Apple Business Managerでユーザ名の競合に関する通知を受け取る
Apple Business Managerでは、特定のユーザに対して新しいユーザ名情報を作成するよう通知する必要がある場合に備えて、Federated Authenticationのユーザ名の競合に関する通知を受け取ることができます。ドメインが正常に認証および連携されると、Appleは既存のApple IDをすべて検索し、その特定のドメイン名を使用しているApple IDを探します。見つかった場合は、Apple Business Managerを使用して、そのユーザ(および、そのユーザのiCloudアカウントに接続されているすべてのデバイス)に対して、Apple IDのユーザ名をあなたの組織で使用できるようにアップデートする必要があることを通知できます。ユーザ名がアップデートされるものの、ユーザはパスワードを変更する必要はありません。また、購入済みアイテムやデータはすべてアカウントに残ります。
たとえば、お客様の組織が数年前に@theacmeinc.comというドメインを登録し、すべてのユーザのメールアドレスを設定したとします。Eliza Blockさんは、自分に割り当てられたメールアドレス(eblock@theacmeinc.com)を個人用Apple IDに使用することにしました。
Elizaさんは、theacmeinc.comを登録した組織ではもう働いていませんが、まだそのドメイン名の個人用Apple IDを持っています。ドメイン名@theacmeinc.comにFederated Authenticationを設定しているので、Elizaさんは自分の個人用Apple IDのユーザ名を変更する必要があります。ユーザ名が変更されると、必要に応じて、eblock@theacmeinc.comという管理対象Apple IDを作成できるようになります。
AppleによるApple IDが競合しているユーザへの通知方法
Appleは、あなたが登録したドメイン名をApple IDに含むユーザを識別します。これらのユーザには、自分の個人用Apple IDを変更する必要があることを知らせるメールメッセージと通知が送信されます。個人用Apple IDを変更しない場合は、通知とメールメッセージが繰り返し送信され、60日後に最終メールメッセージが届きます。60日が経過すると、ユーザの個人用Apple IDは一時的なユーザ名に自動的に変更され、元のユーザ名がリリースされて、あなたの所属組織で使用できるようになります。
Federated Authenticationのユーザ名の競合に関する通知を受け取る
Apple Business Managerで、管理者またはユーザマネージャの役割を持つユーザでサインインします。
サイドバーで「アクティビティ」を選択し、「X個の競合が見つかりました」という名前のアクティビティがないか探します(「X」は競合の個数を表します)。
該当するアクティビティを選択し、それらのApple IDが使用しているドメインを確認します。
「環境設定」を選択して、「環境設定」の「アカウント」セクションに移動し、「ドメイン」の横の「編集」を選択します。
競合のあるドメインを探し、「X個のユーザ名の競合」を選択します(「X」は競合の個数を表します)。
警告: 通知を送信すると、連携しているドメインのすべてのユーザが影響を受けることに注意してください。連携プロセスを開始する前に、IT管理者に確認するようにしてください。
「続ける」を選択し、「通知を送信」を選択してから「OK」を選択します。
メールメッセージ(およびユーザのiCloudアカウントに関連付けられているすべてのデバイスへの通知)が送信され、ユーザ名の競合がある各ユーザに対して、個人用Apple IDを変更する必要があることが通知されます。この通知は、すぐに届く場合もあれば、少し時間がかかる場合もあります。
Apple Business Managerの「アクティビティ」セクションでは、ユーザ名が競合しているユーザにメールメッセージを送信するプロセスは確認できるものの、それらのユーザの実際の個人用Apple IDを確認することはできません。