Compressorを使ってファイル共有を手動で設定する
Compressorでは、分散処理に必要なファイル共有が自動的に管理されます。ただし、独自のファイル共有システム(専用ファイルサーバ、Xsan、NASなど)を使用したい場合は、自動ファイル共有をオフにして、手動でファイル共有を設定し、共有ボリュームを手動でマウントすることもできます。
たとえば、ファイルサーバやSAN(Xsanなどのストレージ・エリア・ネットワーク)がある場合は、これらを使ってソースファイルとソースファイルからトランスコードされたファイルを管理できます。このように、自分の環境に最適なファイル共有方法を選択できます。
重要:自動ファイル共有をオフにした場合、共有コンピュータグループで分散処理をするときは、すべてのコンピュータでソースファイルの保存先とトランスコードされたファイルの保存先に同じ共有ボリューム(複数も可)を使用する必要があります。このようにしないと、共有コンピュータグループ内のコンピュータが、バッチに必要なファイルを読み書きできなくなります。
自動ファイル共有をオフにする
「Compressor」>「環境設定」と選択して(またはCommand+カンマキーを押して)、ウインドウ上部の「共有コンピュータ」をクリックします。
「共有コンピュータ」パネルで、「自動ファイル共有を有効にする」チェックボックスをクリックして選択解除します。
SMBファイル共有を手動で設定する
重要:独自のファイル共有システムをすでに設定済みの場合は、この作業を省略して次の作業に進んでください。
macOSのFinderで、アップルメニュー>「システム環境設定」と選択します。
「共有」をクリックします。
「共有」環境設定パネルで、左側の「ファイル共有」チェックボックスを選択してファイル共有をオンにします。
SMB共有をオンになっていることを確認するには、「オプション」ボタンをクリックして、「SMBを使用してファイルやフォルダを共有」チェックボックスが選択されていることを確認します。
有効にしたSMBボリュームを手動でマウントする
共有コンピュータグループ内の各コンピュータ、または共有ボリュームへのアクセスを許可したいコンピュータで、以下の操作を行います:
macOSのFinderで、「移動」>「サーバへ接続」と選択します。
表示されるウインドウで、マウントしたいSMBボリュームのサーバアドレスを入力し、「接続」をクリックします。
たとえば、「smb://MySuperServer」と入力できます。
表示されるウインドウで、認証方法を選択し、共有ボリュームへのアクセスに必要な資格情報を入力して、「接続」をクリックします。
表示されるウインドウで、マウントしたいボリュームを選択して、「OK」をクリックします。
Compressorのバッチ処理を開始するコンピュータとファイル共有に使用するコンピュータが異なる場合は、Compressorのバッチ処理を開始するコンピュータでも忘れずに共有ボリュームをマウントしてください。Compressorでバッチを操作するを参照してください。