
Appleシリコン搭載Macのブートモード
Appleシリコン搭載Macには、以下で説明するブートモードがあります。
| モード | キーの組み合わせ | 説明 | 
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| macOS | シャットダウンの状態から、電源ボタンを押して放します。 | Boot ROMがLLBに引き継ぎます。LLBが、システムにペアリングされたファームウェアと選択したmacOSのLocalPolicyを読み込みます。LLBが、macOSでブートしていることをブートプログレスレジスタ(BPR)にロックしてiBootに引き継ぎます。iBootが、macOSにペアリングされたファームウェア、静的信頼キャッシュ、デバイスツリー、およびブートカーネルコレクションを読み込みます。LocalPolicyが許可する場合は、iBootが他社製のkextのAuxKC(Auxiliary Kernel Collection)を読み込みます。LocalPolicyが無効にしていなかった場合は、iBootが署名済みシステムボリューム(SSV)のルート署名ハッシュを検証します。
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| ペアリングされたrecoveryOS | シャットダウンの状態から、電源ボタンを押したままにします。 | Boot ROMがLLBに引き継ぎます。LLBが、システムにペアリングされたファームウェアとrecoveryOSのLocalPolicyを読み込みます。LLBが、ペアリングされたrecoveryOSでブートしていることをブートプログレスレジスタにロックして、ペアリングされたrecoveryOS用のiBootに引き継ぎます。iBootが、macOSにペアリングされたファームウェア、信頼キャッシュ、デバイスツリー、およびブートカーネルコレクションを読み込みます。ペアリングされたrecoveryOSのブートが失敗すると、フォールバックrecoveryOSでのブートが試行されます。
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| フォールバックrecoveryOS | シャットダウンの状態から、電源ボタンを2回押して押したままにします。 | Boot ROMがLLBに引き継ぎます。LLBが、システムにペアリングされたファームウェアとrecoveryOSのLocalPolicyを読み込みます。LLBが、ペアリングされたrecoveryOSでブートしていることをブートプログレスレジスタにロックして、recoveryOS用のiBootに引き継ぎます。iBootが、macOSにペアリングされたファームウェア、信頼キャッシュ、デバイスツリー、およびブートカーネルコレクションを読み込みます。
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| セーフモード | 上記のようにrecoveryOSでブートしてから、Shiftキーを押しながら起動ボリュームを選択します。 | 上記のようにrecoveryOSで起動します。Shiftキーを押しながらボリュームを選択すると、BootPickerアプリは通常通りそのmacOSのブートを承認し、次回のブート時にAuxKCを読み込まないようにiBootに指示するnvram変数も設定します。システムが再起動し、対象のボリュームでブートされますが、iBootでAuxKCは読み込まれません。
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