Appleプラットフォーム導入
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Appleデバイスの自動証明書管理環境(ACME)MDMペイロードの設定
モバイルデバイス管理(MDM)ソリューションに登録されているAppleデバイス用に認証局(CA)から証明書を取得するように、ACME証明書ペイロードを構成できます。ACME(自動証明書管理環境)はSCEPに代わる最新のプロトコルで、証明書の要求とインストールのためのプロトコルです。管理対象デバイスの認証を使用する場合は、ACMEを使用する必要があります。
ACME証明書ペイロードは、以下に対応しています。詳しくは、ペイロード情報を参照してください。
利用可能なペイロード識別子: com.apple.security.acme
対応しているオペレーティングシステムおよびチャンネル: iOS、iPadOS、共有iPadデバイス、macOSデバイス、macOSユーザ、tvOS、watchOS 10、visionOS 1.1。
利用可能な登録タイプ: ユーザ登録、デバイス登録、自動デバイス登録。
重複を許可: True。ACME証明書ペイロードはデバイスに複数配信できます。
ACME証明書ペイロードでは以下の表の設定を使用できます。
設定 | 説明 | 必須 | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
クライアント識別子 | 特定のデバイスを識別する一意の文字列。サーバは、複数の証明書を発行することを防ぐために、これをアンチリプレイ値として使用することがあります。また、この識別子は、デバイスが企業インフラストラクチャから発行された有効なクライアント識別子にアクセスできることをACMEサーバに示します。これは、ACMEサーバがデバイスを信頼するかどうかを判断するのに役立ちます。しかし、攻撃者がクライアント識別子を傍受できるリスクがあるため、比較的弱い指標です。 | はい | |||||||||
URL | https://を含むACMEサーバのアドレス。 | はい | |||||||||
拡張鍵用途 | 値は文字列の配列です。各文字列はドット表記によるOIDです。例えば、[”1.3.6.1.5.5.7.3.2”, “1.3.6.1.5.5.7.3.4”]はクライアント認証とメール保護を表します。 | いいえ | |||||||||
HardwareBound | 追加した場合、秘密鍵はデバイスにバインドされます。Secure Enclaveが鍵ペアを生成し、秘密鍵はシステム鍵と暗号化によってエンタングルされます。これにより、システムが秘密鍵を書き出すのを防ぐことができます。 追加した場合、KeyTypeはECSECPrimeRandomである必要があり、KeySizeは256または384である必要があります。) | はい | |||||||||
鍵のタイプ | 生成する鍵ペアのタイプ:
| はい | |||||||||
鍵のサイズ | KeySizeの有効値は、KeyTypeおよびHardwareBoundの値によって異なります。 | はい | |||||||||
サブジェクト | デバイスは、ACMEサーバが発行する証明書に対して、このサブジェクトを要求します。ACMEサーバは、発行する証明書のこのフィールドを上書きするか無視することができます。OIDおよび値の配列として表されるX.500名の表現。例えば、/C=US/O=Apple Inc./CN=foo/1.2.5.3=barは、次のように変換されます: [ [ [“C”, “US”] ], [ [“O”, “Apple Inc.”] ], ..., [ [ “1.2.5.3”, “bar” ] ] ] | いいえ | |||||||||
サブジェクト代替名のタイプ | ACMEサーバの代替名のタイプを指定します。タイプは、「RFC 822名」、「DNS名」、および「URI」(Uniform Resource Identifier)です。URL(Uniform Resource Locator)、URN(Uniform Resource Name)、またはその両方を指定できます。 | いいえ | |||||||||
使用のフラグ | この値はビットフィールドです。 ビット0x01はデジタル署名を表します。 ビット0x10は鍵共有を表します。 デバイスは、ACMEサーバが発行する証明書に対して、この鍵を要求します。ACMEサーバは、発行する証明書のこのフィールドを上書きするか無視することができます。 | いいえ | |||||||||
認証 | trueの場合、デバイスはACMEサーバにデバイスと生成された鍵を記述した認証を提供します。サーバはこの認証を、鍵がデバイスにバインドされており、認証にリストされている特性がデバイスに存在する強力な証拠として使用できます。サーバは、要求された証明書を発行するかどうかを決めるために、これをトラストスコアの一部として使用できます。 認証がtrueの場合、HardwareBoundもtrueである必要があります。 | いいえ |
注記: 各MDMベンダーは、これらの設定を異なる方法で実装します。お使いのデバイスで適用されるさまざまなACME証明書設定については、MDMベンダーの資料を参照してください。