Macでシステム機能拡張に関する警告が表示される場合
一部のシステム機能拡張は、現行バージョンのmacOSに対応していないか、今後リリースされるバージョンのmacOSで非対応になる可能性があります。Macでシステム機能拡張またはカーネル機能拡張に関する警告が表示される場合の対処法をご説明します。
システム機能拡張について
システム機能拡張はバックグラウンドで働き、Macの機能を拡張してくれます。一部のアプリはカーネル機能拡張(kext)をインストールします。kextは一種のシステム機能拡張ですが、比較的古い(最近の技術と比べれば安全性も信頼性も劣る)手法を用いて機能します。Macは、これらをレガシーのシステム機能拡張として区別します。2019年、Appleは開発者の皆様に対し、macOS Catalina 10.15がレガシーのシステム機能拡張に完全対応する最後のmacOSとなることをお知らせし、その後も、開発者の皆様がソフトウェアを適宜移行できるよう協力して参りました。
システム機能拡張に関する警告について
Macがレガシーのシステム機能拡張を検出すると、開発元によって署名されたシステム機能拡張を読み込んだ、または読み込もうとしたという警告が表示されます。
機能拡張のアップデートが必要であるか、将来のmacOSのバージョンには対応しないため、開発元に問い合わせるように案内される場合があります。この場合でも、対応が終了するまで、引き続き機能拡張を使用できる可能性があります。
コンピュータに損害を与えるおそれがあるため、機能拡張をブロックしたと通知される場合があります。この場合、機能拡張はブロックされているため、機能拡張を必要とするアプリの機能は動作しません。
特定の設定や環境設定を開いて、機能拡張を承認、有効化、または許可するように求められる場合があります。この場合、求められた操作を行うまで、機能拡張を必要とするアプリの機能は動作しません。
システム機能拡張に関する警告が表示される場合
セキュリティと信頼性を高めるため、レガシーの機能拡張の使用は停止すべきです。開発元に連絡して以下の点を確認してください。
機能拡張を必要としない、ソフトウェアのアップデートバージョンまたはそのソフトウェアに代わる選択肢を提供しているかどうか。
機能拡張とそれを必要とするソフトウェアのサポートを終了したかどうか。
機能拡張を削除または無効化する方法や、削除/無効化した場合にどうなるかについて。
設定や環境設定を確認する警告が出たときに、機能拡張を使用し続けたい場合は、次のように対応します。
「Macで『ログイン項目と機能拡張』設定を変更する」(macOS Sequoia 15以降)または「Macの『プライバシーとセキュリティ』設定を変更する」(それより前のバージョンのmacOS)で、機能拡張を許可できる場合があります。
Appleシリコン搭載のMacでは、場合によっては先に起動セキュリティユーティリティを使い、セキュリティポリシーを「低セキュリティ」に設定して、「確認済みの開発元から提供されたカーネル機能拡張のユーザ管理を許可」を選択しておく必要があります。
関連情報
システム管理者はモバイルデバイス管理(MDM)を使ってレガシーのシステム機能拡張を管理できます。
開発者に向けた技術詳細は、「Deprecated Kernel Extensions and System Extension Alternatives」(英語)で公開しています。
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