Compressorを使ってIMFパッケージと補足IMFパッケージを構築する
Compressorを使ってシンプルなInteroperable Master Format(IMF)パッケージまたは補足IMFパッケージを作成、構成、および構築するには、多くの手順が必要です。始める前に、ビデオファイルやオーディオファイルなど必要なコンポーネントがすべて揃っていることと、各コンポーネントがパッケージへの追加に適したフォーマットであることを確認します。オーディオコンテンツやビデオコンテンツを含むビデオ、または別々のオーディオファイルとビデオファイルを参照するビデオを使って、IMFパッケージを作成できます。また、パッケージに含まれているほかのメディアを参照するコンポジションプレイリスト(CPL)を読み込むこともできます。
ビデオファイルからIMFパッケージを作成する
Compressorで「ファイル」>「新規IMFパッケージ」と選択します。
バッチ領域にIMFパッケージ・ジョブが表示されます。(バッチ領域には一度に1つのIMFパッケージ・ジョブのみを表示できます。)
パッケージにビデオを追加するには、以下のいずれかの操作を行います:
Finderから「ビデオ」行にビデオファイルをドラッグします。
「ビデオ」行の右側にある「設定」をクリックし、表示されるダイアログでビデオファイルを選択して、「開く」をクリックします。
選択されたビデオファイルが含まれる出力行がジョブに追加されます。
注記: パッケージを作成したあと、ビデオ要素をパッケージから削除することはできません。既存のパッケージからいずれかのビデオ要素を削除したい場合は、新規パッケージを最初から作成する必要があります。
ビデオプロパティまたはオーディオプロパティを変更するには、バッチ領域でビデオまたはオーディオを選択し、「ビデオ」インスペクタまたは「オーディオ」インスペクタを開いてから、プロパティの値を調整します。
4K(4096 × 2160ピクセル)までのフレームサイズを選択できます。使用可能なビデオプロパティとオーディオプロパティについて詳しくは、Compressorでのフォーマットとプリセットを参照してください。
パッケージにオーディオを追加するには、以下のいずれかの操作を行います:
Finderから「オーディオ」行にオーディオファイルをドラッグします。
「オーディオ」行の右側にある「設定」をクリックし、表示されるダイアログでオーディオファイルを選択して、「開く」をクリックします。
選択されたオーディオファイルが含まれる出力行がジョブに追加されます。
パッケージからオーディオ要素を削除するには、「オーディオ」行の右側にある「削除」をクリックします。
オーディオプロパティを変更するには、バッチ領域でオーディオを選択し、「ジョブ」インスペクタまたは「オーディオ」インスペクタを開いてから、プロパティの値を調整します。
重要: 有効なIMFパッケージを作成するには、「ジョブ」インスペクタでオーディオの言語を選択します。
CPLを使って元または補足IMFパッケージから新しいIMFパッケージを作成する
Compressorで「ファイル」>「新規IMFパッケージ」と選択します。
バッチ領域にIMFパッケージ・ジョブが表示されます。(バッチ領域には一度に1つのIMFパッケージ・ジョブのみを表示できます。)
元または補足IMFパッケージを新しいIMFパッケージに追加するには、以下のいずれかの操作を行います:
Finderから「ビデオ」行に補足CPLファイルをドラッグします。
「ビデオ」行の右側にある「設定」をクリックし、表示されるダイアログでCPLファイルを選択して、「開く」をクリックします。
補足IMFパッケージからCPLを読み込む場合、元のIMFパッケージへのリンクがないこと、および元のパッケージを選択する必要があることを説明するダイアログが表示されます。そのダイアログを閉じてから表示された「開く」ダイアログから元のIMFパッケージを選択し、「開く」をクリックします。
選択されたファイルが含まれる出力行がジョブに追加されます。CPLに複数のオーディオファイルが含まれる場合、Compressorは、オーディオファイルごとに個別のトラックを作成します。
注記: パッケージを作成したあと、ビデオ要素をパッケージから削除することはできません。また、追加した補足IMFパッケージに対して元のIMFパッケージを選択する必要があります。そうしないと、元のパッケージを選択するよう指示するダイアログが再度表示されます。元のIMFパッケージが見つからない場合は、最初から新規に作成する必要があります。
CPLを読み込むと、デフォルトでは「ジョブ」インスペクタの「IMF補足」プロパティで、すべての補足オーディオトラックが「元のパッケージへのリンク」に設定されます。つまり、元のオーディオファイルへの参照がIMFパッケージに書き出されます。この結果、IMFパッケージのサイズは小さくなりますが、書き出されたファイルのオーディオファイルプロパティは調整できません。オーディオプロパティを変更するには、「ジョブ」インスペクタの「IMF補足」プロパティで「元のパッケージのコピー」をクリックします。
ビデオプロパティまたはオーディオプロパティを変更するには、バッチ領域でビデオまたはオーディオを選択し、「ビデオ」インスペクタまたは「オーディオ」インスペクタを開いてから、プロパティの値を調整します。
4K(4096 × 2160ピクセル)までのフレームサイズを選択できます。使用可能なビデオプロパティとオーディオプロパティについて詳しくは、Compressorでのフォーマットとプリセットを参照してください。
パッケージにオーディオファイルを追加するには、以下のいずれかの操作を行います:
Finderから「オーディオ」行にオーディオファイルをドラッグします。
「オーディオ」行の右側にある「設定」をクリックし、表示されるダイアログでオーディオファイルを選択して、「開く」をクリックします。
選択されたオーディオファイルが含まれる出力行がジョブに追加されます。
パッケージからオーディオ要素を削除するには、「オーディオ」行の右側にある「削除」をクリックします。
オーディオプロパティを変更するには、バッチ領域でオーディオを選択し、「ジョブ」インスペクタまたは「オーディオ」インスペクタを開いてから、プロパティの値を調整します。
重要: 有効なIMFパッケージを作成するには、「ジョブ」インスペクタでオーディオの言語を選択します。
IMFパッケージまたは補足IMFパッケージを構成する
IMFパッケージを作成してメディアを追加したあと、「インスペクタ」で制作物を識別するためのデータを追加する必要があります。
Compressorのバッチ領域で、「IMFパッケージ」項目の上部のバーをクリックします。
「IMFパッケージ」インスペクタが表示されます。インスペクタが表示されない場合は、Compressorウインドウの右上隅にある「インスペクタ」ボタン をクリックします。)
「IMFパッケージ」インスペクタで、「名前」フィールドにバッチの名前を入力します。
注記: この名前は、Compressor内の「アクティブ」ビューまたは「完了」ビューでジョブを識別するためにのみ使われます。
インスペクタの「パッケージのプロパティ」セクションで、パッケージの名前を入力します。
パッケージのタイトルおよびコンテンツの製作者を入力します。
「選択」をクリックし、パッケージを保存したいコンピュータ上の場所を選択します。
ジョブを続けるには、場所を選択する必要があります。
ジョブのセグメント化をオンにするには、「ジョブのセグメント化を許可」チェックボックスを選択します。
IMFパッケージまたは補足IMFパッケージを構築する
パッケージが適切に読み込まれ、構成されたら、パッケージを構築できます。
Compressorのバッチ領域で、「バッチを開始」ボタンをクリックします。
補足ファイルを含むIMFパッケージをトランスコードするときに「元のパッケージへのリンク」プロパティを選択した場合、Compressorによりその「IMF補足」プロパティの指定に従って補足ファイルの参照とコピーの両方を含む補足IMFパッケージが作成されます。補足IMFパッケージには「元のパッケージのコピー」が指定されている補足ファイルだけが含まれます。ただし、補足IMFパッケージ用に作成されたCPLファイルには、参照ファイルおよび補足ファイルがすべて記載されています。