Xsan SANの計画を立てる
Xsan SANにストレージを追加するのは容易ですが、SANを設定した後に構成し直すのは簡単ではありません。そのため、設定を行う前に、SANおよびそのストレージのレイアウトと構成の計画を立てておくことが重要です。
Xsan SANは以下で構成されます:
ストレージデバイス(RAIDシステム)
LUN(SCSI論理ユニット番号、通常はRAIDアレイ)
ストレージプール(LUNのグループ)
ボリューム(ユーザに表示されるストレージプールのグループ)
クライアント(ボリュームを使用するコンピュータ)
コントローラ(ボリュームのメタデータを管理するコンピュータ)
ボリュームのメタデータの交換に使用するEthernetネットワーク
SANを設定する前に、これらのコンポーネントの構成方法を決めておく必要があります。時間を取って、SANユーザおよびSAN管理者のニーズを満たすように、利用可能なハードウェアをRAIDアレイ、ボリューム、クライアントコンピュータ、およびメタデータコントローラに構成する図または表を作成してください。
計画を準備するための質問
計画を立てるときに、以下の質問について検討してください:
どのくらいのストレージが必要ですか?
使用可能なストレージをどのようにユーザに提供しますか?
ユーザのワークフローに最適なストレージ構成はどのようなものですか?
ユーザはどの程度のパフォーマンスを必要としますか?
高可用性はどの程度重要ですか?
セキュリティ要件はどのようなものですか?
上記の質問に対する答えは、以下の点を決めるのに役立ちます:
RAIDアレイにどのRAID方式を使用すべきか?
SANボリュームはいくつ必要か?
個々のボリュームをどのように構成する必要があるか?
各ボリュームへのアクセス権を持つのは、どのクライアント、ユーザ、およびグループか?
メタデータコントローラとして動作するのはどのコンピュータか?
スタンバイ・メタデータ・コントローラは必要か?
ボリュームの割り当て方式を調整する必要があるか?
Ethernetネットワークはどのように構成すべきか?