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macOS Server の Xsan のネットワーク要件
Fibre Channel ファブリック
コントローラおよびクライアントが Ethernet 経由で交換するファイルシステムのメタデータとは異なり、Xsan SAN のファイル内容は、Fibre Channel 接続経由で転送されます(コントローラがアクセスするボリューム上のメタデータも同様です)。コンピュータ、ストレージデバイス、およびスイッチは、Fibre Channel ケーブルで接続されて Fibre Channel ファブリックを形成します。接続を設定するには、以下が必要です:
各クライアントおよびコントローラコンピュータ用の Apple Fibre Channel カードまたはその他の Fibre Channel アダプタ
サポートされている Fibre Channel スイッチ
コンピュータおよびストレージデバイスをスイッチに接続して Fibre Channel ファブリックを形成するための Fibre Channel ケーブル
Fibre Channel カードまたはアダプタ:SAN に接続する各 Mac で、Apple Fibre Channel PCI カードを取り付けるか、互換性のあるポートに Fibre Channel アダプタを接続します。
Fibre Channel スイッチ:Brocade 社、Cisco 社、および QLogic 社の Fibre Channel スイッチは、Xsan、および Apple Fibre Channel PCI、PCI-X、PCI-E の各カードでテスト済みです。
ファブリックの構成:Fibre Channel ネットワークのコンピュータ、ストレージデバイス、およびスイッチを接続して、Fibre Channel ファブリックを形成する必要があります。ファブリックでは、Fibre Channel ケーブルでノードのポートを接続します(F または N ポート)。ファブリックの設定について詳しくは、Fibre Channel スイッチに付属のマニュアルを参照してください。
Distributed LAN Client(DLC)
SAN 上のコンピュータは、1GB Ethernet ネットワークに接続され、macOS 10.13 以降が搭載されている必要があります。各コンピュータ用の DLC デバイスは StorNext から購入できます。
Ethernet TCP/IP ネットワーク
SAN 上のコンピュータは、Ethernet ネットワークに接続されている必要があります。Xsan コントローラおよびクライアントは、Fibre Channel ネットワークではなく、このネットワークを使用してファイルシステムのメタデータを交換します。
IP アドレス:クライアントおよびメタデータ・コントローラ・コンピュータには、Ethernet ネットワーク接続用に静的(固定)IP アドレスが必要です。パブリックイントラネットおよびインターネットの接続には、各コンピュータの静的 IP アドレス、サブネットマスク、ルーターアドレス、および DNS サーバアドレスを手動で入力するか、これらの情報を提供するように DHCP サーバを構成できます。
DHCP を使用する:DHCP サーバから IP アドレスが提供されるようにしたい場合は、各 SAN コンピュータに常に同じ静的 IP アドレスが割り当てられるようにする必要があります。DHCP を使用して SAN 装置に動的 IP アドレスを割り当てないでください。
プライベートアドレス:SAN メタデータネットワークでは、SAN コンピュータは、静的なプライベート(ルーティングできない)IP アドレスが必要です(SAN メタデータ用に個別のプライベート Ethernet ネットワークを設定できない場合は不要です)。
ディレクトリサービス
Apple Xsan を使用するには、複数のメタデータコントローラ(MDC)で構成される Open Directory インフラストラクチャが必要です。アクティベートされる最初のメタデータコントローラが Open Directory マスターになります。その他のすべてのコントローラは Open Directory レプリカである必要があります。SAN が作成される前に Open Directory サービスをアクティブにしていた場合は、まず Open Directory の手順を使って Open Directory マスター(ユーザとグループを管理していた SAN の Xsan 2 または 3 のプライマリ MDC)をアップグレードおよびアクティベートする必要があります。
ディレクトリは、ユーザおよびグループのアクセス権を管理して SAN 上のファイルおよびフォルダへのアクセスを制御するためにも使用されます。一元化されたディレクトリサービスでは、SAN のユーザおよびグループを 1 つのコンピュータから管理できるため、SAN クライアントおよびメタデータコントローラを 1 台ずつ回って根気よく構成する必要はありません。
Active Directory などの別のタイプのディレクトリサービスを使用している場合は、初期設定後に「システム環境設定」の「ユーザとグループ」パネルを使用して、ユーザアカウントおよびグループアカウントがそのディレクトリサービスに接続するように SAN の各 Mac を構成します。
SAN に既存のディレクトリサービスへのアクセス権がない場合は、サーバ設定アシスタントにより、初期メタデータコントローラ上に Open Directory マスターサーバが作成されます。
Open Directory マスターでは、LDAP ディレクトリ、Kerberos を使用したシングルサインオンのユーザ認証、および共通の認証方式を使用したパスワード検証を利用できます。レプリカにより、応答性が向上し、Open Directory サービスの自動フェイルオーバーが提供されます。
注記:「Final Cut」など、SAN クライアントコンピュータで実行する一部のアプリケーションは、ネットワーク・ホーム・フォルダではなくローカル・ホーム・フォルダを使用した方がパフォーマンスが向上します。「Server」で管理するユーザアカウントには、ローカル・ホーム・フォルダが設定されます。