Logic Proでのコントロールサーフェスの使用方法の概要
コントロールサーフェスは、一般にフェーダー、ロータリーノブ、ボタン、ディスプレイなどのコントロールを備えたハードウェアデバイスです。編集対象のパラメータを選択したり、再生および録音するトラック、チャンネルストリップやチャンネルストリップのバンクを選択したりできます。一部のコントロールサーフェスは、再生ヘッドを精密に移動できるジョグホイール、プロジェクトの再生を制御するトランスポートボタンや、その他の物理的なコントロールも備えています。
より高度なコントロールサーフェスには、モーターフェーダー、ロータリーエンコーダ、LEDリング、プログラム可能なディスプレイなどが搭載されている場合もあります。これらのコントロールサーフェスでは操作結果がフィードバックされるため、コンピュータの画面を見たりマウスを使ったりしなくても容易に操作できます。
Logic Proには、さまざまなハードウェアコントロールサーフェスの専用サポートプロファイル(プラグイン)が用意されています。そのため、これらのコントロールサーフェスを使って、トランスポート、ミキシング、録音、オートメーションなどの作業を制御できます。
USB MIDIキーボードコントローラの多くは、コントロールサーフェスとしても機能します。これらのデバイスは、音楽キーボードに加えて、ドラムパッド(ノート入力にもLogic Proコマンドの実行ボタンとしても使用可能)、フェーダー、ロータリーコントロール、トランスポートコントロール、割り当て可能ボタン(Logic Proコマンドにマッピング可能)などを備えています。Logic Proでは、専用プロファイル以外にLuaスクリプトもサポートされるため、さらに多くの製造元の幅広いキーボードコントローラおよびデスクトップコントローラも使用できます。USB MIDIキーボードはSmart Controlやその他のLogic Pro機能に自動的にアサインされます。アサインを独自に作成および変更することもできます。
「Logic Proユーザガイド」には、コントロールサーフェスデバイスをLogic Proで使用できるように設定する方法を示すセクションがあります。「Logic Proユーザガイド」の「Logic Proにコントロールサーフェスを追加する」を参照してください。
注記: Nektar PanoramaやNative Instruments Komplete Kontrolなど、多くのデバイスには製造元から提供されたプラグインが備わっています。これらの設定についてはデバイスのサポートを参照してください。
Logic Proのミキサーにあるすべてのコントロール(レベルやパンなど)は、マウスとコンピュータキーボードを使って画面上で調整できます。ただし、これはリアルタイムで精密に制御するために理想的な方法ではありません。ハードウェアコントロールサーフェスをコンピュータに接続することで、クリエイティブフローが円滑になり、作業の柔軟性と精度を高めることができます。
コントロールサーフェスまたはMIDIキーボードコントローラをノート型Macやオーディオインターフェイスと組み合わせて使用すれば、ダイナミックなライブパフォーマンスを生み出すことができます。Logic Proが録音モードになっていなくても、スタジオでミキサーおよびプラグインパラメータのコントロールサーフェスオートメーションを録音できます。トラックのオートメーションはトラック領域とピアノロールエディタに表示されます。
コントロールサーフェスのフェーダーを動かすとLogic Proのミキサーにある対応するフェーダーが動きます。ロータリーノブ(またはその他のコントローラ)を使ってEQなどのパラメータを制御することもでき、Logic Proの対応するパラメータが即座にアップデートされます。
Logic Proとコントロールサーフェスの通信は双方向であるため、画面上でパラメータ値を調整した場合も、コントロールサーフェス上の対応するコントロールに即座に反映されます。フィードバックのタイプは、コントロールサーフェスが備えるコントロール(LCDディスプレイ、LEDインジケータ、モーターフェーダーなど)によって異なります。
サポートされているコントロールサーフェスをLogic Proと共に使用する場合、一部のコントロールは一般的な機能にあらかじめマップされています。アサインされていないコントロールは、Logic Proのほかのコマンドや機能にマップできます。
コントロールサーフェスデバイスのコントローラをLogic Proの機能にアサインする方法については、「Logic Proユーザガイド」の「ハードウェアコントローラをアサインする」を参照してください。
Luaスクリプトでサポートされるデバイスでも、同じ方法でコントロールをマップし直すことができます。また、Smart Controlのマッピングオプションを使用することもできます。「Logic Proユーザガイド」の「Smart Controlを使う」を参照してください。
以下のセクションでは、個別のコントロールサーフェスのLogic Proでの使用方法について説明します。