プリセットでは、「MP3」トランスコードフォーマットが使われています。このフォーマットでは、デジタル・オーディオ・プレーヤーでよく使われるMP3ファイルにエンコードされます。「MP3」トランスコードフォーマットを使ったカスタムプリセットを作成することもできます。
注記: 「MP3」トランスコードフォーマットを使ったカスタムプリセットを作成することができます。
このトランスコードフォーマットを使用する内蔵およびカスタムプリセットのプロパティは、「一般」インスペクタと「オーディオ」インスペクタ(後述)にあります。
プリセットの概要
インスペクタの一番上のセクションには、Compressorで使用されるプリセット名およびトランスコードフォーマット、出力ファイルの予想サイズ、およびオーディオのプロパティの概要が表示されます。ジョブにプリセットを追加するか、プリセットのプロパティを変更すると、この概要は自動的にアップデートされます。
一般のプロパティ
名前: プリセットの名前が表示されます。
説明: プリセットの説明が表示されます。
拡張子: 出力ファイルの拡張子(.mp3)が表示されます。
セグメンテーションの書き出しを許可: オーディオファイルのみを出力するプリセットでは、ジョブのセグメント化はできません。
デフォルトの場所: ポップアップメニューから、トランスコードしたファイルのデフォルトの保存先を選択します。
リタイミング
トランスコード処理時にフレームレートの調整に使用する処理アルゴリズムを設定します。以下のいずれかのオプションを選択します:
以下のパーセントのソースを使用: 出力クリップの速度をソースクリップの速度のパーセント値で変更します。パーセント値フィールドに値を入力するか、横のポップアップメニュー(下向き矢印)からプリセット値を選択します。
設定: クリップの継続時間を設定します。フィールドに継続時間をタイムコードで入力するか、矢印をクリックして時間を増減します。
詳しくは、Compressorを使ってビデオおよびオーディオをリタイミングするを参照してください。
オーディオのプロパティ
チャンネルレイアウト: このポップアップメニューを使って、オーディオ・チャンネル・レイアウトを設定します。Compressorのオーディオ・チャンネル・レイアウトを参照してください。
サンプルレート: このポップアップメニューを使って、音楽の波形(サンプル)をデジタルデータとして取り込む1秒当たりの回数を設定します。サンプルレートが大きいとオーディオ品質は高くなりますが、ファイルサイズは大きくなります。
サンプルサイズ: このポップアップメニューを使って、オーディオ信号のサンプルサイズを手動で設定します。
ビットレート: このスライダを使って、オーディオファイルの配信に必要な1秒当たりのキロビット数(kbps)を設定します。レートを高くするほど、オーディオファイルの品質が高くなります。
可変ビットレートのエンコードを使う: このチェックボックスを選択すると、音楽の複雑度に応じて音楽の記録に使われるビット数が変わります。可変ビットレートでエンコードすると、出力ファイルのサイズを小さくすることができます。
ジョイントステレオ: このチェックボックスを選択すると、一方のチャンネルに両チャンネルで共通の情報が含まれ、もう一方のチャンネルに固有の情報が含まれます。160 kbps以下のビットレートの場合、このプリセットによって変換後のオーディオの音質を改善できます。
スマートエンコード調整: このチェックボックスを選択すると、ソースファイルとプリセットのエンコードプロパティを解析することによって、出力ファイルの品質が最大限に高められます。
10Hz未満の周波数をフィルタリング: このチェックボックスを選択すると、ソースファイルから不可聴周波数が取り除かれます。これによって、品質低下を聞き取れない程度に抑えながら、より小さく効率的なファイルを出力できます。
オーディオエフェクト
Compressorで使用できるオーディオエフェクト、およびオーディオエフェクトをプリセットに追加する方法については、Compressorでエフェクトを追加する/削除するを参照してください。
このガイドをダウンロードする: PDF